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異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件 〜 #いせきん  作者: 暮伊豆
第4章

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526、安全サティスファクション

寝ようと思ったらアレクに襲われてしまった。隣ではアーニャが寝てるのに。いや、アレクが眠らせたのか。容赦ないな。

あ、もしかしてドロガーたちが出かけたのは私たちに気を使ったからか? さすがに違うか。外にドロガーたちが居ようと居まいと私たちの行為にはさほど関係ないもんな。


荒ぶるアレクが落ち着いた頃。私たちを眠気が襲ってきた。さすがに疲れが限界だもんな。あー寝よ……




うぅ……ん、よく寝た気がする……

目が覚めてしまったか……

ふふ、アレクもアーニャも寝てるな。私の方が先に起きるとは珍しい。腹は減ってないな……風呂でも入ろうかな。たまには一人でのんびりと……




「ガウガウ」


おおカムイ。帰ってきてたのか。ん? 何だそれ。え? 私に?


「ガウガウ」


ドロガーもカムイも傷だらけ? でも私のために? マジかよ……で、これは何だ? 見た感じはポーションみたいだが。


「ガウガウ」


いいから飲めって? 説明ぐらいしてくれよ……飲むけどさ。


うぐっおっ!?

こ、これ何!? めちゃくちゃ旨いぞ!? ディノ・スペチアーレの二十年物より旨くないか!? うっ!? マジか……魔力が全快してるぞ!? いや? 魔力だけじゃない!

ま、マジかこれ!? なっ、うっ、ギンギンになってる!? 私は一体何を飲んだんだ!?

でも構わん!

今の私は無敵だ! エクスタシーだ!

どこまでも無限に湧き上がる青臭い精力が!

よし!

今行くぜアレク!

寝てるとこを悪いが容赦なく起こしてやるぜ! ふははははぁぁぁーーーー!








〜〜削除しました〜〜









「はぁ……んっ……あぁん……カースぅ……も、もっと……」


「もっと? 奇遇だね。僕もちょうどそんな気分だったんだよね。」


いやー、一体何を飲んでしまったのやら。いかんな。どこまでも湧き上がってくるぞ?

隣にアーニャが寝てようが知ったことか! 行くとこまで行ってやるぜ! とことんな!









〜〜削除しました〜〜








ふぅ……


いやぁ……


最高だった……


汲めども尽きぬ果てしない欲望が……


まったくカムイめ。私に何を飲ませたんだろうね。さすがのアレクも足腰が立たなくなってるな。ならば今度こそ風呂でも入ろうかな。実は私も足腰がくがくだし。アーニャは……このまま寝かせておこう。


「ガウガウ」


おおカムイ。起きてたのか。お前も風呂入るか?


「ガウガウ」


もう入ったからいい? 今から寝るのか。おやすみ。


一人で風呂に入るのもいいよなぁ。よく見たらドロガーやクロミがそこら辺に雑魚寝してるし。赤兜もか。何やってんだこいつら? ふぅーいい湯だな。あははん。




う……いかんいかん……湯に浸かったまま寝てたか……

マギトレントの湯船は湯当たりしないからな。ついつい長湯してしまうんだよな。

どのぐらい寝てたんだろう……上がろうかな。


あら、クロミもドロガーもよく見れば細かい怪我してるじゃん。バカな奴らだ。何を求めて探索に行ったのかは知らんが……『浄化』

まったく……クロミに治してもらわずに寝たのか? 迷宮では小さな傷が命取りになるかも知れないってのに。

まあ、無事に帰ってきて何よりだな。少しは心配したんだぞ? 少しだけな。


何か食べようかな。食べたらまた寝よ。




「いい匂いさせてんじゃねぇか。」


「おお、起きたか。結局何だったんだ?」


「ちっとお宝が気になってよ。さすがにこんな階層にまでそうそう来るこたぁねえだろ? ちらっと宝箱が見えたもんでな。」


「で、罠でもあったのか?」


怪我してるもんな。


「まあな。結構慎重に開けたんだけどよ。猛毒蜂がわらわら出てきやがってな。参ったぜ。クロミがいてよかったわ。」


蜂かぁ。ヤバい奴はヤバいもんなぁ。


「で、結局お宝は手に入ったのか?」


「いや、ロクなもんがなかったわ。おお、魔王が好きそうなもんがあったから置いといたが、まだ飲んでねぇのか?」


「あーあれか。飲んだぞ。何あれ? なかなかいいじゃん。」


「クロミによるとちょっといい精力剤だそうだぜ? 魔王にも効くんだな。」


魔力だって全回復したしね。まあ、そこまで減ってなかったからとは思うけどさ。


「ああ、よく効いた。やっぱ迷宮の産物は違うな。楽しませてもらったわ。ありがとな。」


「すっきりしたみてぇだな。こんな迷宮でお楽しみたぁ大した野郎だぜ。」


「安全地帯だしな。それよりクロミとはどうなんだ? 上手くいきそうか?」


たまには野郎同士で恋バナもありではないだろうか。


「どうだかよぉ……だってあいつぁ魔王にイカれてんじゃねぇか。何をすりゃああんだけ惚れさせれんだよ……」


村を救って……村長の魂を安らかに眠らせた……か?


「クロミから聞いてないのか?」


「まあ、聞いたけどよぉ……」


「どうせ俺にその気はないんだしさ。がんばれ。クロミもお前のことは悪く思っちゃいないみたいだしさ。」


「ああ……我ながら頭ぁおかしいけどょ……あいつぁマジですげぇ女だぜ……あんな女ぁ初めてだ。」


ダークエルフの女はみんなあんな感じなんだろうか。性格は結構違うみたいだけどさ。


「まあ、なんだ……がんばれ。」


「おお……」


応援してやりたいけど、こればっかりはなぁ……クロミ次第だもんなぁ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 〜〜削除しました〜〜キターーー!!!!(大歓喜) 例によってこの回がえろきんで書かれるのは二年半後かあ( ˘ω˘ )
[一言] ボーイズトークなんすかねえ。 まあ、相手がいるだけいいよね。 赤兜。
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