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異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件 〜 #いせきん  作者: 暮伊豆
第4章

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238、地下四十階

さて、赤兜を見送ったらようやくリラックスタイムだ。さっさと休みたいんだよね。私もアレクもかなり疲れてるんだから。


風呂、肉。そしてアレクとの……逢瀬。

私は体が動かないなりにがんばった。スローなラブだ。





「カース……大丈夫?」


「い、いやぁ……つい張り切っちゃったけど……」


うーん体が痛い。いつの間にか無痛狂心が切れてたか。


「カースは横になってて。後は私が……」


「うん!」












〜〜削除しました〜〜














うーん。どれだけ寝てたのかな。目覚めは爽やか、心地よい疲労感に包まれて微睡(まどろ)んでいる。


「カース。起きた? 朝食できてるわよ。」


「おはよ。ありがとね。」


あ、ついに激痛で目覚めなくなったぞ。体はまだあまり動かないが、順調に回復してるな。アレクのポーションマッサージのおかげだな。


朝は味噌スープが沁みるねぇ。あぁおいしい。


「アレク、魔力は回復したみたいだけど体調はどう?」


「ええ、もうすっかり元気よ。昨夜のカースのおかげで……//」


うーん朝から頬を赤く染めるアレクは可愛いなぁ。だいぶ我慢させてしまってたもんなぁ。よし、朝から……ふふふ……むふ。














〜〜削除しました〜〜













ふぅ。もう昼は過ぎたかな。こりゃ今日はここでもう一泊だな。のんびり風呂に浸かって汗を流そう。あぁいい気持ち……




そして瞬く間に翌朝。まあ本当に朝なのかは謎だけどね。うーん、心地よい目覚めだなぁ。体が痛くないって素晴らしい。

おぉ、てくてく歩けるじゃないか! さすがに走れはしないけど。


「おはよう。すっかり元気になったみたいね。嬉しいわ。」


「おはよ。アレクのおかげだよ。ありがとね。」


そう言って朝から熱い口付け。


「も、もうカースったら……いきなりどうしたのよ……//」


「アレクがかわいいからだよ。朝からアレクの顔を見れて嬉しいよ。」


「いつも見てるじゃない。で、でも、ありがと……//」


それにしても最近はアレクのツンデレモードをとんと見なくなったよなぁ。あれはあれで可愛らしかったんだけどなぁ。






そんなこんなで到着したのは四十階。だいぶ広くなったなぁ……縦横十メイルはあるじゃないか。ここからはさらにハードらしいし、慎重に行かねば。なお、私の体調はもうバッチリだ。


さて、この階の魔物は……ほう、オーガベアか。昔一度だけカスカジーニ山で倒したことがあるな。アレクのために魔物の肝を狙った時だったか。


『狙撃』


うん、分かってる。全然効かないよな。でも、急所を狙う気などない。


『八連弾』


額の一点だけに連続して撃ち込む。これでも効かないのかよ。オーガベアはその間に距離を詰め巨腕を振り上げる。だが……『魔弾』


うん。さすがに至近距離でミスリルのライフル弾は効いたな。それにしても大きいよなぁ。体高七メイルってとこか? 立ってもデカいし、四つ足で走られるとこれまた速いんだよなぁ。

さて、落とす素材は……なんだこれ? 少しだけ弾力がある。内臓かな?


「ピュイピュイ」


あら、コーちゃん食べたいの? いいよ。


「ピュイー」


え? 苦くて不味いの? なのに食べたいの?


「ピュイ」


美味しいものばかり食べてると健康に悪いって? 酒飲んでお薬大好きくせに。じゃあ私も一口食べてみようかな。切り取って、軽く火を通して……


ぐえぇぇぇ……まっずぅ……何これ……

でもどうにか吐かずに飲み込んだ……

いつぞやの魔王ポーションほど不味くはないけど、液体と違って噛まないといけないのは辛いぞ……


「アレクも食べてみる? めちゃくちゃ不味いよ……」


「そうね……せっかくだから……」


小さな口にどす黒い琥珀色の何かを咥えこむアレク。


「あ、これ熊胆(ゆうたん)ね。恐ろしく苦いけど、かすかに甘みと清涼感もあるわ。カムイも食べる?」


「ガウガウゥゥ」


なんと、熊胆かよ。熊胆って作るのに時間がかかるんじゃなかったっけ? それがオーガベアを倒しただけで手に入るとは……


ふう。どこがどう健康になるのかは分からないが、確かにコーちゃんの言う通りたまには不味い物を食べるのもいいかもね。きっと胃腸の調子も良くなって昼食が旨くなりそうな気がする。




それから何匹ものオーガベアと遭遇したのだが、落とす素材は熊胆だけでなく、毛皮や熊掌(ゆうしょう)、角や牙など様々だった。この階からは素材のバリエーションが豊富になるってことか。見た感じどれも高く売れそうな感じはするんだよな。解体や手入れの必要がないのは本当に便利でいいよな。

もし私がカスカジーニ山のオーガベアを解体しようとしたら一体どれだけの手間がかかることか。猪や熊系の魔物は毛皮内にダニがめっちゃ付いてるしね。そいつらをどうにかするだけで一苦労って話だし。


さてと、いよいよボスか。かなりデカいんだろうな。やってやるぜ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 〜〜削除しました〜〜キターーー!!!!(大歓喜) この回がえろきんで書かれるのは二年後、かぁ( ˘ω˘ )(様式美)
[一言] 熊からの産物について、暮伊豆さんの他の作品でも読んだような記憶が。記憶違いでしょうか。
[良い点] >それにしても最近はアレクのツンデレモードをとんと見なくなったよなぁ。あれはあれで可愛らしかったんだけどなぁ。 めっちゃわかる。 ( ˘ω˘ )
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