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異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件 〜 #いせきん  作者: 暮伊豆
第4章

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157、腐った騎士達

「あー、ローランドちゃーん。やってくれたねー」

「あーあ。うちの第三隊が皆殺しじゃーん?」

「参ったねー。騎士長が泣くぜー?」

「てか騎士長まで死んでたりしてな?」


「どうすんだ? 俺を捕まえてみるか? ちなみにこいつは渡さんけどな。」


大事な証人だからね。『金操』「ごゃおぉぉぉー!」


「一つ提案があるんだけどさー?」

「俺たち全員が幸せになるいーい提案だぜー?」

「ローランドの古い言葉でウィンウィーンって言うんだろ?」

「騙されたと思って聞くだけ聞いてみ?」


「聞くだけな。」『金操』「ぎゃだばやっめっ……」


「一億ナラー大判を持ってるよな? それ、くんない?」

「そーそー。そしたら揉み消しに協力すっし? 穏便にオワダから出れるよう助けるぜ?」

「ついでにここでやったこともなかったことにするぜー? 揉み消し揉み消しぃ!」

「なっ? いーべいーべ? 俺たちっていい仕事するぜー?」


マジで信じられないぐらい腐ってるな……

同僚が何十人と死んだのに、こいつら正気か?


「一億ナラーぐらいくれてやってもいい。宿の支払いがあるから全額は無理だがな。」『金操』「ひぃぎゃおぉぉ!」


「よーっし、それでいこうぜ! 宿の払いはこっちで持つ! だから大判を丸ごとくれよ?」

「ひゅー? 気前良すぎじゃね? 一億ナラーぐらいって!」

「あざーっす! 毎度ー!」

「よーしよし、そんじゃあまずは白金大判を見せてくれー! これでしがない騎士なんか辞められるぜ!」


「まあいいだろう。ただし渡すのは俺達がオワダを出る日だ。もう二、三日後ってとこだな。それからこの船は丸ごと俺が貰う。引き上げたんだから当然だな。」『金操』「いぎゃあぁぁぁーー! や、やめっ、はな……」


ようやくこいつの口も軽くなってきたかな? もう魔力がやばい……


「うーん、それは困るなー。俺らぁさ? 今すぐそれが欲しいんだよな?」

「そーそー。目の前にそんなお宝見せられっとさ? どーにもねー、我慢がねー?」

「な? いーべいーべ? あんたなら俺らを言いなりにさせることぐらいできんべ?」

「でも逆に俺らはさ? あんたに言う事きかすなんでできねーからよ?」


「約束してくれるんならいいぜ? 俺たちがオワダを出る時まで絶対服従してくれるんなら、今すぐこの白金大判くれてやるぞ?」


「するするっうごっげ……」

「マジで! 喜んでぅどっ……」

「俺もおれっもぉ……」

「やったぜっがばっお……」


マジかよこいつら……こんなにあっさりと……


「そんじゃあとりあえず、こいつはやるよ。宿代は任せる。」

『金操』「びぎゃびゃあぁぁぁーー話す! 話すからぁがぁぁーー!」


「うっひょおーーー! やったぜー!」

「ついに手に入れたなぁー!」

「これで俺らぁ遊んで暮らせるぜぇー!」

「いよっ! 旦那っ!」


「じゃあここの後始末は任せる。船の中には入るなよ。さてと、待たせたな。正直に話せば命は助かるぞ? 約束だぜ?」


「おあっ、ああぁぁ……っがっ!」


かかった! よし! こいつは大事な大事な情報源だからな。慎重に尋問しないとな。拷問のショックとかで死なれなくてよかった。両手首に両膝、両肘全部逆に曲がってるもんな。あーキモい。とりあえずポーションを飲ませよう。手足が曲がったままくっつこうが知ったことか。おっと、私も魔力ポーションを飲んでおこう。とっくに残り一割を切ってしまったからな。あークソまずい……


「お前の名前は?」


「イーフル……」


「お前の上役はどこにいる? そいつの名前は?」


「居場所は分からない……名前はペインと呼ばれている……」


「ヒイズル内での拠点はどこだ? お前ら間違いなくエチゴヤだよな?」


「そうだ……南の山手地区……そこら一帯がエチゴヤの拠点だ……」


そう言われてもさっぱり分からんな。後で案内させよう。他に聞いておくべきことは……


「お前らのボスはどこにいる? 名前は?」


「わ、分からない……」


だろうな。


「名簿はお前らにとってそんなにヤバいのか?」


「わ、分からない……何としてでも闇に葬れと、言われた……」


「お前の知る限り、オワダでのエチゴヤのお得意さんはいるか?」


「ク、クウコ商会を始め……たいていの商会にはエチゴヤの息が、かかっている……例外はシーカンバーや……オワダ商会などの……古臭いやつら……」


ふーん。


「オワダの領主とエチゴヤの関係は?」


「よ、よくは知らないが……どうせズブズブだ……」


ムラサキメタリックの鎧まで持ってるくせに情報はしょぼい。きっちり縦割りされてんのかねえ……使えん奴だなぁ……


「シーカンバーの奴の妻子を人質にとってんだよな? そいつらはどこにいる?」


「わ、分からない……たぶんまだオワダにいる……」


「聞いてたな? 後でこいつらの拠点に殴り込みに行くからな。お前も来るといい。」


ナマラの護衛をしてた奴に一声かけてやる。


「すまない魔王さん……ありがとう……」


そうなると、早く行かないとバンダルゴウの時のように取り逃してしまうな。急ぎたいがまだまだやることがある……どうしよう……困ったな。

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― 新着の感想 ―
[一言] 思ってたより賢いのか屑なのか・・・まぁなんだかんだ憎めない奴らだったw
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