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転生内親王は上医を目指す  作者: 佐藤庵
第52章 1911(明治44)年雨水~1911(明治44)年芒種
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やっとかめだなも

 1911(明治44)年4月15日土曜日午後2時、東京市麻布区盛岡町にある有栖川宮(ありすがわのみや)家盛岡町邸の応接間。

「ああ、やっと……、やっと医科研の話が聞けます!」

「我々もようやく、総裁宮殿下にご報告申し上げることができます」

 私と同じような飛び切りの笑顔で応じたのは、医科学研究所の所長・北里(きたざと)柴三郎(しばさぶろう)先生だ。彼の隣で、医科学研究所の顧問であるベルツ先生と、東京帝国大学医科大学の内科学教授・三浦(みうら)謹之助(きんのすけ)先生も、ニコニコしながら頷いている。今日は久々の……本当に久々の、梨花会の医科分科会だった。

「こうやって先生方と会うのは、私の結婚以来初めてですね。医科研の総裁らしいことが出来なくて、本当に申し訳ありませんでした」

 私が頭を下げると、

「とんでもありません。総裁宮殿下は横須賀にいらっしゃいました。しかも、産休明けには、貴族院の仮議長に選出されましたし……。我々がお邪魔してはお身体に良くなかったでしょう」

北里先生はこんなことを言う。

「そんなことはありません。仮議長の仕事をしている時も、医学の話を聞きたくてしようがありませんでした」

 私が本音を包み隠さずに北里先生に答えると、

「そう言えば、竹田宮(たけだのみや)殿下と常宮(つねのみや)さまの御結婚が勅許されましたが、……妃殿下はやはり、貴族院議長として参内してお祝いを述べられたのですか?」

三浦先生が穏やかな声で私に尋ねた。

「ああ……それは、家達(いえさと)公がやってくれましたよ。腰痛も治ったということでしたし、私はあくまで“仮”ですから」

 私は苦笑すると、お茶を一口飲んだ。4月11日の火曜日……4日前に、私のすぐ下の妹・昌子(まさこ)さまと竹田宮恒久(つねひさ)王殿下の結婚が正式に許可された。皇室に慶事があると、貴族院議長は、貴族院を代表して参内して、お祝いの言葉を述べる慣例がある。徳川家達さんの“腰痛”と黒田長成(ながしげ)さんの“病気”が治っていなかったら、仮議長の私が2人の代わりに参内しなければならなかったのだけれど、

――家達公の腰痛も完治したようです。

と大山さんに報告を受けたので、本来役目を果たすべき人に参内をお願いしたのだ。……まぁ、“腰痛”も“病気”も、梨花会の面々が仕組んだ仮病だから、任意のタイミングで治るのだけれど。

「そうか、いよいよ明日、竹田宮殿下の御婚儀ですね。妃殿下もご参列されるのですか?」

 湯飲み茶わんをテーブルに置いた私に、ベルツ先生がこう尋ねた。

「はい、栽仁(たねひと)殿下と一緒に。この前の日曜日に、昌子さまに昼食会に招かれたので色々話しましたけれど、昌子さま、竹田宮殿下と日曜日のたびに会っていて、結婚後のことも話し合っているそうです。昌子さまはしっかりしているから、きっと、いい奥さんになると思いますよ」

 私は日曜日の昼食会の光景を思い出しながら答えた。きょうだいたちからの祝福の言葉を受けた昌子さまは照れていたけれど、とても嬉しそうだった。竹田宮殿下との仲も良いということだから、きっと2人で幸せな家庭を築くだろう。

「“兄上に晴れ姿を見てもらえないのが少し残念だ”と、昌子さまは言っていましたけれど……」

「そうですね。皇太子殿下は、イタリアにご到着になったのでしたか。今朝、新聞で拝見しました」

「ええ。兄上も節子(さだこ)さまも、随行員の皆さんも元気だという連絡がありました」

 北里先生と言葉を交わしていると、

「それはよかった。近藤君も中島君も、胸を撫で下ろしているでしょう」

ベルツ先生が満足そうに頷いた。

 兄たちが乗船している“吉野丸(よしのまる)”は、昨日の午後、イタリアのナポリ港に入港した。イタリアに到着した後、兄一行はヨーロッパの諸国を陸路でのんびりと巡り、各国の王室と交流する。きっと今ごろ、兄も節子さまも、ヨーロッパのありとあらゆるものを見聞し、知識を深めているのだろう。

「さて、そろそろ本題を始めましょう、妃殿下。医科研もそうだと思いますが、医科大学の方も、ご報告申し上げたいことがたくさんございます」

 三浦先生が春の陽だまりのような笑顔で言うと、

「おお、そうでした。グルコスルホンナトリウムの製剤化の件や、リファンピシンとの併用効果を調べる臨床試験の結果もご報告申し上げなければ……」

北里先生もニコニコ笑いながら頷く。

「ああ、その結果は聞きたいです!どうなりましたか?」

 私が身を乗り出した時、

「妃殿下、よろしいでしょうか?」

大山さんが応接間の外からドアをノックして私に声を掛けた。

「いいよ、入っても」

 そう答えると、いつもの黒いフロックコートを着た大山さんが姿を現し、

「妃殿下にお客様です」

と報告した。

「梨花会の面々ではないよね?せっかく医学の話ができるのに、政治の話で邪魔をされたくない」

「いえ、そうではなく……」

 言葉を続けようとした大山さんの後ろで、こちらの様子を窺おうと動く人影があった。紺の絣の和服を着た、10歳くらいの男の子だ。じっとこちらを見つめる彼の顔には見覚えがある。

「やっとかめだなも……久しぶりだね、半井(なからい)君」

 久々に名古屋弁を使ってみると、半井久之(ひさゆき)君は、一瞬目を丸くした。けれど、すぐに私に向かって最敬礼し、

「お、……お久しぶりです、妃殿下」

とあいさつした。


「半井君も鈴木さんも、お元気そうで何よりです」

 5分後。応接間のお客様たちには待っていてもらい、私は食堂で、3年前に名古屋で出会った半井君と、半井君の住んでいる家の大家さんで、身体の具合を悪くしたところを私が助けた鈴木さんに向き合っていた。

「あの、妃殿下。わしらの話を聞いてもらうのは、先客の方々との用事を済ませてからで結構ですよ」

 恐縮しきりの鈴木さんに、

「ああ、気にしないでください」

私はとびっきりの笑顔を向けた。

「半井君は遠くから来てくれた、私の大事なお客様です。それに、半井君がここに来てくれたのは、医者になろうという理由が見つかったからでしょう?なら、あのお客様たちが、きっと半井君の力になってくれるかな、と思いまして」

「は、はぁ、そうですか……。わしの治療費を払っていただいただけでなく、こんなお気遣いまでいただいて……お礼の言葉もございません」

 鈴木さんはそう言うと、私に向かって最敬礼する。

「気にしないでください。これも何かのご縁ですから」

 私は鈴木さんに微笑むと、

「……さて、半井君。医者になりたい理由、私に聞かせてもらっていいかしら?」

なるべく穏やかな声を作って、半井君に尋ねた。

 すると、半井君は、私を真正面からしっかり見て、

「去年……去年の夏に、鈴木のおばさんが亡くなったんです」

と話し始めた。

「“鈴木のおばさん”は……あの時、私にお礼を言いに、半井君の家に来てくれた女の人のことかな?」

「はい。……去年の夏、僕と母さんが、おばさんに家賃を払いに行った時、母さんと話していたおばさんが、突然倒れたんです。おばさんをいくら呼んでも返事をしてくれなくて、すぐにみんなでおばさんを病院に運んだんだけど、病院に着いた時には、おばさんは、もう……」

「久坊……」

 うつむいてしまった半井君の両肩を、横から鈴木さん……亡くなった“おばさん”のご主人が支えた。

「その時、病院の先生に言われました。“もし、もっと早く手当てができていれば、命を助けられる可能性もあったかもしれない”って……。僕、悔しかったんです。鈴木のおばさんには、たくさん可愛がってもらいました。なのに、僕、おばさんに恩返しができなかった。おばさんを助けられなかった。僕がもし、お医者の先生になっていたら、おばさんの命を助けられたかもしれないのに……」

 下を向いていた半井君は、言葉をいったん切ると顔を上げ、私の目を見つめた。

「だから、思ったんです。僕、お医者の先生になって、人を助けられるようになりたい。人の命を救えるようになりたい。僕みたいな思いをする人を、1人でも少なくしたいって」

「……この子がわしにそう言ったのが、連れ合いの初七日の時、ちょうど妃殿下のご懐妊が発表になったすぐ後でした」

 半井君の両肩を支えながら、鈴木さんが呟くように言った。

「ですから、この子の母親と、“よく考えないといけないぞ”と、この子に言い聞かせていました。“妃殿下は身籠っていらっしゃるから、お産が終わるまではお前に会ってくださらないぞ。それに、生半可な気持ちじゃ、妃殿下はお前がお医者になることを許してくださらないぞ。妃殿下のお産が終わって、ご体調が落ち着くまで、自分の気持ちが揺らがないか、よく確かめるんだ”と。そうして数か月経ちましたが、この子の気持ちは変わりませんでした。それでこうして、妃殿下のお書き付けを持って、東京に連れてきたという訳です」

「そうでしたか……」

 私は頷くと、「青山御殿や、この屋敷に入る時、ひどい扱いを受けませんでしたか?」と鈴木さんに確認した。

「はい。最初、青山御殿の方に参りましたら、守衛さんに大変不審がられました。しかし、奥から金子閣下という方が出てきていらっしゃって、お書き付けをご覧になって、“ご結婚前の妃殿下の御筆跡に間違いない”とおっしゃってくださいました。それで、こちらのお屋敷への紹介状を書いてくださったんです。ですから、ひどい扱いを受けた、などということはございません」

「それは良かったです」

 私は胸を撫で下ろした。もちろん、半井君のことは気にかかっていたので、“もし、このような書き付けを持った人間が現れたら、盛岡町邸に案内するように”と、結婚直前に金子堅太郎さんに頼んだのだ。そして、その頼み通り、金子さんをはじめとする青山御殿の職員たちは行動してくれた。

「ご迷惑を掛けて申し訳ありませんでした。結婚のことが分かっていたら、こちらに来るように書いていたのですけれど……」

「いえ、そんな!」

 私が謝罪すると、鈴木さんは首を左右に振った。

「妃殿下」

 私の後ろに控えていた大山さんが、私に呼びかけた。

「半井君の覚悟、いかがでしたか?」

「うん……しっかり見せてもらったよ」

 私は大山さんに頷いた。「前に会った時より、いい眼をしている。これなら、そう簡単にくじけることはないと思う」

 私は一度言葉を切ると、もう一度半井君に向き直り、

「……ということは、半井君がどうすれば医者になれるのか、考えないといけないね」

と言って微笑した。


「……!」

「よかったな、久坊。……だが、ここからが大変だぞ」

 とても嬉しそうな顔になった半井君の頭を撫でると、鈴木さんは大きなため息をついた。

「と言うと……?」

「この子の家に、上の学校に行かせる金が無いのですよ」

 鈴木さんはそう言って、また大きなため息をつく。

「上京する汽車賃ぐらいは、何とか工面できます。ですが、この子を上の学校に通わせるには、汽車賃よりももっとたくさんの金がかかる。わしも少しは金が出せますが、流石に中学校、高等学校と通わせるだけの金は持ってない」

「なるほど……。ええと、半井君、今は小学校に通っているのかな?」

 私が確認すると、

「はい、5年生です」

と半井君は元気よく答えてくれる。

「……よく勉強しておりましてね、小学校では首席なんです」

「それは素晴らしいですね。医者には体力も必要だけれど、学力ももちろん必要ですから」

 目を細めて半井君を見つめる鈴木さんに頷くと、

「……じゃあ、応接間のお客様たちのところに、一緒に行きましょうか。医師免許を取ってから10年近く経っていますから、私、今の受験事情がよく分からないのです」

私はそう言って、椅子から立ち上がった。

「え……?わしたちが、あのお客様たちのところに?それは、先方に迷惑ではないでしょうか?」

「大丈夫です。半井君のことは、あのお客様たちにも話したことがあります。それに、事情は私から説明しますから、あなたたちは大船に乗ったつもりでいてください」

 不安がる鈴木さんに笑顔を向けながら食堂のドアの前まで歩くと、「じゃあ、付いてきてくださいね」と私は2人を促した。

 半井君たちを連れて応接間に再び入ると、私は半井君を応接間のお客様たちに引き合わせた。北里先生がいることを知って興奮状態になった半井君を、何とか落ち着かせて応接間の椅子に座らせると、私は北里先生たちに食堂での話の内容をかいつまんで説明した。

「ふむ……志望動機は非常に立派です。しかし、並の頭の良さでは、医術開業試験に合格することはできませんな」

 私から説明を受けた北里先生は難しい顔で両腕を組み、

「確かにそうですね……」

三浦先生も顔を曇らせた。

「医師免許を取得するのに一番学費が掛からない方法は、小学校を卒業した後、独学で医術開業試験に合格する、というものです。しかし、医術開業試験に合格するためには、最低でも中学校卒業程度の学力がなければなりませんし、中学校を卒業した人間でも、前期試験の合格に3年、後期試験の合格に7年かかると言われています。合格までに時を費やしている間に、高等学校や帝国大学の医学部に入って医師免許を取得するより、学費が嵩んでしまう場合も多いです」

「三浦先生の言う通りですね。私は女学校を中退して、何とか医術開業試験に合格しましたけれど、中学に通って基礎学力を身につける方が受験には有利です。それに、後期試験に合格するためには、女医学校のような予備校に通う方が有利ですけれど、その予備校の学費もかかってしまいますね」

 私も、自分の受験のことを思い出しながら、三浦先生の言葉に付け加えた。……まぁ、中学校に通わず、21歳で医術開業試験に合格した野口さんのような人もいるけれど、そんな芸当が出来るのは、本当に頭のいい人だけである。

 と、

「確か、県や市町村で、中学生に学費を給付したり、貸与したりするところがあったように思いますが……」

ベルツ先生がこう言い始めた。

「ああ、そうか。奨学金ですね。じゃあそれを受け取れるようにすれば……」

 半井君も中学校に通える、と私が言葉を続けようとした時、

「実は、愛知県にも、わしらの住んでいる名古屋市にも、そういう制度は無いのです。高等学校の生徒なら、奨学金が受け取れる制度があるのですが……」

鈴木さんがこう言って、再びため息をついた。

「あら……」

 私はあごに右手を当てた。奨学金の制度はこの時代にもあり、数十の奨学金事業が立ち上がっている。けれど、大体の事業は、自治体や旧藩主家、県人会などが母体になっているので、出身地で受給者を制限しているのだ。

(うかつだったなぁ……愛知の奨学金制度を調べておけばよかった。軍医委託生制度を使えれば学費が免除されるけれど、それも中学生は対象になってないからな……うーん……)

「こうなったら、作るか……」

 呟いた私に、

「何を、ですか?」

北里先生が問いかける。

「ああ、奨学金です。高等学校の医学部に進学を考えている中学生を対象にした奨学金。それが半井君の中学進学に間に合えば、そこから半井君の学費が支払われますから」

「なっ……ひ、久坊のために、奨学金の制度自体を作る?!」

 北里先生への私の答えを聞いた鈴木さんが、目をまん丸くした。もちろん、北里先生も三浦先生もベルツ先生も、呆気にとられたように私を見つめている。

「まぁ、動機の半分以上は、半井君のためなのですけれど、これは後進のためでもあります」

 驚いている一同に、私はなるべく穏やかな声で説明を始めた。

「今の医師免許取得制度では、中学校卒業程度の学力は要求されます。けれど、中学校は義務教育ではないから学費が掛かります。医者になりたいけれど、中学校に通うお金がないから諦めてしまう、という学生は、きっとたくさんいるはずです。そういう学生たちを助ければ、将来、優秀な医者を確保することができます。……だから、半井君だけを贔屓することはできないですね。希望者が多数いたら、選抜試験はしないといけないでしょうし。ああ、それから、設立母体をどうするか、資本金をどうやって集めるか……。もし、医科研が設立母体になるなら、法律を作って議会に諮らないといけない可能性があるし、そうなると、法案の提出はどうしても次の通常会になるから、法案成立が来年になる。そこから事務局の職員を集めて、奨学生を全国に公募して、資金を集めて……半井君の中学進学に間に合うかしら?それなら、私かベルツ先生か北里先生が発起人になって、奨学基金を作った方が早いわね……」

「恐らく、そうでしょうね」

 応接間に一緒に入ってくれた大山さんが苦笑した。「ですが、妃殿下。……皆様、妃殿下のお考えについて行けていないようです」

「あ……」

 気が付くと、半井君が不安そうな表情で私を見つめている。その隣にいる鈴木さんも、ベルツ先生も三浦先生も北里先生も、ぼんやりと私を見ている。私の考えが一同に伝わっていないことは明白だった。

「ええと……僕、どうなるの?」

 震える声で質問した半井君に、

「心配しなくても、妃殿下ならきっと何とかしてくださいますよ」

我が臣下が優しい声で答えた。

「妃殿下は一見厳しいお方ですが、実はお優しいお方です。本当は無条件で支援をしようとお考えになっておられますが、妃殿下は君の将来のことも(おもんぱか)って、君に試練を課しているのです」

「……大山さん、そう言われてしまうと、私、何も言えなくなるわ」

 両肩を落としながら言うと、非常に有能で経験豊富な我が臣下は「これは失礼いたしました」と私に向かって頭を下げた。

 と、

「僕……頑張ります、妃殿下」

半井君が強張った顔になって言った。「人を助けられるように、人の命を救えるようになるために、僕、どんな試練だって耐えてみせます」

 半井君の眼の中の光は、とても強かった。

(いい表情だな……)

 私は素直にそう思った。彼は今、心の底から、医者になって人を助けたいと考えている。この強い決心があれば、自信を持って、医師への道を進んでいけるだろう。……前世の私とは違って。

「分かった。……じゃあ、私も、半井君の決意に応えられるように、頑張らないといけないね」

 私が微笑むと、半井君も笑顔になって、大きく頷いてくれたのだった。

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