表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
忘却の都市  作者: HANA
揺らぎの中心で
40/152

『忘却の都市』 追いつめられる時間

瞬時に状況を整理する。

今、一番まずいのは—— 限界以上にデバイスを発動して意識を失うこと。

それだけは避けなければならない。

短期決戦か、防御に徹するか。

どちらにせよ、相手は未知数——いや、初手の動きだけで、理解してしまっていた。

......勝てるわけがない。

ならば、最善の策は『防御に徹すること』

どうなるか分からないが、騒ぎを聞きつけて誰かが通報してくれるかもしれない。

その淡い期待にすがるしかなかった。


その決断を待っていたかのように—— 仮面の人物が動く。

空気が裂ける音。

手刀が風を切って目前を通過し、続けざまに、低く抉るような回し蹴り。

——とてつもなく速い。

反射的に身をひねり、地面を滑るように回避するが、かすめた風圧が頬を切る。

息を整えながら、冷静に動きを見極める。


しかし—— もう時間がない。

3秒、4秒……限界が迫る。

覚悟を決める。

いちかばちか、最後の1秒は攻撃へ転じる。

俺が踏み込んだ瞬間——

仮面の人物の動きが、一瞬だけ止まり、まるで驚いたように見えた。

だが——


拳はギリギリでかわされ、その直後、鋭いカウンターが、こちらへと迫る——

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ