表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/191

21話 砦を攻略せよ

今日も更新遅れてすいません…。


ブックマークがここ数日どんどん増えて本当に嬉しいです!

ありがとうございます!


今までのあらすじ

頼りになる妹に支えられてがんばってます

 順調だった反乱だが、ついに初めての障害にぶつかった。

 都を守るギーマン砦。ここに偽王軍が集結し、進軍を阻まれているのだ。



「ギーマン砦は我が国最大の防衛拠点

 守るのは偽王直轄部隊であり反乱に呼応する可能性はほぼありませんでした

 しかし現実に我々の前に立ちはだかると、つらいものがありますね」


 ボードが嘆いている。

 ボードが嘆くということはよほどのことだろう、皆暗い顔をしている。

 俺も少しは役に立ちたいなーと思って明るい話題を探してみる。


「でもまあ、予定通りなわけだろ?」


 あれ?

 なんか雰囲気がさらに暗くなったぞ?

 沈痛な面持ちでジェンガが前に出てきた。


「リク様、申し訳ございません

 おっしゃる通り、開戦前よりギーマンと都こそが最大の難点であることはわかっておりました

 にもかかわらず攻め落としきれなかった我らの力不足、申し開きようもございません」


 マジか。開戦前からやばいってわかってたのに攻めきれなかったのか。

 予定通りって俺の言葉、皮肉になってんじゃん。

 何かカバーしないと。


「しかしまあ、難攻不落ってわけでもないでしょ?」


「お館様

 お言葉ですが、ギーマンは一度たりとも攻め落とされたことがございません」


 マジか。不落じゃねーか。

 ボードがすげえ暗い顔して解説してる。


「ギーマンは建国直後につくられ、常に改良増築され続けております

 我が国が他国に攻め込まれたのは歴史上に5回

 うち3回はこのリーメスにて撃退しております

 我が国の防衛の象徴

 それがギーマン砦なのです」


 マジか。そんなのどうやって攻めればいいんだ。

 ジェンガとボードの二人にできないなら、うちでできるやつなんていないんじゃないか。



 焦る俺。

 神妙な顔立ちになったジェンガが進言してくる。


「リク様、今まで我々に全てをお任せ頂き、ありがとうございました」


 ん?いやいや、とんでもない。

 俺が指揮するより絶対うまくいってますとも。


「我々を信頼頂き、さらなる成長を促すためと我らも気づいておりました」

「しかし、ついに我らの知恵と力では立ち向かえない壁にぶつかったのです」

「今ここで反乱の勢いを止めるわけには参りません」

「ギーマン砦を攻略し、一気に都に迫りましょう」


 ボードとジェンガ、交互に迫ってくる。

 やめてくれ。


「「どうか、リク様、お館様、のお力をお貸しください!」」


 絶対君たちのほうが優秀なのにー。




 しばしの沈黙の後、俺はしぶしぶ口を開いた。


「司令部を移動する」


 周囲がざわつく。


「ギーマン砦をこの目で確かめ、然る後指示を下す

 総員、ギーマンへ!」


 ジェンガとボードの目に希望の光が輝きだし、司令部の皆も一気に動き出した。

「焦ると事故の元だから、ゆっくり行こうね」という俺の言葉など誰も聞いちゃいない。


 ギーマン砦までの移動期間。

 さあ、この間になんとか案をでっち上げなければ…。




「で、あたしのところに来たわけ?兄様」


 ここはカルサの部屋。

 読んでいた本をしおりを挟み、お茶に口をつけながらカルサが尋ねてくる。

 物欲しそうな顔してたら俺の分も淹れてくれた。


 カルサのお茶はうまいのだ。

 ありがとう妹よ。


「いやー、難攻不落の砦と落とす策なんてなかなか浮かばなくてね

 というか浮かんでたら前の世界で俺もっと出世できてるし」


 はぁー、とカルサが大きなため息をつく。


「あたしだってそんな案出せるなら軍人目指すわよ」


 まあ、たしかに。


「とりあえず時間はあるでしょ?

 もう少し自分で考えてみなさいよ、兄様」


「自分で考えてと言われてもねえ…

 魔法でどうにかなんない?」


 またすごいため息つかれた。


「魔法だって万能じゃないの

 出来ることと出来ないことがあるの

 そりゃ魔法国なら攻城魔法とか研究されてるらしいわよ

 でもそんなのあたしが知るわけないでしょ?」


 魔法国。

 西の果てにあるという強大な魔法国家。

 カルサの憧れの国。


「ま、今のあたしにできることなんて濃霧を起こして攻めやすくするぐらいね」


 濃霧を起こすのってけっこうすごいんだからね?

 ふふーん!ってドヤってる。


 しかし濃霧か。

 使えそうな気がする。


「兄様、濃霧だけで何とかなるとか思ってんじゃないでしょうね?

 そんな程度でギーマン砦が攻略できるんだったら、とっくの昔にやられてるわよ

 せめて門が開いて攻め入れる状態じゃないと、霧程度じゃ焼け石に水だからね?」


 じゃあ逆に考えよう。

 門が開いていれば、濃霧で何とかなる可能性があるわけだ。


「ギーマン砦を守るのは偽王に忠誠を誓ったものばかり

 つまり偽王の下で甘い汁を吸ってる奴らで固められてる

 だから裏切りや内通は期待するだけ無駄よ?

 門を開けたいんだったら、それこそあたしたちの仲間が侵入して中から開けない限り無理よ

 ま、決死隊を何百人出しても、門に辿り着く前に殺されるでしょうけどね」


 俺たちの誰かが侵入しないと無理だが、侵入する方法はない、と。

 だが待てよ?


「普通、城とかって逃げる用の脱出路ってあるよな?

 砦でもあるんじゃね?


「そりゃあるかもしれないけど、国家機密よ?」


「うちには国家機密知ってそうなやついるじゃん

 元将軍とか元大臣とか」


「兄様ねえ…

 その二人も知らないから攻めあぐねてるんでしょ?」


 ぐ…。確かに…。


「その二人が知らないなら、あとは知ってそうなやつなんていないわよ

 それこそ偽王本人ぐらいじゃないとね」


 ん?偽王本人?


「要はあれだよな

 ジェンガやボードよりも偉いやつってことだよな?」


「まあ、そうね」


「だったらいるじゃん」


「あー、確かに

 兄様で手一杯だから二人のこと忘れてたわ

 最近いないから食事が静かで助かるのよねー」


 なんか流れ弾でディスられてる気がするけどそこはスルー。

 うちには、あいつらがいるのだ!!


「そううまくいくかしら…」





 噂をすればで、聞き慣れたドカドカとうるさい足音が近づいてくる。

 誰かに俺の場所を聞いたのだろう、一直線に向かってる。

 足音はドアの前で止まり、そのままバタンと開かれた。

 カルサの部屋に挨拶もなしに入るやつなんてこいつらしかいない。


「妾参上!

 帰ったぞリク!

 妾達の活躍っぷり、とくと報告してやろう!!」


「姉上のお心遣い、リク殿もさぞやお喜びになるでしょう」


 ミサゴとハイロ。

 元王とその弟だ。

久々のミサゴとハイロの登場でした。


今回の話は前後編となります。

後半は明日更新いたしますので、しばしお待ちください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ