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キルゲンス攻略



 つーか、もう帰っても良いんじゃないかなと思うんだけど、どうなんだろうね。ゾルフィニルをぶち殺したわけだし、ゾルフィニルが消えれば、魔物も落ち着いて定住先を探すようになるだろうから大人しくなると思うんだよね。俺は魔物博士じゃないから分からないけどさ。

 正直言って、都会っ子の俺はこんな田舎に居たくないのよ。魔物が大人しくなれば、国からの仕事は完了なわけだし、もう王都に帰っても良いじゃないかと思うわけですよ。


 まぁ、俺がそう思っていても、状況は変わらないんだけどさ。


 今、俺は手下の冒険者を引き連れて、キルゲンスを囲んでいます。なんか勢いでここまで来ちゃったけど、どうしたものかしらって感じ。

 ここに来る途中までは、なんかスゲー頭良くなった感じだったんだけど、今はなんか普通? 手元に俺が書いたと思しきメモ書きがあったけど、なんか面倒くさいことしか書いてなかったので、途中で読むのを止めて鼻をかむ紙にしてゴミ箱にドーンとしておきました。


 ドーンといえば、キルゲンスの町を囲む城壁が鬱陶しいので大砲でドーンとやりたいですね。

 夢の中でコンスタンティノープルの戦いに参加した時に初めて見た大砲は中々に凄かったんで、アレを使えば楽勝だと思うんだよね。夢の中の話なんで、きっと空想上の武器だから作れはしないだろうけどさ。

 しかし、リアルな夢だったね。

 俺としたことが恥ずかしいことに夢の中の人間を実在の人物みたいに思っちゃうぐらいだしさ。アスラカーズだったっけ? いやぁ、夢の中とはいえ色々と教わったものだ。

 まぁ、夢の中の人と仲良くしていたなんて話すと頭がおかしい人だと思われるから、誰にも話さないけどさ。


 しかし、することねぇなぁ……ツヴァイト少年が籠城決め込んでるせいで、こっちはノンビリ城壁鑑賞してるしかないしな。

 とりあえず、夢の中の感じだと籠城してる奴らは兵糧攻めとか色々やれば良さそうなんで、キルゲンスの周りに斥候役を配置して、そいつらにキルゲンスへ食糧を運び入れようとしていた奴らは速攻で捕まえておいたし、キルゲンスに流れている川は土木系魔法使いに頼んで堰き止めて貰ってるから、そのうち干上がるだろうね。

 あとは……とりあえず、投石器で、死体を投げ入れておくか。オレイバルガスさんの所の兵士だし、死体ぐらいは確認しておきたいだろうしね。夢の中の攻城戦でも結構やってたし、別に問題ないでしょう。

 そうそう、投石器で投げ入れる死体だけど、こいつらは砦を攻めてきた奴らです。つっても、砦で殺した奴らじゃないけど。こいつらは、まぁ敗残兵って奴かな。

 俺が逃げるのを勧めた時に逃げ出した兵士らしく、俺に対して見逃してくれるはずじゃないのかと頓珍漢なことを言ってきた奴らです。

 俺としては砦を攻撃されたのは面白くないけど、まぁ、上から命令を受けただけだろうし仕方ないとも思って見逃がしてやっても良かったんだけどね。でも、それは俺だけで、俺以外の奴らが見逃すとは約束してないよね。

 というわけで、追撃なんかは冒険者に好きにやらせました。逃げる奴を後ろから襲うだけだったので、楽勝だったようで、大量の捕虜を獲得してきました。

 皆殺しも可哀想だったんで、捕虜たちに誰が死ぬべきかを決めさせたら、見事に貴族連中ばかりが死ぬことになった。なんだか作為めいたものを感じたけれども、決まったものは仕方ない。

 そういうわけで、死んで欲しいと願われた捕虜は処刑して、今は投石器の弾になってすっ飛んでいきます。モンゴル的な手法ではペストに感染した死体が良さげな感じだけど、ペストの奴っていないしな、どうしようかな。


 うーん……そうだ、ゾンビを投石器でぶち込めばいいじゃないか! 

 着弾の時に砕け散るけど、砕け散ったゾンビの肉を鼠が食ってゾンビ鼠になる。ゾンビ鼠が小動物が食われて、小動物がゾンビ小動物になるわけで、どんどんと食われる生き物が大きくなって、犬辺りがゾンビになれば、犬に噛まれた人間がゾンビになるだろうから、そうすれば逃げ場のないキルゲンスの町はゾンビ天国になって、俺達が何もしなくても滅んでくれるじゃん。

 よし、この戦術をゾンビ連鎖って名づけよう。というわけで、ジーク君、生きている捕虜をなるべく苦しめて殺して、ジーク君への憎しみでゾンビになるようにしてくれ。それを投石器でぶち込むからさ。

 そうそう、モンゴル的に、苦しめて殺す時はなるべく町の人間に聞こえるようにやって、戦意を削いで頂戴。


 ああ、でも良く考えたら、カタリナがゾンビとか嫌いみたいだったし。カタリナに嫌われたくないから止めておくか。危ない危ない、もう少しで嫌われるところだったぜ。


 しかし、そうなると投石器でぶち込むものがないんだよね。

 石をぶち込もうとしても、ツヴァイトの側に付いている貴族子弟が〈マジック・シールド〉で防ぐしなぁ。捕虜の死体に関しては大した破壊力が無かったから見過ごされたみたいだけど、どうすっかなぁ。


 とりあえず、民間人に危害は加えないんで開けてくれって、声のデカい冒険者に叫ばせておくか。ついでに、あんまりオレイバルガス大公家に協力してると、民間人とは思えなくなっちゃうから気をつけてねっていうのも付け加えさせる。

 ツヴァイトの味方だと、俺も手加減しようかなぁって気持ちが薄くなっちゃうしさ。


 しかし、長くなりそうだね。こっちのメシはエリアナさんが馬鹿みたいに買い集めた食糧と、砦で殺した兵士を餌にして、おびき寄せた魔物の肉でなんとかなってるから、飢え死にする心配はないけど、待ってるのは飽きるんだよね。

 無理に攻めて、こっちの人死には多くしたくないので、とりあえず向こうの元気が無くなるまで待ってみるかぁ。


 そんな訳で、数日待っていると、オレイバルガス領の隣領の領主がやって来て、『無体なことはやめてくだされ』とか言ってきた。

 俺も正直帰りたいんだけど、ツヴァイト少年が出て来ないからなぁ。

 俺的にはツヴァイト少年が出てくれば、後はどうでも良いのよ。馬鹿兄弟とかは、馬鹿だとは思うけど、そこまで嫌いじゃないしね。

 という旨を伝えたら、隣の領主さんは、馬鹿兄弟の身の安全さえ保障してくれるのであればとか言って、帰って行きました。

 なんだったんだろうね。俺が次期領主の可能性がある二人を殺すとでも思ったのかしら? 俺がそんな怖いことするわけないだろうに。つーか、キルゲンスの町に馬鹿兄弟いるの? まぁ、いないだろうから、俺には関係ないね。

 そんなことより、俺は投石器で何をぶち込むか考えるので手一杯なんで、余計なことを考えさせないで欲しいものだ。


 そして別の日――

 ザランド爺さんがゾルフィニルの素材で俺用の装備を作りたいとか言ってきた。なんか本格的に鎧とか色々揃えたいのだとか。まぁ、あって困るもんでもないし、許可しといた。


 で、数日後――

 何だか知らんが、西部のどっかの領主が、ツヴァイトに付いていた貴族を連れてきた。

 謀反のような行いに加担した貴族を許せないんだとかなんとか。俺的には、そういうのが許せない感情は良く分からないので、どうでも良いです。

 その領主さんが言うには、捕まえた貴族の所有している土地やら財産やらを今は領主さんが管理しているのだとか。俺としては勝手にやっていりゃいいんじゃないかなと思うんだけど、その領主さんは人に聞かないと色々と決められない人のようで、俺にこのまま土地を治めていても良いかどうか聞いてきた。

 俺は別に良いと思うけど、どうなんだろうね。統治している人がいないんなら、統治能力がある人が、そこに行って治めても良いんじゃないかな。

 国が新しい領主を決めるまでは時間かかるだろうし、それまでに土地が荒れたら大変だから、実効支配って奴? それをしちゃっていいんじゃないかな。とりあえず、後で国に認めてもらえばいいと思うけど。

 そんな感じのことを言ったら、凄く感謝してくれた。別に感謝されるようなことはしてないと思うので、感謝されるばかりは居心地が悪く、何か困ったことがあったら言ってくれとだけ言っておいた。

 そうしたら、急に西部の貴族がいっぱいやって来て困った、困った。

 どいつもこいつもツヴァイトに従っていたという貴族を連れてくる始末で、その上、捕まえてきた貴族の土地や財産を管理しているんだとか。わざわざ報告する必要もないんで、好きにしてくれと言ったら喜んで帰って行った。

 まぁ、西部にいる内は何かあったら、助けてやろうと思う。王都に帰ったら後は知らんけどさ。


 更に数日後――

 投石器でぶち込むものが無くて暇でゴワス。

 試しに火薬と大砲作ってドカーンとやってみようと思ったんだけど、火薬の作り方が分からないんだよなぁ。

 夢の中で見た感じだと、ニトロセルロース二割とニトログリセリン二割とニトログアニジン五割だっけかな。アレ? 十割にならんぞ。残りの一割は何で出来てるんだろうか。つーか、ニトロなんちゃらって物の作り方が分からないな。そもそも、夢の中の物を現実世界に持ち込もうって考え自体がおかしいからやめておこう。現実で出来ることをしないとな。


 うーん……何か代用が出来そうな物は……


 そういや、キリエが作る魔道具はスイッチ入れれば、火が出たりするんだよね。ん? スイッチって言葉はなんなんだろうか、急に思いついたが良く分からんね。まぁスイッチで良いだろう。

 とにかく、スイッチ入れれば火が出るんだから、スイッチ入れると爆発するようにも出来るんじゃないかな? 爆発の時の勢いを使って砲弾とかは飛んでいくし、大丈夫でしょう。

 キリエは砦の方にいるから、オリアスさんに頼んで何とかしてもらおう。なんとなく記憶にある大砲の図面も渡しておいたから大丈夫のはず。


 で、数日後――

 大砲っぽい物が完成した。

 金属を加工して作るのは無理そうだったので、土木系魔法使いがソレっぽい筒状の物を作ってくれた。魔法で石なんかの加工は余裕なんで、作ること自体はそれほど困らなかったようだ。

石だとちょっと弱そうだけど、〈強化〉の魔法をガンガンかけて頑丈にすれば問題ないだろう。そう言えば、俺も〈強化〉の古式魔法と〈弱化〉の魔法っていうのが出来るようになったんだよな。日々の努力の結果だぜ。


 まぁ、それは置いといて火薬っぽい物も一応できた。オリアスさんの命名で火生石かしょうせきと名付けられたそうだ。

 材料は魔石で、爆発の魔法を込めた魔石を砕いて粉末状にしたとかなんとか。で、それに起動用の魔石を接触させると爆発するらしいけど、原理が良く分からんね。まぁ、原理が分からなくても使い方は分かるんで大丈夫だろう。


 では、完成したので早速試射をしてみようではないか。

 えーと、大砲の中に、とりあえず火生石を目分量と砲弾を入れる。砲弾も土木系魔法使いに石を加工させた物だ。石が綺麗な球になっていて美しいけど、いくらでも作れるので、どんどん使おう。

 で、二つを入れた後は、火生石と砲弾が詰まった大砲の底の部分に起動用の魔石が付いた杖を当てると――


 ん? 爆発しないな。


「安全性も考えてるから、少し経ってから火生石が爆発するんだよ」


 オリアスさんがそんなことを言ったと思ったら、俺の傍の大砲から轟音がして、砲弾が発射された。砲弾は真っ直ぐキルゲンスの城壁に向かって飛んでいき、城壁に待機していた魔法使いの〈マジック・シールド〉で防がれるかと思ったが――


 それを粉砕して、城壁の一部を砕いた。


 まぁ、投石器より遥かに威力あるみたいだし、仕方ないね。とりあえず、城壁が壊せそうなんで、大砲をいっぱい作るか。


 そして次の日――

 大砲が三十門ほど出来たので、キルゲンスの城壁にガンガン撃ち込んでいる。


 夢の中だと作るのが大変みたいな感じだったけど、現実では凄い楽なのでアテにならないものだ。土木系魔法使いに石を創造させて、それを加工してって具合に簡単な感じだしさ。砲身内部の磨き上げとか、砲身に〈強化〉の魔法をかけるのが少し手間みたいだけど、それでもそんなに時間はかからない。

 難点として、五発ほど撃つと壊れるんだけど、五発撃ち終わるころには、だいたい新しい大砲が出来るので、大砲が三十門より減ることは無いんだよね。

まぁ、土木系魔法使いが少ないせいで、これ以上大砲は増やせそうにないのが困りものだけど、それは今後の課題かな。

 ついでに火薬の代わりの火生石だけど、これは魔物の死体から取れる魔石が原料なので、俺達の食糧を取りに行くついでに集められるので尽きる気配はない。つーか、どんどん集まるんだよね。砦にいる奴らの食糧にするために結構な数の魔物を毎日狩ってるから、余ってるくらいだし。

 砲弾も魔法でどんどん作れるから、基本息切れしないで攻められるので素晴らしいね。コストで言ったら矢よりも安くつくかもしれんねこれ。


 そういうわけで、大砲を城壁にガンガン撃ち込めるわけです。夢の中でも感じたけど、なんというかこう、腹に響いてくる感じが堪らないね、砲声ってやつはさ。

 城壁も順調に崩れていってるみたいだし何よりだ。新式魔法の〈マジック・シールド〉は頑丈とは言っても、砲弾を何発も防ぐほどの力は無いので、そうそうに砕け散っている。

 俺は飛んでくる砲弾を剣で打ち返せるけど、それが出来る奴はキルゲンスにはいないようで、されるがままだ。


 そうして何時間か大砲を撃ち続けていたら、キルゲンスを囲む城壁の一画が完全に崩落した。


 崩落したと同時に町の中から出てきたのは兵士ではなく民間人だ。

 限界だったということだろうね。遠くからでもやせ衰えているし、すげぇ疲れきってるのが良く分かるね。キルゲンスを囲んで、まだ一か月も経ってないと思うけど、結構、限界が早いもんだ。

 おや、向こうの兵士が民間人を止めていますね。これは、もしかして民間人が敵に回るってことかな? とりあえず聞いてみたほうが良いかね。


「それ以上、そちらにいるなら、こちらは敵とみなすぞ! 敵である以上、皆殺しにしなければならん! 我らの敵でないと言うのならば、今すぐにこちらに来い!」


 ああ、あとついでに言っておくか――


「水も食糧もたらふくあるぞ! 俺の下にくれば、いくらでもやるぞ!」


 なんか、そう言ったら、民間人が兵士を袋叩きにして、こちらに向かってきました。まぁ、お腹すいてそうだし、ご飯とかは出してあげますよ。しかし、町から逃げ出してくる奴が多いこと多いこと、全く困ったもんだ。


 ん? 捕虜にしていた奴らが騒いでるな。

 なになに、しれっとした顔で民間人に混じっている貴族とか兵士がいる? よし、じゃあ、そいつを教えてくれた奴には、報奨金を出してやろうじゃないか。

 そんなことを言ったら、すぐに兵士と貴族が見つかり、捕虜になった。キルゲンスから逃げ出した奴らも一緒になって探してくれたので感謝したいね。

 そうだ、逃げ出してきた民間人の中にも、ツヴァイトの味方になっていた奴がいないかどうか聞いておくか、教えてくれたら、報奨金と渡す食糧を二倍にするとか言えば良いかな。

 なんか、そう言ったら、出るわ出るわ、ツヴァイトに協力していたとかいう奴ら。

 まぁ、俺は民間人をどうこうしようという気持ちはないので、『駄目だぞ』ってくらいに簡単に注意しておいた。なんか、後でキルゲンスから逃げ出してきた奴らの間で揉め事が起きたけど、俺には関係ないよね。

『よくも、俺を売りやがったな!』とか『私らに濡れ衣を着せて、アンタたちだけが良い思いをしようなんて許さないよ!』みたいなことを言って騒いでいたけど、同じ町の住人なんだから仲良くしたらいいのにね。

 仲が悪いと、町に戻った時大変だと思うよ。あんな感じじゃ、今後キルゲンスの町の住人が一致団結して頑張るってことは出来ないんじゃないかな? まぁ、俺は西部の住人じゃないんで関係ないけどさ。


 捕虜にした貴族だけど、殺さずに放っておいたら、親類縁者を名乗る西部の貴族連中がやって来た。

身代金を払うので解放して欲しいと言ってきたので、解放してやろうとは思うけど、全員が全員、同じ額の身代金を払う必要は無いと思うので、身代金の総額だけ決めて、誰がどれだけ払うかの割合は、その貴族たちに決めさせた。

 いやぁ、凄まじかったね。俺が『この中で誰が一番悪いんだ?』って聞いたら、主語も何も言ってないのに、アイツが悪いコイツが悪いっていう大騒ぎ、果ては殴り合いにまで発展しだしたからね。

 まぁ、あまりにも見苦しかったので、結局、全員が平等に身代金を払うことにさせたけど。

 負担額が少ないはずだった奴が、負担額が多くなるはずだった奴を睨んでいたね。まぁ、安く済むと思っていたら、ゴネられた結果、自分の払いが多くなったわけだしね。色々と不満もあるかもね。そういう人には、こんなアドバイスをしておいた。

『親類縁者の命がかかっている場で損得を考え、ゴネる奴が信用出来る奴かな? 仲間というのは良く選んだ方が良いぞ』

 そう言ったら、なんか色々と考え出したようです。まぁ、仲良くやってね。このままだと西部の貴族の皆さんの仲が悪くなりそうだし、信用できる人と仲良くやって雰囲気良くしてください。俺は王都に帰るんで、どうでも良いっすけど。


 そんな、雑事を処理しながら、砲弾がキルゲンスの城壁をガンガンに削っていくのを眺めているわけだけど、そろそろ飽きてきたね。

 大砲も火生石も砲弾も無尽蔵に近いくらいあるから、冒険者が遊びで夜中にキルゲンスに向かって撃っちゃうくらい緩んできてるし。それに、砲声もいい加減うるさく感じてきたし、そろそろ終わりにしたいな。


 城壁も俺から見える範囲では残っている所の方が少ないし、乗り込み時だろう。

 とりあえず、キルゲンスに乗り込んで、領主邸に向かい、ツヴァイトをぶっ殺す。そしたら、ようやく帰れる。長かったけど、ようやく終わりが見えてきた。さっさと、終わらせて王都に帰ろうっと。















将来に禍根を残して去って行くスタイル

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