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ロードヴェルムでの暮らし

 セイリオスが反乱を起こし、帝国軍が王都を制圧する数週間前――


「――というわけで、機会があったら見に来い。という内容の手紙を書いておけ」


 旧ヴェルマー王国の王都だった都市ロードヴェルム、その王城の一室で俺はエイジ君に手紙の代筆をさせていた。

 ボロボロだった体も良い感じに動くようにはなってきた。片目の視力は落ちたままだけど、生活する上で不便は無いから良いだろう。


「いや、その感じだと、自分が殆ど文章を考えて書かないといけないんですが……」


 エイジ君がゴチャゴチャと言っているが、俺は無視します。きっと楽をしたいんだろうね。

 俺が頼んだ手紙は、デカい城を手に入れたんで遊びに来てって内容なだけなんだしさ。他に余計なことを書けとは俺は言ってないぜ? それなのに大変だとか、怠けたい気持ちが見え透いてるぞ。


「……お前の仕事はなんだ?」


 俺は座っていた椅子から立ち上がり、窓から外の景色を眺めながら、それとなく話を振ってみる。

 ロードヴェルムは今日も変わりなく、城下町から銃声が聞こえ、街の一画から火の手が上がっている。火の上がり方から想像するに、きっと俺の手下が勢い余って家に火を放ってしまった感じだろう。


 最近、寒くなって来たし仕方ないね。焚き火をしようにも木材は貴重だからって、物資管理をしてる連中が薪を出し渋りやがるし、暖を取るために家の一つや二つ燃やしたくなる。

 かくいう俺も、二軒か三軒、家に火を放って暖を取ったんだよね。無人だから良いと思うんだけど駄目だろうか? ちなみに俺も手下の兵士どもも、そういうことをやってたら放火が上手になったぜ。


「えぇと、手紙を書くことでしょうか?」


 エイジ君は急に何を言っているんだろうか?

 誰か手紙の話をしてる奴、この場にいたか? 俺と君しかいないと思うんだけど、俺は手紙の話をしてましたか?


「少し休んだほうがいいかもしれないな。お前の代わりはいるんだからな」


 急に訳の分からんことを言う奴が傍にいるとか怖いよね? 俺は怖いんで、どっかに追い出しても良いかなって思います。

 ところで、エイジ君の仕事は俺の手紙を代筆することみたいなんだけど、それってアレじゃない?


「そういえば、お前は俺が人に送った手紙の内容を知っているんだったな。となると、機密情報も知っていることになるが、そういう奴の扱いというのはどうするべきなんだろうな?」


 俺は振り返ってエイジ君を見る。どういうわけか、エイジ君は汗をかいている。

 この寒い中、汗をかくとか病気ではないですかね。気を付けてください。変な病気だったら移さないでね。グレアムさんから娼館に通ってるみたいな話を聞いてるし。


「せ、精一杯、仕事をさせていただきます」

「それならばいい。終わったら、いつものように褒美を与えよう」

「い、いえ結構です」


 欲のない奴だなぁ。まぁ、いらないっていうなら良いけどさ。

 適当にロードヴェルムにある屋敷をあげようかとも思ったんだけど、いらないかぁ。

 まぁ、これから先もエイジ君には俺の代わりに手紙を書いてもらわないといけないし、そのうち、何か欲しいって言いだすかもしれないから、屋敷は取っておきましょう。


「それはそうと機密情報を知っている、お前の処遇だが……」


「絶対に裏切らないんで、そういうことは気にしなくて良いです! これから先、なんなら一生仕える覚悟もあるんで、今はそういうことは考えなくても良いと思います!」


 別に知られて困るようなことは無いから良いんだけどね。

 現に、ジーク君が俺の弟子の癖にセイリオスに情報を流していても怒ってないわけだしさ。


「それだけ言うのなら、今はお前の処遇については考えないようにしよう」


 なんか知らんけど、エイジ君にやる気が出てきたようだから、俺は邪魔しないようにしよう。

 とりあえず手紙を書くのはエイジ君に任せて、俺はどっかに遊びに行こうかな。


「少し出てくる。俺が戻ってくるまでに手紙を書き上げ、配達の手配も済ませておけ。終われば帰って良い」


 俺は懐から金貨を取り出し、エイジ君に投げ渡す。


「今日の駄賃だ。また仕事を頼むだろうから、ロードヴェルムからは出るなよ?」


 出ても良いけどね。代わりはいるわけだし、別にエイジ君にこだわる必要もないからね。でもまぁ、付き合いも長いし、字も上手いからエイジ君に頼むのが楽なんで、できれば残っていてくれると助かる。


 俺はエイジ君が金貨を受け取ったのを見て、後のことをエイジ君に任せ、その部屋を立ち去った。


 廊下に出ると、思っていた以上に寒くて元気がなくなる。俺がねぐらにしているヴェルム城は外から見ると馬鹿みたいにデカくて、アホみたいにカッコいいんだけど、生活するにはクソ不便。

 レブナント共が保守点検をしてくれてたおかげで、痛みは少ないんだけども隙間風が酷い。レブナント共は寒さを感じないから、隙間風が吹いていようが気にならないせいで、その辺りの整備が甘い。

 その上、部屋の一つ一つが広いせいで部屋が暖まるまでに時間が掛かりすぎるから、城の中にいる奴は冬に入りかけの今の時期だと、冗談じゃなく凍えそうになる。

 都市の機能が回復してないとかで、薪とか燃料の生産や製造も満足に行えないらしく、そういう物の使用に関して節約しろってヨゥドリが命令を出してるせいで、薪や燃料を大量に使って暖を取るってのは駄目らしいのが、寒さに拍車をかけてる。


 俺は王の寝室で寝起きしてるんだけど、そんな場所も寒いってくらいだから、城の中は何処も寒いって想像してもらえると思う。つい先日、俺が寒さにキレて「なんだ、このクソ城!」って壁に蹴りを入れたら、壁に穴が開いたりして、さらに寒気が城内に流れ込んできてるのも良くない。


 流石に凍死するほどじゃないけど、生活するのに不便な寒さはどうにかしないとなと思いながら、廊下を歩いていると、足裏に気持ち悪い感触があり、俺は踏んづけた物を確認する。

 そこには別段おかしい物があったわけではなく、俺の手下の兵士達の食い散らかした生ゴミが転がっていた。


「あ、キレそう」


 でも、我慢する。つい、先日、廊下に糞が落ちていた時に比べれば許せる。

 一応言っておくが、糞は糞でも人糞だ。割とマジでビビるんだが、俺の手下共は冒険者あがりだからなのか育ちが悪いからなのかしらないが、割とそこら辺で用を足すのが平気なんだよね。

 そこらへんで用を足すのが平気な奴らだもん、どこでだってメシ食えるし、食い残しのゴミとかを放っておいても気にしないんだよ。だから、いつの間にかヴェルム城の衛生環境はごみ溜め並みになってしまいました。とても城の中とは思えない感じで、兵士どもの生活スペースを見ると、スラム街かよって俺は言いたくなる。

 人手が足りないからって、品性がゴミクソ以下のカスの群れを城に入れたのが間違いだったようです。エリアナさんが頑張って冒険者共に教育してるから、全体的にはこれでもマシになってるんだけどね。


『こんな奴らを人前に出せない! 教育しなければ!』


 廊下に落ちていた糞を踏んでしまったヨゥドリが、その落とし主を半殺しにしながら、俺にそんなことを訴えていたんで、いずれは何とかなるとは思う。エリアナさんが教育した冒険者あがりの兵士は比較的マトモなのが救いだけど、そいつらにしたって道端でクソする最底辺の連中と比較してマトモってだけだからなぁ。


 いずれにしても、そのうち何とかなるだと俺が気分的に限界に達しそう。

 不潔なのは嫌なんで、さっさとエリアナさん達がいるトゥーラ市からメイドとかを呼んだ方が良いと思うんだけど、こんな寒くて野蛮が多い城にメイドの女の子を呼ぶのは可哀想だからなぁ……


「侯爵様! 御許可をいただきたく存じます!」


 俺が寒さに震えながら廊下を歩いていると、文官の一人が俺に走り寄ってきた。

 世の中の人間はどうしてこんなに元気なんでしょうかね? 俺は寒くて死にそうなのにさぁ。


「城の補修について侯爵様の許可さえいただければ、すぐに取り掛かれます。計画はここ!」


 文官が俺に紙の束を渡してきたのでザっと目を通す。

 うん、良く分からん。けどまぁ、大丈夫そうな気がするんで、そのまま進めてください。


「とにかく壁の補修など、隙間風の対策はすぐに行います。ですが、それ以外は人手の都合がつかず……」


 別に良いよ。普通に生活するうえで寒いのだけ、何とかしてくれりゃいいや。


「それと玉座の間に関しては、工兵だけではどうにもならないかと。このままですと式典を執り行う場合、天井と壁が崩れた玉座の間で行うか、屋外で行うしかありません」


 キミは頭がおかしいのかな?

 この間、玉座の間を覗いてみたんだけど、霜が降りてたよ。ついでに天井が無いから、城の中なのに、うっすらと雪が積もってました。あの中で式典やるとか、寒くて具合悪くなるぞ。同じような理由で、外も論外です。


「なぜ、どうにもならないんだ?」


「それは、なんというか元の建築が素晴らしく、工兵には復元するほどの技量が無いためです。工兵がなんとかしようとすれば、のっぺりとした石の壁と屋根にしかならず、無事な部分と見た目の上での差が非常に大きいのです」


「それが何か問題か?」


「単純に見苦しいので問題です。仮に工兵が修復した場合の玉座の間の完成図を見るに、とてもではないですが、人は呼べません。呼んだら恥をかくだけです」


 そうですか。恥をかくのは嫌だね。

 俺って、けっこう偉くなったわけだし偉い人間らしく部屋とかも立派にしたほうが良いから、それを考えると、工兵にやらせるのは良くないってわけだね。


「では、解決策はあるか?」

「職人を呼ぶしかないかと」


 呼んで来るかぁ? 来ないと思うよ? だって、ここって、人類最果ての地だぜ?

 こんな辺境に来る奴なんて、いねぇよ。俺だって、こんな所に来たくねぇし。


「来るのか?」

「金を積めばなんとかなる者はいるかと……。ですが、腕の立つ職人となると頑固な者も多く、ただ頼むだけではどうにもならず……」


 やっぱり駄目じゃん。

 なんとかなる方法があるから言ったんだと思ったけど、全然ダメじゃん。

 しょうがない、玉座の間は何とかしないといけないし、俺が良い考えを思いついてやろう。金で動かない頑固な奴らだって、そういう奴らはアレだな……


「金と手下を貸してやるから好きに使え。ただし、殺しは無しだ」


 思いつかなかったので、お金と俺の手下の兵士ども好きに使って良いってことにしました。

 品性はゴミクソ以下の連中だけど、仕事は真面目にするから頼りになるよ。


「えぇ……、それはちょっと……」


 なんだよ、嫌なの? 俺としては品性がゴミクソ以下のカス虫共を城から追い出せるんで助かるんだけどなぁ。


「閣下の手をお借りするのは最終手段として、もう少し話し合って、折り合いがつかないか確認してみますので、実力行使はもう少しお待ちください」


 じゃあ、任せましょう。俺が分かったって感じに頷くと、文官は礼をして立ち去っていきました。玉座の間は正直どうでも良いけど、壁の補修をしてくれるのは有難いね。


 ――少し未来の話になるけど、さっきの文官はしばらくするとブチ切れた様子で俺の所に来て兵士を借り、王都アドラスティアに出かけていって、すぐに帰ってきました。

 帰りには職人さんなのかな? そんな風に見える人たちも一緒でした。王都風のファッションなのか、全員が首輪と手錠をしていたのが印象的でしたね。

 ちなみに、その文官が連れてきた職人はあんまり質が良くなかったんで、ヨゥドリがケイネンハイム大公領から良い職人を呼び寄せてくれました。ケイネンハイム大公領は文化的に一番進んでいるらしいみたいです。

 それと、職人を貸してくれるってなった時にケイネンハイムさんが、これから色々と面倒なことが起こりそうだから、ちょっと領民を預かってもらえると助かるみたいな手紙を送ってきて、職人と一緒に女子供も俺の領地に表向きは移民としてやってきました。

 まぁ、そこら辺の細かいところはロードヴェルムにいる俺は良く分からないです。俺の領地の玄関口にあたるトゥーラ市とかで、そういう問題は処理してくれたようなんで、俺が気にすることじゃないね。

 つーか、領民をどっかに預けなきゃいけない面倒ごとって何なんだろうね? なるべく内緒にって手紙にかいてあったから、黙ってるし、色々と助けて貰ってるから、断ったりしないけどさ。


 まぁ、先の話はどうでも良いか。今の話をしよう。

 俺の前か文官が走り去っていくと、それと入れ替わりに冒険者がやってきた。


「お頭、頼まれてた調査が終わりやした」


 お頭って山賊みたいだね。俺は侯爵なんだけどね。でもまぁ、貴族も山賊もたいした変わりはないし、別に良いか。


「話せ。だが、その前に場所を変えるぞ」


 実はまだ廊下にいるんだよ。流石に寒くて限界です。

 俺は冒険者を引き連れて、ヴェルム城の食堂に向かった。本当のことを言うとあんまり行きたくなかったけどね。


 俺は無駄に広い城内を歩き、食堂に辿り着く。ヴェルム城は広さに比例して、幾つも食堂があるが、どこも今はたいして変わらない。

 食堂の扉を開けると、食堂内の臭いが部屋の外へと流れだす。風呂もロクに入らない男たちの体臭が食堂の中には充満し、発酵でもしているのか酸っぱい臭い鼻につく。


「わりとマジで地獄なんだが」


 男所帯というのは、放っておくと何処までも不潔になるんだな。男だけでも清潔を意識できるようになるまでには、何百年かかるんだろうか?

 きっと、その頃には男の女性化や女の男性化とかが社会問題になったりしてるんだろうな。性による差別とかが問題になりながらも、逆に性別に縛られてしまうという矛盾に満ちた世界になっているんだろう。


「お頭、どうしやしたか?」


 あまりの惨状に現実逃避をして、未来を夢見てた。

 俺の記憶だと、テーブルクロスは白かったと思うんだけど、なんで茶色いんだろうか? 

 手が汚れた時とか壁で拭ってるのか、手形があるんだけど。

 食堂でゲロをした形跡があるよね? まぁ、砂をかけて何とかしようという形跡が見られるから、ちょっとだけ許す。

 とりあえず、食べ物をこぼしたり、落としたりしたら拾おうね。後、食器は洗おう。


「何でもない」


 マジで女の子を呼ぼう。掃除とか洗濯ができる子が欲しい。

 戦争やるからって、連れてこなかったのは失敗だったのか。でもなぁ、戦争終わっても生活するのに困るような場所に女の子を置いておくのは可哀想だしなぁ。

 行軍中とかは良かったんだよ? 兵士相手に金を稼ごうって腹積もりの娼婦とかが、洗濯とか掃除をしてくれてたからさ。でも、その娼婦共も今は城下町で兵士相手に稼いでいて、ヴェルム城には近づきもしねぇ。

 兵士の内の何人かは、城勤めじゃなく城下町勤めで、娼婦に金を払って掃除洗濯食事の世話をしてもらったりしてやがる。


「とりあえず、一杯どうぞ」


 冒険者と俺は食堂の卓につく。

 俺の姿を確認した給仕がコップに酒を注いで俺の前に置くが、俺はそのコップを脇にどけておく。だって、虫が浮いてるんだもん。ちょっと飲むのは無理ですね。

 それとコップが汚いのが嫌。寒いから洗い物とか嫌なのは分かるけど、水ですすぐくらいしようよ。


「頼まれてた、城の地下の迷宮の件すけど……」


 ヴェルム城の地下に魔物が湧いて出る迷宮があるって話ね。

 入り口にフタをしておけば出てこないって分かったから、放っておこうかって結論が出たけど、一応は調査しないとってなった案件だね。


「迷宮の深さは分かりやせん。そんで、中にいた魔物はゴブリンとかオークで奥に行くとどうなるかは分かんねぇんですけど、生息してるってよりは、ポンと出てくるって感じっすね」


 へぇ、そうなんですか。


「グレアムの兄貴から処刑予定の女を預かって、迷宮のゴブリンどもの餌にしてみたんすけど、何もせずにぶっ殺してたんで、繁殖してるって感じではないかと」


 エグイ事やってるなぁ。


「まぁ、そういうのはどうでも良くて、迷宮のゴブリンからは魔石が取れやした」


 冒険者は懐から取り出した物をテーブルの上に置く。それは冒険者の言う通り魔石だった。


 ゴブリン産の魔石とか、ちょっと懐かしい。

 銃弾とか爆弾の製造に魔石が必要だったから、手ごろに狩れる魔物としてゴブリンを乱獲した結果、ガルデナ山脈の周囲じゃゴブリンとか絶滅寸前だし、俺の領地でも狩りまくってるから、近頃じゃ人間の姿を見ただけでゴブリンどもは逃げ出すから、最近じゃ手に入らないんだよね。

 そのせいで魔物の飼育とか養殖をして魔石を確保しなきゃならなくなったわけだし、ゴブリンが湧くなら魔石の入手ルートも増えて良いんじゃない?


「後は、迷宮の探索をしている時にこれも見つけやした」


 そう言って冒険者は金の首飾りを魔石の隣に置く。


「迷宮の中に財宝が隠されているのかと」


 宝物庫が全部見つからないとか言っていたけど、なるほど迷宮の中に宝を隠していたのね。でもって、迷宮の番人は魔物ってわけか。


「魔石が手に入って、財宝も手に入るということか」


 魔石あるってのが良いね。魔石は燃料に出来るし、大量に魔石があれば冬も暖かぬくぬく過ごせるぜ。これはいっぱい集めて貰うほかないね。


「他の冒険者も迷宮に送りこむ。魔石も財宝も俺が買い取ると伝えて、可能な限り動員しろ」


 財宝もまぁ、あった方が良いんじゃない? お金になりそうな物は有って困らないからね。

 細かいことは冒険者ギルドに任せよう。でも、よくよく考えたら、ロードヴェルムには支部が無いんだよな。今も本部はアドラ王国の王都アドラスティアだし、ロードヴェルムに本部を移しても良いんじゃないかな? 決定権は創始者の俺にあるわけだし、そうしよう。

 実務は把握してないのに決定権だけあるとか、結構ヤバいんじゃねって思ったりするけど、世の中そんなもんだよね。


「うっす、了解しやした。久しぶりの魔物狩りなんで、冒険者ゴロツキどもも喜んで働くと思いやす」


 冒険者は俺に頭を下げて、その場を立ち去っていった。

 俺の方もエイジ君が手紙を書き終わっただろうし戻るかな。それとも、特に何をしたわけでもないけど、今日の仕事は終わりってことにして、ちょっと街に遊びに行こうかな。


 さて、どっちにしようか?





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