ランチタイム(13)
続きです。
食事は続く。
よくある、賑やかな食卓。
並ぶ料理は少し変わっているが、しかしそれも含めてこの空間はそういう場所だった。
相変わらず何を食べても違和感のある味だが、それでも順調に減っていき・・・・・・。
「「ごちそうさまでした」」
食事は終わりを迎えた。
実際腹におさまってしまえば普通の料理と同じで、心地良い満腹感。
今日の苦戦の所為もあるか分からないが、少し眠たくなってくるくらいだ。
「あ・・・・・・ふぁ・・・・・・」
そうしているうちにも、さっそくあくびが溢れる。
目の端に涙が滲み、それを拭っている間にまたあくびが出そうになった。
「お疲れですか?」
「まーな・・・・・・多少は」
今やみことの間に半端な距離感は無い。
語ることは多くなくても、お互いに大体どんなやつかって輪郭は見えてきた。
「いやぁ、ごめんね。付き合わせちゃって」
「いえ、こちらこそ・・・・・・」
セリフだけは申し訳無さそうにしているみこ母に軽く頭を下げる。
実際、悪い時間ではなかったし。
時計の針は既に八時近くを指し、それが少し気にならないでもない。
それに関して、みこ母も流石にわかっているようで、だから帰す準備は早かった。
「お父さん帰って来ると、また人の家の子に迷惑かけて!って、怒られちゃうからね」
「あ、そう・・・・・・」
もとより多くの何かを持ち込んだわけでもないので、こちらの準備もすぐに済む。
そうすれば、あっという間に帰る時間だ。
みこに見送られ外に出て、それに続いてみこ母も出る。
あたしを送り返すために他ならない。
駆け足でみこ母が車に乗り込む。
するとすぐにエンジンもかかり、あとはあたしが乗るのを待つばかりだ。
一息つくように、夜空を見上げる。
静かな夜に、多少虫の声が混ざり・・・・・・。
気持ちいい風が、結えた髪を揺らした。
続きます。




