きらきら・ウォーゲーム(7)
続きです。
刃と拳が衝突し、その衝撃は逃げることなく両者に伝わる。
私の骨に響き、ユノの装甲に響き・・・・・・強風と共に砂塵が舞い上がった。
お互いにお互いを押しのけるようにして離脱する。
するとすぐさまユノは反撃に出た。
両手でエネルギーを成形し、火球を生み出す。
それを勢いを殺すのと同時に打ち出した。
私はそれを避けながらユノへ向かう。
空を舞い、大剣で光の軌跡を残す。
ユノはその私を迎え撃つつもりのようで、火球を放るのをやめてチャージに専念する。
オレンジ色の炎の塊は、その手のひらでうねりながら成長していった。
ユノの体を覆い隠してしまう程のサイズに火球が膨れ上がる。
それは確かな高熱を孕んで私の眼前に立ち塞がった。
もはやそれは避けられる大きさではない。
「なら・・・・・・」
仕方ない。
打ち出されたそれに、真正面から突っ込む。
回避をせずに、直線で距離をつめる。
熱に飛び込み、その光を大剣の一振りで散らす。
その炎を抜けた先では、水晶で剣を形作ったユノが待ち構えていた。
ユノがその透き通った刀身を突き出す。
私は勢いのままその刀身にさえ突き進んだ。
刃と刃が交わり、体ごとその刀身に突入していく。
砕けていく刀身の中を進んで、その手のひらに大剣を振り下ろした。
私の一太刀を受け止めた手は、その重さをダイレクトに受けて沈む。
その腕に引っ張られる形でユノは体勢を崩した。
「この・・・・・・!」
しかしその隙を利用することをユノは許さない。
腕を跳ね上げ、その質量の暴力で私を跳ね飛ばす。
大剣で防御し直撃は免れたが、それでもスケールが違いすぎて私の軽い体は容易くビルまですっ飛ばされた。
「う・・・・・・くそ・・・・・・」
一瞬でビルに背中を叩きつけられる。
衝撃となって全身に響く痛みに耐えている内に落下してしまった。
剣を杖代わりに立ち上がったときには、もうユノが迫っている。
「ほんとに、殺す気じゃん・・・・・・」
それだってのに、こぼれるのは笑みだった。
「この、この、この!」
既に冷静ではないユノは、ビルを薙ぎ倒しながら乱暴に腕を振るう。
その腕と飛び交う瓦礫を避けながら、反撃の機会を窺った。
横に振るわれる腕はジャンプやくぐったりして躱し、瓦礫も基本的には避け不可能そうなものは真っ二つにする。
その破片の隙間を通ってまだ距離を詰める。
反撃のタイミングは、ここだ。
舞い上がった砂塵の向こうから、真っ直ぐにユノの拳が振り下ろされる。
私はそれを横向きにした大剣で受け止めた。
続きます。




