冒険者ギルド10
投稿いたします。
「パーティークラスの表し方は次の様になります。」
そう言ってパラディオ本部長は、パルワさんにお願いして何処から取り出したのか一抱え程の黒板を用意して説明を始めた。
それによると大体、こんな感じだった。
冒険者のクラスは個人がGから始まり最高がSで、パラディオ本部長なんかは国に5人もいないSクラスだそうだ。
ちなみに、母様や父様は冒険者登録していないのでクラス表記は無いけど、近衛騎士というだけでA以上と解釈されるらしい。
ただ母様はSどころではない、剣聖、の肩書があるのでそれこそ神領域らしい。
話は戻ると、その冒険者で個人では手に負えない案件を受ける為に、複数が集まりパーティーを組むのだが、複数居るからと言ってどんな依頼でも受けれるなんて事にすると、依頼料に目が眩んで低級クラスでのパーティーが高難度依頼を受け、全滅と云う事が起こりうるらしい。
実際にそういった取り決めがされる前は結構そういう話も多かったようだ。
そこで、複数人でも冒険者個人の資質をギルドが計り、人数的制限も設けてパーティークラスを設定する様になったようだ。
僕達はBが三人、Cが一人となるが、Bとは言ってもA以上の実力があるリーシェンとカーナがいるので、CのシアがいてもBクラスの最上位扱いとしてくれるそうだ。
パーティーはクラス毎に三段階あってBなら、Bマイナス、B、Bプラスと分けるそうだ。
Bプラスは、ほぼ全ての依頼が受ける事が可能らしい。
ちなみにAクラスパーティーはこの国で3パーティーしかいないらしい。
あと、Sクラスパーティーと云うのは存在しない。
Sなら単独で行動した方が効率が良いとの事らしい。
それなら僕達のパーティーは、リーシェンの様にSクラスのパラディオ本部長に勝つんだから実力はSなので単独行動も出来るから、みんな単独で行動しようかと冗談でいったら、あの冷静なリーシェンが大粒の涙を流して泣き出してしまったのですぐさま却下となった。
その後シアに僕は、コンコンと説教される事になりました。
僕は確信する。絶対、加護の神様は女神様だ。
その後も冒険者としての制限事項等を書かれた書類をパルワさんが色々と出して来ては、パラディオ本部長が僕に説明を続けた。
その間、本部長の横にパルワさんが寄り添って時には本部長の横顔を見つめていたりするので、まさかと思って聞いてみた。
「パラディオ本部長とパルワさんって御夫婦ですか?」
驚く二人だがその反応は対照的だった。
「いえ、お恥ずかしながら未だ独身です。このみてくれですから大抵の女性は怖がってしまいますから。」
岩男のような強面に、熊の様な厳つい身体は確かに普通に立っているだけで人を近付けさせない迫力があるので解らないでもないけど。
「でも、パルワさんはそんな感じでは無いと思いますけど?」
「は、は、パルワ君は本当に私の事を良く補助してくれますし、秘書の様な事までしてくれますけど、私みたいな厳ついおじさんに。こんな若くて可愛らしい女性が好意を持ってくれるなんて幻想、当の昔に無くしてしまいましたよ。」
あ、駄目だこの人。若い時に何かあったのかも。
相当女性に対して気後れしてる。
顔は強いけど不細工では無いんだから、その証拠にパルワさんの本部長を見る目が違うもの。
「パルワさん! 何で!此処で押し倒さないんです!」
今まで黙って聞いていたシアがいきなり立ち上がって、ビシ!とパルワさんに指を指して大声で叫んだ。
僕もついビクッとしたんだけど、押し倒すってシア、御下品だよ?
「あ! 押し倒すなんて、つい口が滑ってしまいましたわ。」
と言いつつあまり反省はしてないようだ。
「とにかく! こういう輩にはビシッと自分の気持ちを伝えたらイチコロなんですよ!」
イチコロって、いつの時代の話ですかって、ここは別世界だからいいのか?
とにかく、そうパルワさんに言ってのけるシアに対して、そのパルワさんは目線をそらしてボソッと呟くように話す。
「私なんて、まだ20歳になったばかりのお子様で、顔も丸顔で太ってるって皆に言われるし、胸は人よりも有ると思うけど、背が小さいから、コロコロしてるね、って言われますし、そばかすだって無くならないし、こんな良いとこ無い女なんか本部長には不釣り合い過ぎて。」
俯いて自虐的な言ばかり宣うパルワさんだった。
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