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冒険者ギルド 4

投稿いたします。

それから少し騒ぎがおさまるまで半刻程経っていた。

僕達は、パルワさんに案内され、ギルド本部の奥にある訓練場へと向かっていた。

今向かっているのは、冒険者に成り立ての新人の講習や、ベテランでも体を鍛えたり技術を磨く為の訓練が出来る施設の様だ。


「へー、ここが訓練場かあ!」


僕はまず訓練場が思った以上に広いのにびっくりした。

人の背丈の倍位の壁の上に5段くらいの階段状になっている観客席がほぼ円形状に囲む様に造られていて、その中心にある訓練場が隅々まで見渡せる構造になっていた。

そしてその訓練場が、前世でいえば地方の市民陸上競技場くらいの広さがあった。

屋根は観客席上は木の骨組みで覆っていて訓練場の上はぽっかりと空が見えている。


「う~ん、雨の日は訓練無しかな?」


「そんな事無いですよ? 雨の日は雨の日用の訓練もありますし、雪の日もそうですね。ギルド自慢の全天候型訓練施設です!」


無い胸をのけ反って見せて自慢しているパルワさんだが、それって屋外の訓練場はみんな全天候型では無いのだろうか?

いや、そもそも全天候型ってそういう意味だったか?

少しツッコミどころは多々あるものの、そこはあえてスルーする事にした。


「では、これより実技の試験を実施します。これは冒険者としてのクラス選考の判断材料になりますので思いっきり全力を出しきって下さい。」


パルワさんの説明を受け、僕とリーシェンとシアの三人はカーナを残し訓練場の中心部へと進む。

先程、受付のところでパルワさんが説明してくれた事にはまず、地方や冒険者が国境を他国に向かう時、Cクラス冒険者認証か、パーティーとしてCクラス以上と認定されなければならないらしい。

パーティーの場合の認定はEやFクラスがいても良いけど、その人数よりもCクラス以上が多い事が必要最低限のラインらしい。

僕達のパーティーは4人で、カーナがBだからCが二人出れば認定となる。


「選考方法は、ギルドの指導官がそれぞれと対戦して、その指導官が認めればそのクラスとして登録出来ます。改めて確認しますが、全員Cクラス認定試験で宜しいのですか?」


「はい、お願いします。本当はBとかでも良いのですが、それは無理なんですよね?」


僕は念のため、パルワさんに聞いてみた。


「はい、余程の事がない限り新人のBクラスは認めておりません。これはいくら強くて実力があっても、その素行や依頼の達成率が良いかは実際に冒険者として活動してみないと解りませんので、むやみに影響力のあるB以上のクラスを認定出来ない為です。」


「解りました。」


まあ、確かにBクラス以上となると、そのギルド支部や本部の顔になる様な扱いらしいから、その人柄も重要な要件となるのだろう。


「それじゃあ、誰から行こうか?」

「では、私からお願いします。」


真っ先に手を挙げたのはリーシェンだった。


「それじゃあ、リーシェンからお願いします。」


僕はパルワさんにそう告げると、パルワさんが訓練場の中心に向かうようリーシェンを促す。

すると右側中央の通用口から一人の男性が現れた。

彼がその指導官なのかな?

その男性は、かなり大柄で服の上からでもその鍛え上げられた体だと解る程に筋肉が盛り上がっていた。

僕と比べると身長差が3倍位ありそうだ。

その彼の獲物がまた大きく、自分の身の丈もありそうな黒い大剣を軽々と持ち上げている様だけで周囲を圧倒しそうなオーラを放っていた。


「レオグス本部長! どうしてあなたが此処にいるんですか!」


その人物に対して予定外だったのか、そのレオグスと呼んだ男性に対して大声で問いただしていた。


「パルワ、この方達の相手は私がさせてもらうぞ!」

読んでいただき有り難うございます。

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