冒険者ギルド 3
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パルワさんの今日、二度目の驚く大声に、再びホールに居た数人の冒険者達が反応している。
うっわー睨んでる睨んでる。
「おい、あの赤い服の女、絶炎のカーナじゃないか?」
「本当だ、あの冒険者クラスAの実力がありながら、Bに留まって強制依頼を受け取らず、自由気ままに暴れまくる恐怖の女王。」
「と、いうことはあそこで一緒にいる連中はカーナの知り合いか?」
「新人らしいな。おい!この事を他の奴らにも伝えるんだ!」
「新人の超絶美女とガキ二人にちょっかい出すと、即死するってな!」
「わ、判った! 探索に出てる連中に言っとくぜ!」
そんな会話が小声なのに良く聞こえ、それを聞いていた他の冒険者と、話をしていた連中の何人かが大慌てでギルドの建物から出て行った。
残った2~3人の男達は、息を潜めじーっと僕らの事を監視しているようだ。
「カーナ、ちょっと聞いていい?」
「は!はい! レン様!」
「カーナ、今の冒険者達の話って?」
「な、な、な、なんの、事だか全然わかりましぇんぜ!」
思いっきり動揺してるな。しかもその言葉使いはなんなんだ?
「レン君!それはそうですよ。カーナさんって美人だし性格も明るいし普通に喋ってるだけだったら人気者なんですけど、下心見え見えで近づく男共には情け容赦無いと言いますか、その仕打ちが地獄の有様だったと伝えられているんですよ!」
「な!? パルワ!! 何、レン様の前で言ってくれてるの!」
慌ててパルワさんを怒鳴り付けるカーナだけど、いつのまにかリーシェンが後ろから羽交い絞めにして拘束していたのでパルワさんに近づけないカーナ。
「リーシェン先輩! 離して!!」
「静かにしなさい! ここで騒ぎ出すとレン様とシア様に迷惑がかかります!」
いや、もう十分目立ってるから良いんだけどね。
「まあ、良いじゃないの? カーナを怖がってくれて、勝手に僕たちに手を出さないようにしてくれるのなら都合がいいじゃない、ね?」
羽交い絞めにされながら目に涙を浮かべるカーナ。
あれ?別に気にしてないと言ったのにどうして泣くんだ?
リーシェンもやれやれって顔してるし、シアも何か怒った顔で僕を睨んでる。
「レン様! 女の子に対して怖い、なんて言ったらいけません! しかもそれをレン様から言われたらカーナさん落ち込みますよ?」
「え? そうなの?」
僕の言葉でカーナが悲しい思いをしたのか?
「その、カーナ? 僕嫌な事言っちゃたのかな? ゴメンね。そんなつもりは無かったんだけど、僕の言葉が足らなかったせいで傷付けたね。本当にゴメン!」
僕はカーナの直ぐ前で深くお辞儀をして誤る。
「レ、レン様! そんな頭を上げて下さい! 別に傷ついたとかそんなんじゃ無くて、私が世間から狂暴な女みたいに言われていると思われるのが恥ずかしかっただけですから!」
「え?カーナが狂暴? 誰だそんな事言ってる馬鹿は! カーナはとっても優しい女の子なんだぞ! そんな事言う奴はこの僕が許さん!」
「レン様、あなたまで一緒になって騒いでたら駄目じゃないですか?」
リーシェンが拳を握り締めて突き上げている僕を非難してきた。
お!つい熱くなってしまった。
そんな僕を見て、リーシェンはあきれ顔でシアはウンウン頷いてる。
カーナは、、、、涙目は変わらないけど、顔を赤くして僕に視線を固定している。
ガバ!!
「うお!」
「レン様! レン様! 嬉しいです! 一生付いて行きます!! 私を好きにして下さい!!」
僕が全く対応出来ずに、カーナに思いっきり抱き着かれてしまった。
う~ん、神の対応力って案外凄くないかな?
「カーナさん! 何してるんですか! どさくさに紛れてレン様に一人だけで抱き着かない!」
「そうです! カーナさん! 一人で狡いです! こういう時は一緒にと約束したじゃないですか!」
二人ともカーナを止めようともせず、一緒になって抱き着こうとしてくる。
止めませんか?
どんどん目立ってるような気がするんだけど?
「あのー、登録作業、進めても良いですか?」
パルワさんがおずおずと聞いてくる。
もう少し待ってて下さい。
読んでいただきましてありがとうございます。
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