冒険者ギルド 2
投稿いたします。読んでやって下さい!
「お嬢さん、あまり大声出さないで下さいね。」
僕はあくまでも穏やかな表情のまま、受付嬢へ注意をする。
すると、受付嬢は顔を真っ赤にしながら大きく何度も繰り返しお辞儀をして謝りだした。
「すみません! すみません! すみません! すみません!」
「いや、そこまで謝らなくても良いですよ!」
僕が慌てて手を顔の前で何度も交差させながら、大丈夫ですよってゼスチャーすると相手の受付嬢も少しホッとした表情に変わり落ち着いたようだ。
「取り乱して申し訳ありませんでした。私、冒険者ギルドの受付を担当しております、パルワと申します。」
パルワと名乗った受付嬢は、先ほどの慌てぶりと違って丁寧な挨拶を僕に返してくれた。
さすが冒険者相手に受付をするだけの事はあるのかな?
普通は椅子に座ってカウンター越しに対応するのだろうが、先ほどの謝罪もあって椅子の横に立って挨拶をしてくれている。
紺色のタイト目のスカートにジャケットを白いシャツの上に着込み首周りには新緑の様な色のスカーフを巻き、如何にも事務員の基本っていう感じに大きめの目がねをかけたどちらかというと可愛らしい容姿の女性だった。
カーナより年下っぽい?
「パルワ、もう良いかな? 登録とか済ませたいんだけど?」
カーナの言葉にパルワさんが、あ!と口を手で押さえながら言って素早く事務机に座り直した。
おお!今の凄い移動だったぞ!冒険者でもやって行けそうな気がする。
「すみませんでした! それではこれより登録手続きを致しますのでまずはこの用紙にそれぞれ必要事項をお書き下さい。あと、紹介者の欄にカーナさんの直筆のサインをお願いします。」
そう言ってカーナ以外の三人はそれぞれ用紙を受け取ると、一旦ホールの中ほどにある書類等を書く為のテーブルへと移動した。
そこで、氏名、年齢、得意分野とか特技とかを列記する。
「あ、加護名とかは書かなくて良いんだ?」
「はい、加護名は冒険者登録には関係ありません。冒険者は依頼内容をどれだけ忠実に完遂する事が出来るかが評価になりますので、加護が平凡でも他に秀でた技術があれば上を目指す事も可能ですので。」
なるほど、加護はあくまでも人生の付属品みたいなもので、それを優劣には考えないという事か。
貴族もそういう考えの人が多くなると良いんだけどな。
僕がカーナと話ながら一通り記入が終わったので、皆を見渡すと全員が同じく終わっているようだった。
「それでは、この登録申請書をパルワに持って行きましょう。」
カーナの誘導で先ほどの受付に戻り、僕を含め三人は申請書をパルワさんに手渡した。
「ありがとうございました。それでは書類の内容を確認致しますので、もう暫くここでお待ち下さい。」
パルワさんは手渡された僕達の書類に目を通し始める。
暫くするとパルワさんの眉間に皺を寄せ始める。
「あのう、このレンさんとシアさんは、名字か家名は無いのですか?」
お、そこを聞いてくるか。
「どうしてです? もちろん家名なんて無いですけど?」
僕は極普通に返すと、でも?と言ってそうな目で僕たちの事を見つめている。
ああ、そうか服装か。
確かに新人冒険者にしては生地や作りは良いものなんだけど、それが気になるのか?
「解りました。それは了承致します。では次に、そのお二人はまだ10才になっておられないようですが、F以上のクラスをご希望と書かれておりますが、問題無いのですか? カーナさん。特にレンさんはまだ7才という事ですが?」
訝しそうにカーナを見るパルワさん。
「問題ありません。シア様は来月10才になられますし、レン様はこの私より強いですからね。」
カーナの言葉を聞いたと思ったら物凄い勢いで僕を見つめてくるパルワさん!
「ええええええええ!!!! あの、絶炎の異名を持つカーナさんよりもですか?!!」
ああ、また振り出しに戻った感じだ。
読んでいただきありがとうございました。




