表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/163

お披露目 3

投稿いたします。

宜しくお願いします。

「それでは、騎士レンティエンス・ブロスフォードのファルシア姫専属近衛団の就任に異議がある者は今の時点で申し出て下さい。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「それでは特に無いようですので就任の儀は終わりとさせていただきたいと思います。」


そう言ったのはこの国の宰相の地位に就かれている、ブルディウス様だ。

この国初の女性宰相で、母様システィーヌの学生の時の先生だったて聞いた事がある物凄く頭が良い知的美人だ。

容姿端麗、才色兼備、格闘専門の母様とは正反対の落ち着いた美人さんです。


「異議有り!」


謁見の広間に集まる貴族の中から、異議を申立てる声をあげた者がいた。


「ゴルード伯爵様ですか。もう異議は無しと私は判断し締めたつもりですが、どういたしました?」


右手を上げて注意をひきその人はゴルード伯爵だった。彼はジルデバル辺境伯の片腕の様な存在だって聞いた事がある。

まあ、普通あるよね。まだ子供の僕が騎士の称号を持つんだから。

ただ、発言が少し遅かったのは問題だ。

これで発言を許せば、国の貴族決議の在り方への冒涜となってしまうはず。


「ブルディウス宰相殿、申し訳ない。あまりにも前例の無い事でしたので意見すべきか判断に時間が掛かってしまった事お許し下さい。」


笑みを浮かべながら恭しくのべるその仕種は貴族らしいといえばそうなんだろうけど、どこか人をおちょくっている様にも見えて僕は好ましくは思えなかった。


「それは無理です。私が宣言した事以降の発言は無効となります。それは伯爵程の方であればよくご存知のはずですが?」


さすが母様の先生だっただけの事はある。

年配でそれなりの地位にあるゴルード伯爵に対して毅然とした態度で言い切る姿は女性だけど格好良かった。


「そこをなんとか、私もこのフォレスタール王国の一貴族として民を守る必要のある立場の人間として意見せねばいけないと思っての事、どうか寛大なるお慈悲を。」


そう言って深々と頭を下げる伯爵。

凄い芝居がかったその仕種に、他の貴族達は大きく頷いて賛同している。

そんな状況をブルディウス宰相は眉間にシワを寄せてあからさまに嫌そうにしておられる。

シア姫も少し心配そうな顔になってるし、カーナやリーシェンなんかは今にも戦闘体制に移ろうかと思うほど前のめりになりかかっている。

僕は二人を手で静まるように合図を送り、シア姫には大丈夫と小声で話してあげた。

もともと、今回の就任については母様と宰相とお二人も色々相談されて決めた事らしいので、ここはブルディウス宰相にお任せした方が良いだろう。


「仕方ありません。就任については変わりませんが、あくまでも一意見としてお聞きするだけと致しますが宜しいか?」

「はい。構いません。それではお許しが出ましたので発言させていただきます。」


ゴルード伯爵は背筋を伸ばし、周りにいる貴族を見渡し一呼吸置いてから話始めた。


「では根本的な事ですが何故こんな子供が騎士を名乗ることを許されるのですか? いくら狂飆の姫神であり我らフォレスタール王国の剣聖として他国にも知れ渡る、システィーヌ・ブロスフォード様のお子様とはいえ些か問題があるのではありますまいか?」


ゴルード伯爵は、宰相に向かってビシ!と言い放つ。

今、自分、良いこと言った! とか思ってるのだろうか、胸張ってどや顔なんだけど、それってどうなのかな?


「あなたは馬鹿ですか? ですから先ほど異議が無いか問うたはずですが聞いていましたか? そのような事は今更言っても問題にもなりません。それにこの歳での騎士授与は、剣聖もされていますよ?」


え?そうなんだ。

母様ってやっぱり、こと格闘や剣術では天才なんだ。改めて凄い人だったんだ。

あ、それって僕もあんに自分が天才と言ってるようなもんじゃないか? 

ちょっと恥ずかしいかも。

続きますのでまた読んで下さい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ