表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕の加護神対応は最強らしいので秘密にします。~僕は女の子じゃないから~   作者: ユウヒ シンジ
第3章 旅、エルフの里へ
163/163

みんなでバカンス 11

投稿いたしました。

「う、ううううん・・・」

「あ、気が付かれたようです」


カーナが教えてくれたので、僕は神官長が横たわるソファーの方へと近づいた。


「こ、ここは・・・」


気絶した人の定番な言葉を聞いた僕は、神官長の顔を覗き込んだ。


「ここは神官長様の執務室です」

「・・・執務室・・・ああ、そうか。私は面会の約束を・・・」


まだ意識がはっきりとしてないのか、どこか覚束ない喋り方の神官長。


「面会・・・そうだ私はファルシア姫様とレンティエンス様とこの部屋でお会いして・・・・・・・!?」


あ、目に力が戻った。

正気になったみたい。


「神官長様、大丈夫ですか?」


シアが僕の横にピタっとくっつきながら、神官長に言葉を掛けてきた。

そんなに引っ付かなくても・・・あ、アクア、対抗心を燃やさないの。

いつもの状況だ。

シアとアクアが僕の横で腕にしがみ付き、その後ろにはリーシェンとカーナが羨ましそうに僕達を見ている。

う~ん、リーシェンとカーナには後で頭でも撫でてあげよう。


「ファルシア姫様、そしてレンティエンス様、私は一体どうして寝ていたのでしょうか?」


そりゃあ聞きたくもなるよね。

でも真面に答えても理解してもらえないだろうし、まさか最高神オーディ様が僕のお嫁さんにとか思ってます。

なんて言えないよね?


「そうですねぇ。お疲れだったのではありませんか?」

「そうでしょうか?」

「そうですよ・・・たぶん」

「・・・・・そうですね。最近おかしな事ばかり起こりますのでその対応に疲れていたのかもしれません」

「おかしな事ですか?」

「はい。我が神殿の主神、水神のウォーティス様を祀る大祭が現在行われておりますのですが、通常なら海運業、航海の安全を関わる者へ1年間の加護を授けてくださるのです。ところが未だにその加護を授かる事が出来ておりません。それどころかこの神殿に参拝に来た者の中で、特に夫婦や恋人同士が喧嘩をし始め、神殿内で流血騒ぎまで起こる始末。この祭りの運営もあり大変な状態であるのです」


なるほどね。

しかし、加護って人に授けるもの以外にもあるんだ。


「主様、加護と言っても人が授かるものとは違う。商売や航海安全を願う集団に授ける加護の事。普通1年間の期間に有効な加護になる。なので毎年祈願をするのが商売人や生産系の職業の人は当たり前なの」

「へぇ~そうなんだ。良く知ってるねアクア」

「・・・一応私も神族に関わる精霊だからね。それぐらいの事は知ってる。だいたい私のお姉様は・・」


ん?


「お姉様?」

「・・・何でもない」


アクアが明後日の方を見て黙ってしまった。

まあ何か言いたくない事でもあるのだろうし今は聞かないでおこう。


「しかし、このままでは水神大祭に来ていただいた多くの商人達への加護が授けられない状態になってしまう。そうなると交易船の出航数が激減する可能性もあるのです」

「そうなのですか?」

「はい。加護を持つ商人の船とそうでない船では帰還率が倍以上の差が出ます」


この世界の今の時代、航海は結構命がけだと聞いた事がある。

天候の悪化による遭難もあるが一番の被害は海に潜む大型の魔獣や霊獣が船を襲う事だ。

それが加護が有れば帰還率にそれだけの差があるのなら、この水神様の加護を得られないで海に出るのは死に行くようなものなのかもしれない。


「もしかしたら僕達がここに来た理由にも繋がる事かもしれませんね」

「と、言いますと?」

「最近街に変な魔力が広がっているようで、それこそ異性に何らかの働きがあるみたいでね、その流れを探るとこの神殿から広がっている様だったので何か分からないかと今日お邪魔したしだいなのです」

「そうですか。つまりその原因を探っていただけるということでしょうか?」

「え、ええ、まあそうですね」

「本当ですか!?」

「は、はい・・」


神官長様、やたらと喜んでないか?


「これぞ神のお導きであります!! 私どもでは今回の原因が掴めず難儀しておりました。もしレンティエンス様が原因を探って下さるという事であれば私共は前面的に協力させていただきます!」


相当に困っていたのだろうか。

僕の手を握りしめ喜ぶ神官長様。


「それではさっそく御神体を祀っている場所へ案内させていただきます!」


何も言っていないのに神官長様は僕の手を握ったまま部屋の外へと向かい出した。

その動きにシア達も慌てて後を追う形になる。

でも何故か皆の怒りの視線が神官長の方に向いているの気付いた。


「私達の許しも無しにレン様の手を握り歩き出すとは・・・羨ましい」


後でみんなの手を握ってあげるからそんなに睨まないの。

みんなが睨んだら神官長様、プレッシャーで死んじゃいそうだからね。

ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ