表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕の加護神対応は最強らしいので秘密にします。~僕は女の子じゃないから~   作者: ユウヒ シンジ
第3章 旅、エルフの里へ
125/163

旅、エルフの里へ 15

投稿いたします。

「ねえ、この人は人間だよ? まあ神様見たいに可愛いくて強いかもしれないけどね。」


フル姉が、腰を落とし少女と目線を合わせ、説明してくれている。

けれど、少女は首を傾げて納得していないみたいだ。

確かに、僕はオーディ神から神様に成る為に対応力っていう加護を貰っているけど、まだ神様になった訳じゃ無いはずだけど? どうして彼女はそう感じたんだろう?


「君、僕の事どう見えてるの?」


僕も膝を折り、彼女と目線を合わせて聞いてみた。

すると彼女は僕の瞳をじっと見て微笑んでくれた様に見えた。


「神様なのに見えないの?」

「いや、僕まだ神様になってないから。」


この子には、僕がもう神様に見えるんだろうか? 


「こんなに低位の精霊が、貴方の力に触れようと、集まっているのに?」


あまり抑揚の無い口調で話す彼女。

その雰囲気が少し人とは違うようには僕も感じるんだけど、一体この子何なんだ?


「ねえフル姉、エルフ族って精霊とか見えるの?」

「え? 上位精霊ならエルフ族でも見えるくらいで、それは人族とも変わらないわよ?」

「でも、この子低位の精霊も見えてる見たいだよ?」


う~ん、とか言ってフル姉も考え込んでしまった。

ただ、確かにエルフ族にしては、こう存在の感じが違うというか、もっと精神というか心に圧力を感じるというか? 


「君、エルフ族じゃないの?」

「え?」


僕の言葉に不思議そうな顔をしている。

違うんだろうか?


「みんな、私の事、エルフって言う。でも私、一度もエルフだなんて言ってない。私は水の精霊だよ?」


「え?!」

「はあ?!」


フル姉と僕は顔を見合わせて驚く。


「あ、あなた、様は、精霊様なのですか?」

「そうですよ?」


当たり前の様に言われるけど、これだけ姿がハッキリ見えるという事は上位精霊?!


「でも、どうして上位精霊様がエルフの姿をして奴隷になっておられるんですか?!」


フル姉の質問は僕も聞きたい事だ。

だいたい上位精霊が、人に簡単に捕まるわけがない。

魔力操作にしても、精神的な耐性にしても桁違いに強いのが上位精霊のはずなんだ。

すると、水の精霊様は少し考える素振りをしてから話だされた。


「別に難しい話じゃない。精霊は上位の存在に成ると、地上に固体と精霊体を併せ持つ者になる。その時の固体型がエルフ族に似た特徴になるだけ。」

「と言うことはあなた様は、上位精霊になられたばかりなのですか?」


フル姉が引き続いて質問をしていく。


「はい。そして上位精霊になると、主となる神様を見つけなくてはいけない。それは神の眷属と成ることで力の開放ができるから。そこで世界各地を転々として私の主を探した。」


何か精霊様も色々大変そうだな。

でもあちこち回っていたのなら、もう神様にも会っているのでは?


「それなら、一度くらい神様と遭遇してないのですか?」

「会いましたよ。3柱神くらい。その中にはオーディ様もおられました。」

「え?! じゃあオーディ様の眷属には?」

「お断りしました。力はこの世界の管理神だけあって桁違いに強いですけど、ちょっと天然馬鹿なところが有るので。」


実質この世界の最高神を天然馬鹿呼ばわりとは、まあ納得はしますが。


「それで他の神を探している途中で、人族の奴隷を扱う集団に出くわして、捕まってあげたのです。」

「なんで捕まるんですか!!」

「いえ、このままこいつらに捕まっていけば、私の理想の神様に会えそうな予感がしたもので」

「そんな曖昧な事で、捕まったんですか? 奴隷になられて辛い事も多かったはずなのに」


また、小首を傾げて考え込んでしまった精霊様。


「さして辛い事は無かったですけど? たかだか人族が私に何か出来るはずがありません。何かされそうな時は幻惑を見せて楽しませてあげました。ただ、この奴隷の首輪さすがに断罪の神の力で作られた物なので私では解除出来ません。そのせいか精霊術に制限が掛かりこの個体を保つのに必要な水の気を取り込む事が難しくなったのは誤算でした」


そう言いながら自分の身体を見回す精霊様。確かに同じような年の子供に比べて、痩せている。


「そうまでして神様の眷属に成りたいのですか?」

「当然、理想の神様と過ごせる事は、精霊の最終目標!」


無表情のまま片手を挙げて、遠くを見つめる精霊様。


「ただ、お姉ちゃんにはもう一度謝っておく。ごめんなさい。私がいるせいで捕まって恥ずかしい思いさせて。」


挙げてた手を下ろすと、精霊様はフル姉に向かって頭をさげて謝罪の言葉を言われた。


「と、とんでも無いですよ! 精霊様、しかも水の上位精霊といったらエルフ族でも崇拝する者も多い存在なお方に謝っていただくなんて恐れ多いいです!」


フル姉は上位の存在である精霊様に突然謝られて、焦っているようだ。


「それはおかしい? だってお姉ちゃんは、このお方、あ! お名前はなんと言われます?」


今度は僕に突然名前を聞かれて来た。


「えっと、レン、レンティエンス・ブロスフォードと申します。水の上位精霊様」


急ではあったが、片手を胸に当てご挨拶をさせてもらう。

う~ん、咄嗟にこんな事が出来る様になるとは、だいぶん貴族として慣れてきたのかな?

精霊様が深々と頭を下げられ僕に向かって片膝を付けられてしまった。


「初めてお目にかかります。わたくし水の上位精霊となった者です。どうか御身に連なる眷属の末席に我をお入れ頂く事をお許し願いたい」


あまりにも自然に言われたので、面食らってしまって言葉が出なかった。


「ちょっと! レンちゃんどういう事よ!」

「さ、さあ?」

「さあ? って何顔を背けるのよ!」


フル姉、この状況が受け入れられないのか無茶苦茶、怒鳴って来た。


「お姉ちゃん、何を怒ってる? さっきも言いかけたけど私には敬語で、この方にはタメ口なのはどうして? この方は今はまだ人族に甘んじておれれるが、そう遠くない未来に神として存在されるお方なのよ? その方とタメ口をきく仲なら、私にもタメでお願いしたい」


「へ? レンちゃんが神様? え、え? 神様ってあの神様?」


どの神様の事かな?


「レンちゃんが・・・・え、え? えぇえええ? え? ・・・・・・・・・・・」


ドサッ!

 

「わああああ! フル姉!」

「どうした? お姉ちゃんが倒れたぞ?」


この状況に思考が追いつけなかったのか、気絶してしまったフル姉の頭を抱え、様子をみるけど、ただ気絶してるだけで他には怪我とかはしていないみたい。


「ほ、取り合えずここに寝かせておこう。」


僕は魔光学明細のマントを脱いで、枕代わりにしてフル姉を寝かしておいた。


「精霊様、僕が神様になるかもしれないって事はあまり人には言ってないので、簡単に言われるとこうやってびっくりする人もいますから。」

「そうか、それはすみません。それで我を眷属にしていただけるのでしょうか?」


ぶれない精霊様だ。

上位精霊ともなると、こんな事では一々慌てないのだろうか?


「僕自信、まだ神様に成れるなんてまだ判らないのですよ? それで眷属にしてくれと言われても責任が持てませんし・・・」

「それは大丈夫! レンティエンス様は良い神になられます。あの天然馬鹿のオーディ神よりよっぽど良い神に成られます。私が保障します」


オーディ神様、聞いてないと良いけどな。


「ちなみに聞いてみるけど、僕が断ったらどうするの?」

「そんな事、許してもらえるまで側にいさせてもらいます。」


無表情で淡々と言われるとちょっと怖いけど、それって断っても受け入れても同じ状況にしかならないのでは?


「それじゃあ、取り合えず受入れるけど神様に成らなくても文句言わないでね?」

「大丈夫です。」


その表情で言われてもいま一つ説得力が無いよ。


「はぁ~・・・分かりました。じゃあ眷属にするけどその前にその首輪なんとかしないといけないんじゃ?」

「でしたら、(あるじ)様」

「主様?」

「はい、主様です」


・・・・・・まあ良いか。

あまり突っ込むとこれ以上に変な呼び方されそうだし。


「分かった。主で良いや。で? どうすれば良い?」

「はい、主様の手をこの首輪に沿えていただけますか?」

「良いけど、解除するには、最初に付けた者に暗証鍵となる紋章を打ち込まないといけないんじゃ。」

「とにかくやってみてください。」


良く判らないけど、精霊様が言うからとにかく首輪に手を当て、出来るとは思えないけど解除と念じてみた。


ポロ


「あれ? 取れたね。」

「はい、取れました。」

「なんで?」

「それは、現時点で主様が断罪神より格が上だからでしょう」


う~ん、神に近づいているのだろうか?

読んでいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ