表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕の加護神対応は最強らしいので秘密にします。~僕は女の子じゃないから~   作者: ユウヒ シンジ
第3章 旅、エルフの里へ
116/163

旅、エルフの里へ 6

投稿いたします。

読んで見てください。


「貴様等! 抵抗せずに武装を解除しろ! 命令に従わなければ直ぐに拘束するぞ!」


僕達が身構えているところを意に返さずヅカヅカとやって来た3人の内のリーダー格と思われる大柄の男が、いきなり上目線で圧力を掛けてきた。

3人は同じ上級騎士の使用する甲冑を着込み、しかも王宮から認められた者が羽織る事を許される白地のマントをそのリーダー格の男性が装着していた。

あれは、フォレスタール王国の紋章。

それも国境警備隊の紋章も入った物だ。


僕達はフォレスタール王国の王都シールタールを出発し、隣国のグローデンの国境最大の街グロアに向かっていた。

そこまでには、いくつかの町や村を通り、国境越えをするのだけど、そこには国境警備の為の城塞が存在する。

フォレスタール側をレンダール城塞、グローデン側をグロア城塞だ。

そしてあの騎士達が着ている甲冑とあのマントの紋章は、フォレスタール王国の物だ。

と、云うことはあの騎士はレンダール城塞の騎士達か?

確かに国境にはかなり近付いてはいるけど、何故わざわざこんな所まで出張って来てる?

それにシアが感じた悪意はいったい?


「これは騎士様、一体どうしたと云うのですかな? 私共はディクス商会の者で何も怪しい者ではございませんぞ?」


ディクスさんが、威圧的な騎士に対して、へつらう事無く堂々と対応している。

この人結構肝が座ってるなあ。

やっぱりこれぐらいの商隊を持つ商人ともなれば、それぐらいの度胸は必要なんだろう。


「そんな事はどうでも良い! 私の言葉が聞けぬ者は即刻首をはねるぞ!」

「その理由をお教え下さいと申し上げております。私共は何も盾突こうと思ってる訳ではございませんが、このような場所で武装の解除等すれば、魔獣が襲って来たときに対処できません。一隊を預かる代表者としてここは曲げるわけにはいきません!」


おお、ディクスさん格好良い!!

そこそこの歳のおじさんだけど、このルックスとこの堂々として騎士であろうと商隊の安全を最優先するリーダー気質、惚れる女性も多いだろう!

と、内の女性陣は頷いて感心はしているけど、その辺はどうでも良いみたい。

フルエルさんは、あれ? 険しい顔してる。

どうしたんだろう?


「貴様! この騎士である俺を愚弄するか!」


軍馬から降りた騎士は、ディクスさんに向かって腰に挿している剣を抜き振りかざす。


「我等は、ある人物を捜している! そいつは冒険者に身に扮しているらしいのだ! 武装されたまま捜すわけにはいかないからな! さあ武装を外せ。そして全員を調べるまでそのままでいろ。何も無ければ直ぐに解放してやる!」


一方的な物言いだな。

それに何かおかしい。


「おかしいですね。」

「なんだ貴様は?」

「あなた、本当にフォレスタール王国の騎士なのですか?」

「は? 何を言っている! お前みたいなガキが大人の話しに口を出すな!」


その男は、僕を一度見ると、鼻で笑って直ぐにディクスさんの方に向き直る。

やっぱり僕の事を知らないか。


「おかしいですね。貴方偽物でしょ? その紋章、国境警備隊の紋章の様ですが、あなた達に要人捜査の命令など出ていないはずですよ? 一体誰の命令で動いているんです?」

「な! 何を馬鹿な事を! お前みたいなガキが何知ったかぶって言いやがる!」


もの言いも騎士らしくないけどさて。


「誰が命令しているんですか?」


少し口調を強くして問いただすと、その男は少し腰が引けたようだ。

ただ、ダルガンさんや他の人まで少し顔が青ざめてしまっているのはまずかったかな?

つい、威圧の方向を定めず全方位に出してしまったようだ。

当然、シアやカーナ、リーシェンは全然問題無い・・・あれ? 顔が赤くなって目がトロンとしているような? 考えないでおこう。


「わ、我々にご命令されておられるのは、レ、レンダール城塞の、ゴルディウス・グルバリエル指揮官様だ!」

「そうですか。しかしグルバリエルおじさんは今、王宮で剣聖と国境警備の件で話し合いをされているはずですが、どうやって命令されたんでしょうね? それに僕は、そんな捜索の事は聞いてませんよ?」

「な、何を出まかせを、それに指揮官殿をおじさん呼ばわ、り? なん? え? お前誰だ?!」


顔がだんだん青ざめてくる男。

うん、やっぱり偽物だな。

でも、誰を捜しているんだ?


「君達、一体誰なのかは知りませんが、僕の母様が昔部下だった、グルバリエルおじさんの事は信用されていますからね、そんな人が母様に知らせない何て事はないですよ。」

「お、お前まさか、」

「一応は知ってるのですか?」

「レンティエンス・ブロスフォード、剣聖の子、あのアヒム殿下を降した、天才騎士・・」


ん? アヒム殿下? 


「君達、スバイメル帝国の者か?」


僕の言葉が終わらないうちに、後方で待機していた二人の男が、一瞬で僕に詰めより剣を突き立て、足元に魔術式のサークルを仕掛けて来た。

一瞬で爆炎が上り僕を飲み込むと、同時にもう一人の剣が僕の首を狙って一直線に進んできた。


「レンティエンス君!!」


フルエルさんが悲壮な顔で叫ぶ。

炎は対象を燃え付くし霧散した様に見えたが、実際は僕を左右に挟む様にカーナとリーシェンが魔術防壁を展開しながら炎を防御していた。

カーナとリーシェンはそのまま、刀を抜き3人の男に向かって突き出していた。


「あなた達は、僕達にはとうてい勝てませんよ? それとも君達はアヒムより強いのかな?」

「何をふざけた事! アヒム殿下がそう簡単に負けるわけがない! 何か卑怯な事をお前がしたんだろう?!」


卑怯? それはアヒムの方が何ぼか卑怯だと思うぞ。

さて、これは色々と聞く必要があるようだ。

ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ