レンからの報告
第2章が終了し、次回からは第3章に入る予定です。
今日は、レンちゃんが私に報告したい事があると言うので、こうして身支度を整えて、お化粧して、下着を新品に替えてっと、
「何故、下着を新品に替えるんですか!!!」
「あら、レンちゃん。聞こえてたの?」
「あら、レンちゃんじゃないです! 嬉しそうに声に出しておられましたよ! それで何で下着まで替えるんですか!?」
不思議そうにして小首を傾けてる母様。
「どうして? みたいにされてますけど、実の子供と会うのに下着まで替える母親が何処にいるんですか!」
「ええ? 駄目なの? 最近カーナやリーシェンばかりと一緒に寝てるから、羨ましかったのよ。そしたらレンちゃんからお話しが有るって言うからてっきり今晩は私と一緒に寝てくれると思ったからつい。」
身体をクネクネさせて可愛いらしく上目使いで、駄目なの?って顔に出されて無理なものは無理ですよ?
「でもでも、親子が一緒に寝るのっておかしいの? レンちゃんまだ7才なのよ? 母親と寝て問題があるわけないじゃ無い!」
う! た、確かに。前世の記憶もあるので最近自分が子供という事を忘れがちだけど、考えてみたら僕ってまだ7才なんだよ。
母様に甘えても良い歳なんだよね?
逆に、カーナや、リーシェンと一緒に寝てる方がおかしいのか?
「特に、問題は無いような気が、」
「そうでしょう!? なら一緒に寝てくれても良いじゃない!」
「で、でも母様もいつもご多忙でお疲れなのに、ご迷惑なのでは?」
「そんな事あるわけないじゃない! どちらかと云うと、レンちゃんとの肌と肌のスキンシップが足りなくて疲労が溜まりっぱなしなのよ!」
真面目な泣き顔で、子供に一緒に寝てと言い寄る母親もどうかと思うけど、僕が母様の役に立てるならどんな事でもしたいとは思うんだよね。
「分かりました。一緒に寝てあげますから泣かないで下さいね。」
「いやったああああ!! レンちゃん最高! レンちゃん愛してる!」
こんなに喜んでくれるなら時々は一緒に寝てあげようかな?
「それよりお話があるのですが宜しいですか?」
無邪気に喜び廻る母様に、もともとの要件を伝える為に無理矢理、話をする事にした。
「え? ああ、そうね。そうだったわ。今ならどんな悪い話でも気持ち良く聞ける気がするわ!」
凄い息子愛に少したじろいでしましそうです。
それから、母様の興奮状態が落ち着くのを待って、今朝の神オーディ様との会話の内容を話しました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・・つまり、神の対応力と云うのは、神に成る為の修練の一つ知識と力に対応している力と云う事でいいのかな?」
「はい、そういう事だと思います。」
「で、それを伝えたのが、頂上神オーディ様だったと?」
「はい。」
「で、レンちゃんは神様になる可能性があって、その上カーナやリーシェン、ファルシア姫もレンちゃんの眷族として準神族化すると、」
「はい。」
「そして、オーディ様が凄くレンちゃんの事を気に入ってくれて、かなりえこひいきしていると。」
「はい。」
僕と母様は、母様の執務室で、誰にも聞かれないように注意しながら、話し合っていた。
真向かいに座る、母様が眉間にシワを寄せ頭痛がするのかこめかみを指で押さえながら唸っていた。
「う~んん、俄には信じがたい話なのだけど、レンちゃんが私にそんな嘘をつくはずもないし、本当の事なのでしょうね。」
「はい。」
「う~~~~~~~んん。」
「どちらにしても、神の対応力は、神に成る為の知識、力そのものな訳だから、最強の力には間違いないわ。ただどういった時に発揮されるかは判りにくいかもしれないわね。」
「そうですね。自分で無意識に使っている可能性もありますね。」
「はあ、結構厄介な力かも知れないわね。」
大きく溜息をつく母様に、ごめんなさいと心の中で謝っておく。
「取り合えず秘密にしといて良かったわ。」
「それよりも、レンちゃん神様に成るの?」
心配そうな母様。
そりゃあ、自分の息子が神様に成るかもしれないなんて知ったら、心労で倒れるかもしれない。
「さすが! 私の子! レンちゃんだけの事はあるわ! 人間の枠に収まる可愛らしさでないと思ってたのよ!」
いやこの際、可愛らしさは関係ないと思うのですが。
「母様、不安じゃないのですか?」
「え?どうして? 凄いじゃない。レンちゃんなら神様の修練も必ずクリアー出来ると思うわ。」
僕は少し拍子抜けする。
こんな話、まず信じてくれるのか心配だったし、信用したらしたで神様になりますなんて、普通の母親なら受け入れること事態、難しいと思っていたのだけど、そこはやっぱり剣聖である母様の度量なのかもしれない。
「でも、レンちゃんこのことは当分、秘密にしておくのよ。当然カーナやリーシェン、ファルシア様にもね。」
「そうですね。僕もそうしようと思ってました。」
いつかは話さなきゃいけない事ではあるのだけど、本当に神様になるとか決まった訳じゃないし、それを知った人間や悪に染まる悪魔や神が僕たちに何をして来るか判らないからだ。
当分は自重して過ごして行くことを母様と約束した。
「取り合えず、今晩は一緒に寝ようね。」
期待に溢れる満面の笑顔で、僕に念押しをしてくる母様。
神に成る成らないより、今晩の事の方が母様にとっては重要なようだ。
読んでいただきありがとうございます。




