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23、ライト作者さん向け 動機付けの方法

 さて、いやはや、マジでお客さんがいなくなってしまったぞ!

 やばいやばい。いやあ、色々と間違えてしまいました! いえね、巷にあふれている「創作論エッセイ」が人気なのは、その方法を用いることでなんだか上手くなれそうだぞ! とお客さんに誤か……げふんげふん、その気にさせるあたりにあるんです。そう考えると、前回のアレは駄目ですねえ、ええ、全然だめです。創作論をネタにしているとはいえ、やはりお客様には夢を見せないと!

 おや、いらしたんですね、前回から引き続いて小説を書き続けるモチベーションに悩み続けているお方。え、「お前の話を聞いて絶望したばっかりだけどな」ですって?

 ははは。何言ってるんですかお客さん。あの方法はあくまで丸屋が使っているやり方であって、全員に有効な手段ではないんですよ。ハッキリ言えば、あの方法は、丸屋による、丸屋のための動機付けなのです。

 というわけで、今回は割と簡単な動機付けの方法をご説明しようかなと思います。

 さて、その前に。はい、カシスミルクです。ちなみに以前、これを同性の友達と一緒に注文したら、店員さんに「このカクテル、うちでは別の名前がついていまして……。『初恋の予感』なんですけどよろしいでしょうか」って吹き出しながら言われたことがあるんですよ(実話)。絶対に忘れないからな! 某地方都市駅前のけっこうおいしい大型居酒屋さんめ!


 モチベーションの管理って、本当に難しいんですよ。

 もちろん、モチベーションなんかこれっぽっちもなくても延々書き続けることのできる人なんていうのは沢山います。「小説家になろう」を見渡してみても、一日一回更新で毎日のように数千文字をUPしている方や、一週間に一回は短編をUPしているような活発な作者さんも沢山います。

 そういう人たちにとっては「モチベーション、なにそれ?」でしょうが、この管理に悩む人は本当に多いのです。

 そのために紹介した方法が、負の動機付けです。

 しかし、これは心の負担が大きすぎます。それに、「たかが趣味にそこまで本気になれねえよ」と言いたくもなりますし、「もっと気楽に上手くなる道はないの?」と模索したくなっちゃうのが人情というものです。

 というわけで、ちょっと簡単なモチベーション管理の方法をお教えしたいと思います。

 まずは、「一作一作書く時に目標を決める」ことです。

 きっと皆さんは、小説を書く時にプロットを練ったりキャラクターの設定を作ったりしていることと思いますが、その他の部分で、「この作品であなたが磨きたいこと」を目標に据えればいいのです。たとえば、「この作品では三人称の使い方に注意を払おう!」とか、「この作品では説明がだらだらしないように気をつけよう」とか、「会話文をもっと臨場感あふれたものにしよう!」とか。そうやって意識して書いていくことで何が起こるかと言うと、小説執筆力が上がるのが早いんですね。目標を決めるということはあなたの中の問題点がはっきりするということであり、それを目標という形で意識しておくことによって自然に鍛えられていくということです。そうなっていくと、人間は快感を覚えるようになります。「上手くなる」というのは、何に代えても快感です。そしてそこで快感を覚えたあなたは次回作に向けてまた小説を書きたくなります。

 二つ目に紹介するのが、「競作企画への参加」です。

 ネット上にはさまざまな文芸サークルや企画があります。「小説家になろう」内部だけでも公式企画から小サークルによるアットホームな企画まで。なお、丸屋が以前参加した「空想科学祭」というのも、元を正せば庄内地方にお住まいのいち主婦モノカキさん主宰の非公式企画でしたが、気付けば何十名もの参加があったとてつもなく大規模な企画でした。

 そういう企画だと、大抵は「みんな、率先して感想を書いてね!」というアナウンスがついています。どの企画も読者さん不足にあえいでいるという実情があるので、参加作者さんも読者として行動しなくちゃならないという面が大いにあります。なので、大抵はどの企画でも、参加者さんからの感想がつき易い形になっています。そうするとですね、色々と面白いことが起こります。これは丸屋の実話ですが、たとえば今まで雲の上の人だと思っていたすごい作者さんとお知り合いになれるチャンスが貰えたりするわけです。それどころか、その作者さんから感想を貰うことさえあります。そしてさらに、企画に参加することで一種の人脈が出来上がります。企画に参加している人と言うのは大抵は継続して小説を書いている人たちなので、その人たちからエネルギーを得ることが出来ますし、公募なんかの意見交換とか、「一緒にあの公募に出ようぜ!」と申し合わせることもできるようになっていきます。え、「それって馴合いじゃねーか」ですって? ははは、そんな下衆な言いっぷりはバカバカしいったらないですよ。慣れ合っていようが結局は「創作の場に立っていること」こそが創作界隈における「勝ち」なのですから。創作から離れないために馴合いとも取られかねない道を取る、これも一つの戦略というものです。……もちろん、小説を書くことがベースであるということを忘れてしまってはだめですけど。

 とにかくですね、モチベーションを保つためには、目標を見つけて腕を上げていったり競作企画に参加して腕を磨いて人脈を作ったり、といった、「楽しみ」が重要な要素となります。前回お話しした負の動機付けとは逆です。そう、今回お話ししたのは、「プラスの動機付け」なのです。

 というわけで、楽しんで小説を書いて下さい。実は、モチベーション管理というのは、こんなシンプルな結論に落ち付いてしまうのです。しかし、シンプルであるがゆえに難しいのです。


 というわけですよお客様。

 え、「安心した、じゃあこれからは楽しんで小説を書いていくぞ」ですって? そうですね、そうして頂くとよろしいかなと思います。「もう帰る」? ああええ、じゃあ、さようならー!

 ……楽しく書く。これ、簡単なようでいてすごく難しいことです。どうしても創作っていうのは行き詰まる時が出てきます。その時に笑顔で居られるかどうか。それがプラスの動機付けをしている人の正念場ではあるんですよね。

 おっとっと。口がすべっちゃいましたね。失敗失敗。


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