シーン98ベリアル真の力。
デビルホエールを取り込んだベリアル。
その姿はまさにモンスターと化していた。
そしてその前に立つのはアレッタだった。
『アレッタあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!いやだ!!いやだ!!いやだ!!!もお…………ママが二回も居なくなるなんて……嫌なのーーーーーーーーーーーーっ!?』
泣きながらそう叫ぶリオちゃん。
するとレギオンもまた、立ち上がる。
『そうだ…………俺はリオを何度苦しめる気なんだ………ベリアル……お前の相手はやはりこの俺だ。』
するとベリアルはニヤリと笑う。
『だから言っただろ!?お前らが何人束になってかかってきても…………それは無駄な事だと。』
そういうと激しい爆風を上げるベリアル。
それはこれまでにないほどの威力。
私もなんとかその爆風を堪える。
だけど気になった二人の小さなあの子らは。
私がなんとか目を向けるとそこには二人を守っていたアレッタの姿があった。
『アレッタ!!???』
『大丈夫…………………です……………この子らは私の宝物…………たとえ私の生命をかけてでも……………。』
そう笑みを見せるアレッタ。
するとベリアルが口を開く。
『くっくっく………………それがどこまで耐えれるかな!?俺もお前と同じく今は魔神を取り込んだ………………言わば最強形態………これが魔神使い……人間の中ではマジェストというらしいが……この力を使う者にとって、魔族ならではの特異な能力である魔神との融合………これが俺達の力ではあるが………アレッタ………お前とこの俺では………このように力の差は歴然である……その中でどこまでこの力に耐え切れるのか…………その身体で試してみるがよい!!!!!』
そういうとさらにその力を上げていくベリアル。
ここにいる全てを吹き飛ばしてしまうであろうその力の威力はまさに怪物の力だった。
その時。
『うおおおおおおおおーーーーーーーーっ。』
どうーーーーーーーーーーーーーーっと力を解放させたのはレギオンだった。
『なにっ!?』
ベリアルがレギオンの目を向ける。
そこには魔神であるエレファモスを取り込もうとするレギオンの姿があった。
レギオンの背後に立ち尽くすエレファモス。
そして魔神具、魔象牙杖を構え叫ぶレギオンの姿。
その力はベリアルに匹敵するほどの力を秘めていたように感じる。
『レギオン!!???』
『パパーーーーーーーっ!?』
私も………そしてリオちゃんも彼に叫んでいた。
その姿はかつてリオちゃんを守ろうとしたあの姿。
そう………………レギオンはあの魔族であるベリアルの言葉どおりの姿へと変わっていたのだ。
『貴様…………その姿。』
『ああ………どうやら…俺達の持つ…………この伝説の魔神具……これは太古の神が作ったとされる魔神具……………それは神がこの世界の力の均衡を保つ為に創られたとされる魔神具…俺は魔神具を研究するマジェスト協会で働く事になって知ってきた知識でそう認識している……この力をもてた俺は…………まさに今………………お前達魔族に匹敵するその能力を手にしている……………つまりお前のいう魔族ならではのその能力を俺も有しているという事だ。』
『ほう………………それは面白い…………だがな……それはこの魔族の身体があってこそのもの…………お前達のようなヒューマンの身体でいつまでその力を維持できるのか!?勝負だ?!!???』
さらに力を解放していくベリアル。
『いくぞ。』
レギオンもまた力をさらに集中させそして。
ドンッと二人の力はぶつかり合う!!!!!
その衝撃波が辺りへと風圧となって激しく放たれる。
『きゃっ!?』
『大丈夫よ…………』
リオちゃんを盾になって庇うアレッタ。
リオちゃんもまたアレッタにしがみつく。
『ママ……………………………』
『リオ………………ちゃん。』
二人は本当の母娘のように抱きしめあう。
その時。
ベリアルがニヤリと笑みを浮かべていた。
『クククッ……その娘達…………さっき俺の魔神の腹の中に一度入った………よな?』
ベリアルがそう笑った瞬間。
ドンッとリオちゃんの背後に現れたのは巨大な触手蠢く魔物だった。
リオちゃんとアレッタに向け無数の触手が狙う。
『クククッ……デビルホエールの中に存在する魔物はどうやら娘に寄生し出てきたようだな……さあ……貴様の娘が食われる姿を見てるがいい。』
『いやあああーーーーーーーーーーーっ!?』
そしてリオの叫び声がこの場に鳴り響いたんだ。
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