シーン95ケニージアを覆う影。
『レギオン!!???』
私は彼の名を叫ぶ。
するとレギオンはその手にした魔神具を構える。
『魔象牙杖』
『それがお前の魔神具か………話に聞くとお前の魔神具も古代の神が作ったとされる魔神具らしいじゃないか…………そこにいる女王の魔神具と同様の秘めた力を持つとか………実はその過去の遺産とも言うべき神の創りし魔神具に我々魔族はとても興味があってなあ………もしかしたら魔王様復活の為の足がかりになるのでは!?という考えがちらほら上がってきてなあ……実は我がBOSSであるギーガ様のご意向で三つの魔神具を集めなければならんのだ………つまり…………。』
ゴーーーーーーーーーーーーーッと勢いに乗り斬馬刀を振り下ろしていくベリアル。
『出てこい!!エレファモス!!!』
次の瞬間。
ベリアルの背後にエレファモスの姿が現れる。
次の瞬間!!!
『エレファモス……………………グラビティショック!!!!!』
『なっ!?やるじゃねえか!!はああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?』
ズドンッと鳴り響く衝撃音。
ベリアルが斬馬刀を振るう!!
エレファモスの巨大な足を斬馬刀で食い止めるベリアル。
『エレファモスの攻撃を………止めた……だと!?』
俺が焦りの表情を見せると次の瞬間。
ゴゴゴとその力を解放していくベリアル。
すると背後からアレッタが叫ぶ。
『レギオン様!!ベリアルは私達の仲間内で一番のパワーの持ち主!!力技では厳しいかも知れません!!そしてその魔神は恐るべき能力を有しているのです!!!!』
『恐るべき能力だと!!!???』
すると斬馬刀を地に刺し構えると口を開くベリアル。
『ほお!!???アレッタ…………お前はどっちの味方なんだあ!?まさか今は亡きラグナの言葉にほどされたのではないのか!?…俺はあいつが隊長だった頃からずっといけ好かない奴だと思っていた……あいつは魔族でありながら人間の言葉に酔っていた………仲間を守る?協力する?助け合え!?ふざけるな!!!!!俺たちはどの種族よりも強力で心にも冷徹でその力は最強の種族である魔族なのだ!!その魔族が最強なのは当然だろう!!』
そう叫んだベリアル。
そしてそんなベリアルの斬馬刀には禍々しく巨大な魔力が集まっていた。
『なんなの!?』
そう叫び、前に出てきたアレッタ。
『フン…………どうしたんだ!?アレッタ………今更こんな所に出てくるとは?命乞いか?』
するとアレッタは口を開く。
『あなたに命乞い?あなたがそんな声に耳を貸すわけが無い事なんて分かりきっているのよ?』
『くくくっ………………分かっているならそれでいい…………………そしてそんな俺が優しくない事もな!!!!!!』
どんっと激しい音をたてるとベリアルの魔神具から何かの光が漏れ出していく。
そしてあっという間にこの空間を包み込んでいく。
『はあああああーーーーーーーーーーっt!?』
ベリアルの声とともに広がっていく何かの空間の壁のようなもの。
そして目に見えるのは巨大なクジラの姿をした魔神。
『くくくっ……魔神『デビルホエール』この魔神を見て生き残ったやつはこの世にはいない……………さあ……………我が魔神に食われ……………そして絶望するがいい……………………。』
デビルホエールはドンッと大地を激しく揺らし飛び上がっていく。
その衝撃で俺は体制をくずしてしまう。
『くっ!?でかいだけなら俺の魔神だとて。』
空中を自在に飛び回るデビルホエール。
それはまるで海の中と同じように泳ぐ様は言い難いほど恐るべきものだった。
完璧な空中の捕食者に見えるその光景。
空中を飛び旋回するとデビルホエールはレギオンに向かい一気に飛んでいく。
『レギオン!!!????』
『アキニー!!!ここは私が!!!???』
アレッタは飛び出すと何かを取り出す。
それはあの日以来見た事がなかった魔神具だった。
『それは…………魔神具!?アレッタ……貴女。』
『ええ…………もちろんそうよ…………私だって元はあの怪物と同じ舞台に達戦っていたんだから…そして私達の大切だったラグナを侮辱した事……後悔させてあげるの。』
そう言ったアレッタはその手にグローブをはめる。
『さあ……………今こそ出てきて………魔神…………『ウェレック』』
アレッタが手にグローブをはめ構える。
そして拳を前に戦闘態勢をとる。
ダンっと地を蹴り飛び出すその姿はさすがカンガルーの獣人だったのだ。
そしてその拳を握りしめデビルホエールに向かい飛んでいく。
『フン………何をするかとおもえば…………………くだらん。』
ベリアルは、そうつぶやくと………パチンっと指を鳴らす。
すると突然デビルホエールはアレッタに向かっていく………………そしてアレッタはその攻撃を何とか身を捩り躱す。
『フン……残念だったな………お前の動きなど分かりきっている。』
『くっ………………………』
そう悔しげに立ち尽くすアレッタがいたの。
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