シーン90アキニー再び。
私は今お城の一室にいた。
すると私の側近であるアレッタがやってくる。
『アキニー様………どうしたのです?ため息など………』
『えっ!?私そこまでわかりやすい顔してた!?』
『冗談です…………でも……そうなのでしょ?』
『ふぅ………やはりアレッタには敵わないわね………』
私はそうつぶやくと手にしていた物に目を向ける。
それはいつしか彼ラグナが私に残してくれたある物だった。
その物とは…私の長い髪を結う為の髪飾りだった。
◇
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◇
『アキニー………これ……もらってはくれないか?』
『ラグナ…………?なにこれ!?』
『これはこないだ街へ行った時に偶然見つけたのだが……お前がつけたら最高に輝くと思って買ってしまったのだ……俺はこれはお前にしか似合わんと思ったものだ、少々強引だが…受け取ってもらわぬと行き場のない物になってしまう……受け取ってくれ。』
『ラグナ………ありがとう………』
そう言って彼がくれたのは鳳凰をイメージさせる髪飾りだったの。
彼は本当にずるいと思う。
こうしてどんどん私の心を奪っていったのだから。
でも今は………。
◇
私は自分の長い髪を結っていく。
『さあ…………今日も頑張ろう!アレッタ?今日の予定は!?』
『うふふ……………アキニー……本当に強くなったわね。』
『そうかなあ!?あまり変わってないきがするけど?』
『そんな事ないわ……あなたは十分に強くなったわ…………勢いと協力してくれた皆の力のおかげももちろんあったけれども………初めはよく泣いてばかりいたじゃない?』
そう言われたら………確かにそうだった。
でも、あれから数年の時は流れていた。
そして今は私に行為をもってくれる可愛い弟のような存在もいてくれる。
そんなことを考えていると。
コンコンっ!!
私の部屋を誰かがノックする。
『どなた!?今アキニー様はちょっと取り込み中よ!?』
私の言葉を代弁してそう叫ぶアレッタ。
するとノックの主は大声で叫ぶ。
『僕です!!!イシメールです!!!朝のご挨拶に来ました!!!!!!入ってもいいですか!?』
『ええ、いいわよ………入ってきなさい。』
私がそう返すと勢いよく入ってきたのはあれから数年………急激に成長してきたマサイア属の戦士イシメール君だったの。
イシメール君は目の前に膝まづく。
『アキニー様!!アレッタ様!!おはようございます!!お二人共!!今日もお綺麗でございます!!』
一体どこでそんな言葉を覚えてきたのか……まだまだそんな言葉が似合わない彼の幼さの残る少年に私達は思わず笑ってしまうのだった。
『イシメールくんありがとう……そういえば…君の今日の予定は大丈夫なのかしら?』
『はいっ!!もちろんやる事は全て終わらせてからここへ来ました!!!僕たちは夜明けと共に働いてますから!!』
するとそこへアレッタが意地悪そうな表情をする。
『本当に大丈夫?こないだもそんな事言ってお父様に怒られたのでしょ?』
『うっ…………こないだはそうでしたけれど……今日は大丈夫な……………ハズ。』
イシメール君は困り顔でそう答える。
でも、彼の性格は曲がってないとても真っ直ぐな性格………そしてその行動はまさに猪突猛進………一度行動に入ったら止まらないのだ。
そんな彼にも私は好感を持っていた。
『まあイシメール君がそういうなら信じましょう。』
私は助け舟をだす。
すると彼は屈託のない笑顔で答える。
『アキニー様!!ありがとうございます。』
『あはは、でもあなたは今ではこの国の希望になっているわ………これからもよろしくね。』
『はいっ!!そういえばアキニー様………………』
突然イシメール君がモジモジしだす。
『ん!?どうしたのイシメール君?』
『あの………あの…………』
『ん!?なあに!?』
『アキニー様!!!ぼ、僕と今度………………。』
『ん!?』
『デ、デートしてください!!!!!!!』
私はイシメール君の言葉に思わず固まってしまった。
『そ、そうね……イシメール君がまだまだ大きく強くなったらその時はデートしましょうね!』
私の言葉にイシメール君の表情が悲しそうな表情へと変わる。
すると察したアレッタが耳打ちをしてくれる。
『アキニー様……これはイシメール君のあの能力を知るいい機会かも知れません…私も行くのでデート行ってみましょうよ。』
私はその言葉に思わず考える。
確かに今の私のこの王位へとなるためにも力の一つに彼の能力も役立ったのも大きかったのだ。
私はそう考えると返事をする。
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