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マジェスト伝説~古代三大魔神の奇跡~  作者: 黒羽冥


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87/121

シーン87ユーロの演説。

なんと、ここまで俺を運んでくれた竜騎士であるリュート氏。

そしてここへきて、そこへいたのはベルトン氏。

俺の幼少期にもずっと俺の親父の参謀をしていた彼が今ここにいたのだ。

するとベルトン氏は口を開く。


『この日を…………ずっと待っておりましたぞ………ユーロ様………………。』


震えながら、そう声にしたベルトン。

俺は衰えながらもどこか力強い彼の言葉にその強さを感じる。


『ベルトン氏………………いや、本当に久しく………親父の死去以来ですね。』

『ええ……ですがここは…………お時間です……まずは貴方の…………あの民衆一人一人のために貴方がこの地をどう変えていくのか……それを公言する時は今なのです!!!どうぞ……貴方が思うこの地を語ってください。』


俺は注目する皆に目を向ける。

そして一歩前へ出る。

この地の皆々の視線を一気に浴びる。

普通ならここで萎縮するのであろう。

だが俺はすぅーっと息を深く吸い込み。

そしてゆっくりと吐いていく。

奇しくも俺は自分の父親のこの姿を何度も目にしてきていた。

それが自然と出てしまっている。

これが痛く嫌で嫌で仕方ない。

そう考えてしまった自分の気持ちを変えるかのように首ふる。

すると、俺の視界に入ったのはエルメスとマリアだった。

二人は俺に相づちをしてくる。

俺は頷くと再び民衆に目を向ける。


『皆さん…………初めまして………俺は今期……………初の市長選へと立候補した『ユーロ』と申します。』


俺はずっと嫌で仕方がなかった演説をエルメスの指導がこの時……開花したかのように話せたんだ。

そして。


『そして俺は………この地をより良く変えていく為に皆ができる限り笑って暮らせる………そんな生活ができるよう………精一杯皆の声に耳を傾け………そしてそれを叶える為にこの都市の夢を実現していきたい…………そう思っております。』


俺の言葉に民衆からぱちぱちと伯爵が湧き上がってくる。

候補者の中で一番の若い俺の発言が少しは届いたのか賛同の声をも耳にする。

するとここでなんと現市長であるバロン氏が口を開く。


『えーーー皆さん………ここで少々私からの助言がございます。』


ザワつく民衆。

実際彼の支持力は高い………それは彼を長年この地の市長として市民が認めてきた。

それだけの事はあるのだった。

するとバロン氏は続ける。


『実はこのユーロ氏は前市長である『ウェイド』の御子息でしたな………実は昔この私もウェイド氏の元で働かせてもらった時期がありましてな…………。』


バロン氏は突然そう言い放った。

俺も知らなかった事実に驚きを隠せなかった。

するとバロン氏は続ける。


『ですよね………ベルトン氏。』


すると曇りがちな表情を浮かべ、ベルトン氏は返事を返す。


『ああ……………』


そしてバロン氏はニヤリと笑みを浮かべる。


『ええ……この場を借りてここでご報告なのですが……』

『やめて…………くれ。』


バロン氏が続けようとしたその時。

ベルトン氏は懇願する。

俺にはそのベルトン氏の意図が理解出来なかった。


『もう……ウェイド様は……身をもってそれを償ったでは…………ないか。』


その言葉に俺は混乱してしまう。

バロン氏はニヤつき続ける。


『クククッ…………………いいか!?市民よ、よく聞くがよい………ここにいる新参者のユーロ氏……………だがこいつの親父であるウェイドはな……実は耳にした事があるかもしれないがあの違法である『魔神薬』を使用しているのを俺は見てしまったのだ………………そしてついにはその力で妻をも殺めてしまったのだからな。』


ニヤけてそう言い放ったバロン氏。

俺はあまりの衝撃的な内容に固まってしまっていたんだ。


『そして、それを目にしたそこにいるベルトン氏もまたその衝撃的な光景を見てショックでウェイド氏の元を辞めていったのだがな………まあ当然この私もあまりのショックで、信じていたウェイド氏…………いや、犯罪者ウェイドに裏切られ…………そして、その息子がこの場に立つなど言語道断なのだ!!!そう思わんか!!???市民諸君よ!!!!???』


バロン氏は決定打を出したようにそう言い放ったのだった。

お読みくださりありがとうございました。



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