シーン85ドラゴンナイト。
俺は母の記憶を思い出した。
そしてその思いを胸に危機を脱したのだった。
◇
◇
◇
『ユーロ様大丈夫ですか!?』
マリアのセイレスペガサスにより傷の治療を施される俺。
まさかこんな場所でトラブルにあうとは想定外の事態だった。
するとエルメスが口を開く。
『ユーロ様………申し訳ありません……私がついていながらこんな事に巻き込まれるとは………馭者の手配から既に敵の手に落とされていたとは。』
申し訳なさそうにそう謝罪の声を上げるエルメス。
『いや……これは俺の甘えから招いてしまった事件だ』
俺はそう言うと視線を太陽の方向へ向ける。
(これは…もう太陽が高い……馬車で向かったとしても一刻(一時間)は……かかろう……間に合わんか。)
俺は目的地への移動を諦めかける。
すると……………その時。
一人の男の声が聞こえる。
『んんっ!?貴方は!!???』
俺たちが振り向くとそこにいたのは三人の男達だった。
すると、その中の一人の男が驚きの声を上げる。
『ん!?すまないが貴殿は……お名前をお聞きしても!?』
『ああ……………俺はこの地から『リーバ』に急ぎで用事のある『ユーロ』といいますが……貴方は!?』
『おおっ!?やはり貴方は以前武闘大会で優勝なさった方ですね!?』
『ああ、確かにあの大会で優勝はしたが貴方と拳を交えた覚えはないのですが。』
俺は男のに疑惑の目を向けると、男はその表情を輝かせる。
『おおっ!!???やはり貴方があの大会の優勝者の『ユーロ様』でしたか!?』
『ああ、、、でもあなたは!?』
『ええ、実は俺はあの大会で魔物に襲われていたところを貴方に助けられた母娘の夫であり父親の『リュート』と申します!!』
『おおっ!?あの時の!?娘さんたちはお元気ですか?』
『ええ、おかげさまで、それで立ち入ってしまい聞いてしまったのですが、何かお困りの様子のお声でしたが。』
『あ…………………………実は。』
俺は今回の話簡単に説明する。
『なんと!!そのような事が。』
『ああ、だがもうこれからリーバまではたとえ馬車でももう間に合わない。』
俺はそう微笑み答えた。
すると。
『それならば…この俺に貴方への恩返しをさせていただきませんか!?』
『いや、だがそれは不可能では無いか?これからリーバの街までの移動となればたとえドラゴンでも。』
『いえ…………それを可能にできるかも知れませんよ!?』
『何っ!?それは一体どういう事なんだ!?』
すると次の瞬間。
『こいっ!!???『バステア』!!???』
『リュート』が叫んだ後、口笛を吹き鳴らす。
その時。
天空よりものすごい威圧感を感じる。
思わず上を見あげるとこちらへ降りてくる何者か!?
『あれは!!???』
『ドラゴン!!!???』
俺もマリアもそう叫んでしまう。
すると天空より舞い降りるドラゴンが三頭、、、匹!?、、、が舞い降りてくる。
バサッと翼を羽ばたかせるその姿は流石だった。
それはやがて俺たちの目の前に降り立った。
すると『リュート』が口を開く。
『実は俺たちはこの国の竜騎士なのです!!ここからリーバまでならば、あっという間に移動できますが、良かったら我々の力を使ってみませんか!?』
リュートのその言葉。
『おお…………これは凄い。』
『ユーロ様!!??これは是非ともご厚意にあまえてみるのが良いかも知れませんね。』
俺の言葉にマリアがそう提案してくれる。
するとエルメスが続ける。
『ユーロ様!?これならまだ間に合いそうです!!』
『エルメス…………よし…………ならば頼もう。』
俺はリュートに向き直り口を開く。
『『リュート』殿…………………………リーバまで………頼めるか!?』
『ああ……………任せてくれ………よし!二人とも…………各自、乗せてくれ!!!!!』
◇
◇
◇
俺達は『リュート』初め彼らのドラゴンに乗せてもらう。
すると『リュート』が口を開く。
『さあ行くぞ!!!!!行き先はリーバ!!!ユーロ様一行を竜騎士の名にかけて無事に届けるぞ!!!!!』
◇
◇
◇
お読みくださりありがとうございました。




