シーン74エルザック開眼。
俺が放った技は魔族に向かっていく。
俺自身の身体が魔神エレファモスの力を纏い……そして放つ技。
全ての力を遮断しそして圧倒的な力を凝縮させ放つ技はまさに巨象の力を思わせる程の力。
魔物は逃れられない状況下………その力に押しつぶされていく。
そして。
魔族は完全に消えさっていったんだ。
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◇
◇
『ふうぅ……………………』
俺のエレファモスは、すーーーーーーっと消えていく。
そしてエルザックへ目を向けると彼はぷるぷると震えていた。
何やら一人でぶつぶつと言葉にしているエルザック。
そこへ声をかけたのはルーカスだった。
『エルザック!どうだい?うちのBOSSの力は!?すげえだろ!?』
『いやあ…………いつ見てもすごいよな!?やっぱりやる時はやってくれるよなうちのBOSSは!!』
皆が俺を称えてくれるも、その事は当たり前の事だとしか思わない……俺は大切なもの達を守りたいだけなのだから。
するとエルザックは震えを止め、俺へと視線を向けてくる。
ここまでして俺は言葉をかわせないのであれば仕方のない事だと思っていたのだ。
エルザックがその神妙な面持ちから笑みを浮かべる。
『BOSS…………あなたの力………本物でした………確かにこれまで僕は自分の力を過信してきたようです………あの時BOSSがいなければその少女は救えなかったかも知れません…………僕は勝ったようでそれは完璧なものではなかった………』
俺達は少女を救っていた。
もちろん少女は無事だ。
『ああ、だがエルザック、そこまでお前が言うほど卑下する事ではないじゃないか!?』
『いえいえBOSS…………この僕は以外に思われるかも知れませんが、実は完璧主義者でしてね、先程のミスでBOSSの手まで汚させてしまった事をずっと許せない思いなのです……もう二度とこのような事がないよう僕はまだまだ修行をさせて下さい!!』
『あ、ああ……だが、程々にな。』
俺はエルザックにそう告げていた。
エルザックも満足気にしていた。
こうしてエルザックを加えた俺達の組織は更に力をつけていくことになる。
◇
◇
◇
それからのエルザックの働きは凄まじいものだった。
偵察から可能なこの男。
そしてそれ伴う頭脳………そして敵に音もなく忍び寄りそして確実に仕留める様からいつしか俺の組織のヒットマンと呼ばれ、そしてそれにより周辺の様々な組織にも一目置かれるようになっていた。
そしてそれは俺の最大の敵として認識している『エクステリオ』にも知られる事となっていた。
◇
◇
◇
ここはエクステリオ本部。
一人の人物が葉巻を咥え火をつけさせる。
その煙をくゆらせ、男は吐き出す。
『ふぅ〜〜〜〜〜で!?他にこの俺に報告はないのか!?』
『いえ!以上が全ての報告です!!』
その人物相手にそう告げると一歩ひき着席する一人の男。
部屋の中は沈黙が立ち込める。
そしてその部屋には男の周囲に十名程の男が立ち並ぶ。
『『『ギーガ』様!!!!!』』
そう……このエクステリオの頂点でありトップがこのギーガだった。
数千名、数億までいくのかという数の組織の頂点。
それがこの世界のアメリスアードを裏で支配する組織。
この男が動けばアメリスアードを動かせる等とも言われている。
エクステリオという組織はそんな強大で恐ろしい力を持っているのだ。
そんなこのエクステリオのBOSSギーガ。
当然新たに組織化されたアステリオの話も耳に入ったという訳だった。
これが分かりきっていたメンバーはこの沈黙に耐える。
『おい………………お前達はアステリオという組織を聞いているだろう!?』
すると秘書でもあるギーガの右腕の男『ベッカ』は口を開く。
『この大陸アメリスアードの真の支配者は誰だ!?』
その声にみんながたじろぐ。
すると一人の男が恐れながらも震え………口を開く。
『エ…………エクステ………リオの………ギ……ギーガ様…………です。』
するとベッカは男に近づいていく。
その様子に口を開いた男は震えが止まらなかった。
いや、そんなものではなくどんどん震えは加速していく。
そしてベッカが遂に男の前へ。
『お前…………………なぜそんな自信のない声で語った?』
『は、はい…………あ、あまりの、恐怖に…………』
『ほお!?だったら……………』
ベッカは男の髪をググッと掴み離さない。
次の瞬間…………ベッカの手に強烈な力が一気に込められる。
そして。
ぐしゃああああああーーーーーーーーっと何かが潰れた音が部屋中に響き渡る。
そしてそれはベッカが男を砕き潰した激しい衝撃音だった。
ベッカの腕はそれはまさに魔物のものだった。
『いいかお前達!?我らエクステリオ一報もなくあんな生意気な事を始めたアステリオに我がBOSSギーガ様は大変、御立腹だ……奴らに我らの力を見せつけ………そして後悔させてやれ……いいか!?なめられるな。』
そう言い放ったベッカの声に皆の表情は変わっていたんだ。
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