シーン71アメリスアードより。
俺はケニージアへと向かい同じく聖獣様の元へと向かっていた仲間と共に力を得て、そしてアメリスアードへと帰ってきていた。
そして俺には新たな仲間が増えていたんだ。
『リオちゃん大丈夫か!?』
そういったのはベルーガ。
なんともあれからベルーガになつきになつきまくったリオは肩車に御満悦の様子だ。
『うんっ!!ベルーガはパパよりおっきいから眺めがいいんだもんっ!!』
『はは!よかったなリオ!?』
俺達三人は今後の俺達の屋敷になる場所まで歩いていた。
そこはマジェスト協会のヤシュア様のご好意で屋敷も用意して貰えたんだ。
俺は貰った地図を眺めながら歩いている。
すると………そこは郊外にある一軒家だった。
俺が見ても立派な外観……これは俺達には勿体なかったのだがリオに対するヤシュア様の配慮なのだろう……。
俺達が玄関に向かうとリオがベルーガの背中から降りてくる。
『パパ!!ベルーガ!!ここがわち達のお家い!?』
『そうだぞリオ……ここがヤシュアおじいちゃんが用意してくれた俺達の家だ。』
『あははっ!?わあああーい!!』
リオは嬉しそうに玄関へと急ぐ。
そして玄関を開ける彼女。
『ん!?開いてる!?』
『一体どういう事なんだ!?』
俺もベルーガも思わず首を傾げてしまう。
すると家の中から誰かの声が聞こえてくる。
『あっ!?もしかして玄関が開いてましたか!?』
そう言って家の中からこちらまで向かってきたのは一人の女性だったんだ。
『あれ!?あなたは!?』
俺は思わず、そう問いかけると彼女はにこりと笑みを浮かべ自己紹介を始める。
『挨拶が遅れましてすみません、わたくしはマジェスト協会……ヤシュア様よりこの家の護りとして配属になった『アイミア』と申します、以後よろしくお願いいたします。』
深々と頭を下げ挨拶をする『アイミア』。
『こちらこそよろしく。』
俺達は挨拶を交わし、そして家の中へと入っていく俺達、これからリオが育っていくには十分すぎるほどの家の中の様子だった。
すると『アイミア』さんが立ち止まる。
そして俺に一枚の紙を渡してくる。
『これは!?』
目を通すとそこは別の住所が書かれていた。
『そちらは落ち着いたら向かってみるといいとのヤシュア様よりの伝言でした。』
『分かった…………ありがとう。』
こうしてまずは自分たちの地盤を固め、そして別の住所へいくことを決めた俺達。
ますはこの場所からだ。
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俺はリオをアイミアに任せベルーガと共にヤシュア様の進める場所へと向かう。
するとそこはなんと貧困街だったんだ。
『ここは……このアメリスアードの貧困街………なるほど………ヤシュア様は色々考えがあってここを。』
『レギオンよ……これは一体どういう事なんだ!?なぜ貧困街に拠点を!?』
『ああ……これはヤシュア様は俺のため、そしてリオの為にここに俺達の拠点を置けという事だろう…………さっきの家はマジェスト協会にも近い……何かの際はリオを守ってくれるという事だろう………そして俺はここにいれば………魔族との接点は増える…………そういう事だ。』
ベルーガは俺の目に何かを察したようだった。
『そのようですな……ならば俺もここを守りながらもリオの様子も見ておく事にしよう………だがレギオン…………お前のやろうとしている事はそうとう危険な事だと聞いたが……リオを巻き込まないようにするにはこれが一番なのだろうな。』
『ああ……あいつは生まれてまもなく母親を目の前で奪われた……その時の母親を無意識で救ったのもリオ本人だ……俺はあいつをもうこの世界には関わらせる事はしない………あいつが、リオが俺のこの世の全てなんだ。』
俺のその言葉にベルーガはじっと聞いていてくれた。
『ベルーガ………俺に起きた全ての事はケニージアにいる時に話したのだが……本当にいいのか?お前まで危険に晒す事になってしまうが。』
『それは気にするな…俺も地元では英雄とまで呼ばれた男だ……俺の力もお前とリオの為に使う事が俺のここまで着いてきた意味だ………。』
『ありがとう。』
そして俺達はここから『アルテリオ』という名の組織を発足させた。
するとこの場所に事務所を構えた事が功を奏し、様々なもの達が集まってきたんだ。
職を失った者、力に自身のある者………そして俺と同じ力を持つマジェスト。
今現在三十名となった。
ここからこの地の最大の敵になるであろう『エステリア』。
その敵を前に俺達はこれから動き出す。
俺はきっと………リオの未来を守るために。
そしてリーナ………………俺はきっとお前の宝物を守るから。
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