シーン69ラグナの最後。
ラグナが私の目の前で身体をさかれてしまう。
このあまりにもショッキングな出来事に私は只々……目の前の光景を目で追うことしか出来なかった。
『ラグナーーーーーーーーーーーーーっ!?』
私の目からは涙が溢れそして全身に深い悲しみと喪失感が私を襲う。
とめどなく…そして狂おしいほどに感じる私の鼓動。
それは次第に私の全身の脱力感をも誘う。
足も震え、もつれながらも私はそれでも彼の元を目指した。
『ラグナ!?』
私の呼びかけ……私はラグナの身体を抱きとめようと両手を伸ばす。
すると、そのまま彼の身体は私の手をすり抜け………地面へと倒れゆく。
ドサッと倒れ………そしてラグナは。
その地に落ちていったんだ。
『ラグナ!?ラグナあっ!?』
私は彼の身体を抱き抱えようとする。
だけど今のラグナの身体は動けなくなっているようで私の細い腕には重くのしかかる。
『うっ!?ぐふっ!?』
吐血し私の身体を赤く染める。
『ラグナ!?いや!!嫌なの!?』
私は精一杯の言葉を投げかける!!
『ううっ………………はあ……はあ………ア………ア……キ…………ニ…ー。』
『ラグナ!?』
私の声にこたえようとするラグナ。
『今私の力で……………待ってて!?』
私は背から弓を取り出す。
そして私の背後に姿を現したのは魔神フェニックス。
私はフェニックスに願う。
『フェニックス………その力で二人を救って欲しいの!?』
すると。
『クククッ……俺が…そうさせると思うか!?』
そう言ったのはベルドラだった。
そしてベルドラの魔神が姿を現す。
それは禍々しい黒き瘴気を放つ魔物。
地獄の騎士『バーンナイト』だった。
『俺の魔神は魔界で手なずけ、そして我が魔神とした騎士『バーンナイト』だ。』
すると巨大な槍を携えた鎧の騎士が立ち構えていたんだ。
『あれが…………ベルドラの魔神…………バーンナイト。』
私はそう呟いてしまう。
『ア……………ア…キ………ニー…………………気を………つけ。』
『フェニックス!!!!!』
私は弓矢を放つ!!!!!
するとフェニックスは飛び出していく。
ごーーーーーーーーーーーっと激しい炎を纏うフェニックスはバーンナイトへ向かっていく。
バーンナイトは巨大な槍を振るう。
ブオンっと振るった槍、そこから飛び出した槍のエネルギーはフェニックスに向かってくる。
『フェニックス!!放て!!!』
フェニックスはそのエネルギーへ向かい炎を放つ!!
バチバチとお互いのエネルギーはぶつかり合い相殺する。
『これくらいじゃ私の邪魔はできばいわ!!!』
私は言い放つとフェニックスは治癒へとその行動を変えようとする。
すると、私の手にラグナの手が触れる。
『ア………アキニー…………………お、俺は………いい…………あ、あいつ……………を。』
そう語ったラグナの指は震えながら横になったアレッタさんに向けられる。
その瞬間、私の目から涙が溢れ出す。
『ラグナあああっ!?いや、嫌よ!!!』
『た、のむ…………もう俺は目も………見えない………た、だ、意識が………ある、だけ。』
『ラグナっ!?』
私の手に触れる彼の手が震えている。
『ア…………キ…………ニー…………君なら…………きっと…………このケニージアを……………変える事が……………できる………………』
『ラグナあああっ!!!????』
『ア…………キニー…………最後に…………。』
『ラグナ。』
『愛………してる。』
その瞬間………ラグナの身体は停止した。
『ラグナーーーーーーーーーーーーーっ!?』
私はもう………戦う状態ではなかった。
深い悲しみを堪えきれず彼を抱きしめながら叫ぶ私。
そんな私へ声をかけてきたのはベルドラだった。
『ラグナか…………そいつはもうダメだ………だが心配するな………アレッタも…………そしてお前もこのまま俺の手により始末する…………すぐに追いつけるぞ。』
バーンナイトが槍を構え直す。
私はラグナをそっと寝かせ目を向ける。
『私も愛してる……ラグナ。』
私の身体から放たれたフェニックス。
それはアレッタへ向かい彼女を癒す。
彼女の傷がたちどころに癒される。
彼女はピクリと動くのを確認すると、なんとかなった事を確認する。
『ちっ??余計な事を!?貴様このまま死ぬがいいいーーーーーーーーーーーーーっ!!??』
バーンナイトが私に向かい槍を奮ってくる。
私のフェニックスは天高く舞い上がると私に向かって急下降する。
次の瞬間。
私は。
『なんだと!?貴様……フェニックスと融合……だと!!!???』
『さあ、そんな私にあなたは勝てない………私の愛したラグナの為に……………』
私は構える。
『うがあああーーーーーーーーーーっ!?ならばくらいがいい!!???』
バーンナイトの猛攻撃!!!
そして私は。
『フェニックス……ロックオン………フレイズディスティニー。』
私はフェニックスと完全融合し……バーンナイト、そしてベルドラに向かう。
私達のエネルギーはぶつかり合う。
そして。
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