シーン68ラグナVSベルドラ
ベルドラの過去。
ラグナは忌まわしき過去を思い出す。
ベルドラのそんな才能と力は我ら魔族に圧倒的な力を見せつけ奴は他の者の圧倒的支持を得ていた。
そして俺は隊長の座を奴に渡し、軍を立ち去ったのだ。
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『ラグナ………どうした!?この俺に隊長の座を奪われた事に今更思い出したか!?』
そう告げてくるベルドラ。
『いや…………そんな過去の事はどうでもいい……俺が見ているのはこれからだ……まずはその手を………………離せ。』
どうっとラグナは黒煙に包まれ……そして。
『ブラッキーゴースト!!!』
ラグナは黒煙と化しその煙はベルドラに向け突撃していく!!!
それを見ながらニヤリと笑みを浮かべるベルドラ。
『クククッ…ラグナよ……お前のこの技………この俺はなんど見たことよな………?』
『なにっ!?…………確かにそうよな……だが…俺のこの技…………究極としたこの技を見て破れるものならやってみるがいい………はああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?』
更なる変化を加えた俺のブラッキーゴースト。
黒煙の幽霊が対象者を包み込み………飲み込んでいき、その闇は対象者を冥界へと引きずり込む。
やがて闇の運ぶ対象者は地獄の門番ケルベロスと対面し地獄の審判をうけ裁きをうける。
この地獄への扉を開く事の出来る『鍵』。
これがブラッキーゴーストの概要なのである。
ただし………これには膨大な力が必要となり………まさに生命がけの最終兵器となるのだ。
よって力を持つラグナの生命を削る技なのだ。
『やめてえええーーーーーーーーーーっ!?』
激しい恐怖に襲われ、私は思わず叫んでいた。
ラグナの口からは血が滲み彼の身体への負担が丸わかりだったからだ。
するとベルドラは口を開く。
『クククッ……確かにこれは恐ろしい力………だよなあ……何度もこの目で近くで見てきた力……だけどね……………元隊長……これは誰にでも効く、という技ではない事はあなたもわかっている事だろう。』
『なにっ!?』
『まあこれはこの戦闘において天才的なこの俺だからこそ気づいた事だからね……他の奴らが同じ事が出来る訳はない…………『ジャグル』がそうだったようにあなたの技によってやられてしまうだろうね。』
『言ってろ………確かにあのジャグルを倒すには俺にはこれしか無かった………それだけだ。』
『ふん……………………』
そしてラグナはそのまま集中しゴーストをより強力なものへと変化させていく。
その瞬間。
『ぐふっ!??がはっ!?』
ラグナの口からは大量の鮮血が!!???
『ラグナ!!!???』
『ぐっ………………だ、大丈夫だ…………アキニー………………はあはあ…………………』
私を止めるように手のひらをこちらに向けるラグナ。
その手は先程の吐血により赤く染まっていた。
するとベルドラはその手の中のアレッタさんを見せつける。
『さあどうだ!?こいつはまだそこの娘の力ならば……復活を果たせるかも知れんなあ!?お前は自らを捨ててそれをしようと考えてるのだろう?』
私はラグナに目を向ける。
『ふん………俺はこれでも元アレッタの上司であった…………そんな俺はお前の方が隊長が向いてるかともそう思い、あの場は去った…だがそれは今後悔している…………お前をあの時………俺は負けずに戦って食い止めておけば良かったのだ。』
ラグナの言葉はアレッタさんをこの状況にしてしまった事に対する後悔なのだろう。
『だがな…俺は後悔は辞める事にする…………前を悔いる事のないよう…………………今を全力で立ち向かう!!!!それが俺がこのアキニーから教わった事だ!!??今俺はお前を全力で食い止めてやる!!!???』
この時。
私の中で幸せとそして………ラグナに儚さも感じてしまう。
幸せと不安の感情の中で私はいてもたってもいられなくなる。
私が言葉を発しようとしたその時。
どうっとラグナの身体から放たれたのは煙をもくもくとさせたエネルギー!!
それはゴーストとなりベルドラを取り込みはじめる!!
すると。
『んあっ!?なんだこれは!?まさか!?』
焦りを感じるベルドラ。
そしてラグナのゴーストはベルドラを飲み込みはじめる。
そしていつしかアレッタさんを手放してしまう。
『アキニー!?……………アレッタを…………頼む。』
『は…………………………い……』
複雑な思いを抱え私は放つ。
『フェニックス…………あの人を!!!???』
『ぐおっ!?くっ!?ラグナめ!!!』
ごおおおおーーーーーーーーーっと放たれた私のフェニックスはアレッタさんに向かい。
そして彼女を捉え戻ってくる。
『よし!!さすがだ…………ありがとう………アキニー。』
『はい!!あとは……………ラグナを……………』
私がそういった瞬間。
目の前で……………身体を裂かれた…。
ラグナを目にしてしまったの。
『ラグナっ!?いやあああーーーーーーーーっ!?』
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