シーン61初演説。
私達はイシメール君と出会った。
私はこれで二度目となる。
レギオン達と聖獣様の元へ向かった時。
レギオン不在にリオちゃんを守っていた心優しく強きマサイア族の戦士なのだ。
そんな彼は確かにマサイアの戦士だった。
そして。
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私達はマサイア族の村へと案内をしてもらっていたの。
◇
『おお!!イシメール!今日はその方々は、どうした!?』
私達が村長の元へ向かっている際、声をかけてきた村人の一人。
するとイシメール君は対応する。
『この人達は前に来てくれたレギオンさんとリオちゃんのお仲間だよ。』
『おおっ!?彼らは覚えてるぞ!!そうかそうか!是非是非ゆっくりしていってくれ!』
『ありがとうございます!』
『助かります!ご好意に感謝いたします。』
イシメール君の説明で私達もすぐにこの方に認知され、そして。
『おおい!皆ぁ!!レギオンとリオちゃんのお仲間だぞおおおーーーーーーーーーーっ!?』
彼がそう叫ぶと小屋のあちらこちらから村人が姿を現したんだ。
すると次々と私達の元へ集まってくる村人達。
私達に気さくに話しかけてくれるのもありがたい事だった。
これもあのレギオンという男の人望なのかもしれないと感じていた。
そして村人の群衆の奥から姿を現したのは。
『村長様だ。』
誰かがそう言った。
すると人々の間がさかれるように道が開かれ る。
その奥からこちらへ向かってきたのはこのマサイア族の族長だったんだ。
そして族長は私達の前までやってくるとこちらをじっと見つめていた。
『おお……あなた方はレギオン殿のご友人だな……はてさてこの村に来たという事はなにかおありかな!?』
族長はそう問いかけてくる。
するとラグナが口を開く。
『族長…………ここから僕が話す事はこの国事変えてしまう事になる重要なお話であります……そんな話をここで話してもよろしいですか!?』
驚きの表情の族長さん。
そして、しばし考えた後……その口を開いたんだ。
『ここで良い……我が部族は隠し事は厳禁………隠し事はこの村をも滅ぼしてしまうという昔からの言い伝えもあるほどだ………さあ話してくれ。』
族長がそう頷いてくれる。
そしてラグナは語り出す。
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まずは、ラグナはケニージアの現状を語りはじめた。
隠されてはいるが王族の暴挙。
そしてそれに伴う長い間耐え続けている貧困街の国民達。
そこから拾われたのがここにいる私だと言うこと。
でも、その私は特別な力を有している事。
そして私の言葉を今。
私は身長も高くはない。
そんな私を村の壇上へと勧めるラグナ。
私は言われるがまま壇上へと向かった。
そして村人達の前に立った。
『皆さんはじめまして!!私は『アキニー』と申します!』
私は自身の言葉に村人達の視線を一気に浴びる。
そして、すうーーーーーーーーーーーっと息を吐くと私は語りはじめる。
◇
◇
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私はケニージアの貧困街で沢山の絶望をこの目で見てきました。
もちろん私の母も働きながらも私を食べさせ育ててくれてきましたが本当にくるしかったのです。
そんな母は最後に私に言いました。
ここの国民はこれまで悪政に苦しんできたのです。
もちろんそんな国王に対し反乱の意志を見せなかったわけではなかったのです。
ですが王族には恐ろしい力を持った騎士団が揃っているのです。
税の取り立てもそのおかげで誰も言えない状況。
そんな国を私は変えたいのです!!!!!
いつしか涙がこぼれ落ち私の頬を伝う。
王族達は私達を自分達の奴隷としか思っていません。
だから、私はケニージアの王になりたいのです!!!
そう告げた私。
皆の視線を感じる私は皆の目を見てしまう。
突然のプレッシャーを感じる私は身体が震えだしそうになる。
(やばい…………あと少し………あと少し…………なのに。)
私は思わず目を瞑りそうになる。
すると。
私はなにかの力を身体に感じる。
そちらへ目を向けるとそこにはラグナが私を見つめ立っていた。
(そうだ………私にはこんなに頼もしい彼が着いていてくれるんだ。)
私は首を横に振り、そして皆々様の表情を見る。
すると一人の女性が口を開く。
『皆さん!私も実はケニージアの国政に耐えきれずここへ逃げ込み匿ってもらった一人です…アキニー様の言う通り、あの国は本当に生きていくのも必死なほどなのです……女性なら裏では人身売買の的にもなりえます…私はその隙をつき命からがら逃げこみここでお世話になってますが…あの国を変えてくださるなら……私もアキニー様に協力を惜しみません!!!!!』
その女性の声に拍手が巻き起こる。
『ありがとうございます!!私に皆様の力を是非お貸しください!!』
そしてこの小さな村に大きな歓声が鳴り響いたんだ。
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お読みくださりありがとうございました。




