表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マジェスト伝説~古代三大魔神の奇跡~  作者: 黒羽冥


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

55/121

シーン55変革。

私は魔神を制御できずに暴走………ヤシュア様達を巻き込み傷つけようとする魔神。

そんな魔神を制御しきれない私。

今まさに私自身危機を感じていた。

そして私は目を閉じた。

すると。


(いいのですか?)

(えっ!?)

(あなたはここで諦めていいのですか?)

(…………………………)

(私を通して聞きなさい…………………この地の声を……………………………)


すると脳裏に見え聞こえてきたのは私の魔神フェニックスの声。

そして聞こえてきた声。


(ママ………………お腹空いたよお)

(そうね………ほら………今日はパンを貰ってきたのよ……これしかなくて……ごめんね………食べなさい。)


ぼーっと見えてきた娘の表情。

その表情は哀しげに涙を流していた。


(ママ……………そう言っても………ママは昨日から少しも食べてないよ………)

(バカね…………あなたが心配する事じゃないの……いいから食べなさい。)

(う…………うん………………………)


涙を流しながら口に僅かなパンを頬張る少女。

きっと彼女が口にしたパンは少し……涙の味がしただろう。

(あれ?この光景って………………………………)


そう、これは幼い時の私だった。

よくこうして私は母親から生かされ愛情を注いでもらってきた。

そうだ。

私はそんなこの国の実情を変えるためにここにいるんだ。

次の瞬間。

私の中のなにかのスイッチが入った音が聞こえる。

私の目がパチリと開きみる。

そして私は弓矢を握りしめる。

ギリギリと引いていく弓の弦。


『フェニックス!!戻りなさい!!!』


パーーーーーーーーーーーーーーンッと放つ私の矢はヤシュア様達を今にもくらおうとしていたんだ。

そして私の矢はフェニックスに突き刺さる!!!!!

その瞬間。

フェニックスは咆哮を上げ身体を停止させ宙で激しく叫ぶ。


『クエエエエエーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!』


ヤシュア様の目の前で叫び停止するフェニックス。

フェニックスはそのまま……………私の……弓矢の中に消えていく。

そして私は。


『やった…………………わ。』


ふらつく私は何とか倒れないように堪える。

そして目の前のヤシュア様が微笑み…………。


『アキニーよ……よくぞ………フェニックスの暴走を止めた…………』

『ヤ………シュア…………様。』

『ああ、お前は合格じゃ。』

『はい……………ありがとうございます。』


そして私はそのまま、気を失ったんだ。

気がついた私は……マジェスト協会の部屋の中だったんだ。


『ん…………………………ここは…………………………。』

『ああ!?アキニー様!?目が覚めましたか!?』

『えっ!?』


そう言ったのはここへ来てからずっとお世話になってきたテメラさんだった。


『テメラさん!?』

『はい……………ヤシュア様の試験に…………無事合格したみたいですね!?おめでとうございます。』

『えっ!?どういう事ですか!?』

『どういう事ってそういう事と聞いております!そしてアキニー様を介抱してくれとの事でしたのでまだ寝ていてくださいね?』


私を静かな威圧でベットに再び寝かせようとするテメラさん。


『いや、もう大丈夫!!』

『ダーメーデース!!私がヤシュア様に怒られるんですからね!?』


やけに力強いテメラさんに抑え込まれる私。

私が弱りすぎてるのかテメラさんが強いのか 私は動けなかったのだ。

するとテメラさんはいたずらっぽく微笑む。


『ど、どうしたの!?』

『いえ………良かったです。』

『えっ!?どういう事!?』

『ヤシュアに聞いた話ではアキニー様はご自分が大変な目にあったのにこの場所………そしてヤシュア様も救ってくれたらしいですね?』

『えっ!?それは私が力及ばず皆さんを危険な目にあわせる所だったのです……本当に……ごめんなさい。』


するとテメラさんは首を横に振る。


『いえ………私はそうは思えません…………きっとアキニー様はご自身より私達を守ってくださったのです。』


にこりと微笑むテメラさん。

私の目からは大粒の涙が。


『私だけではありません………ここにいる全ての者がアキニー様の優しさに触れ……そして感謝しているのです。』

『そんな………私は…………………。』

『アキニー様………………ありがとうございます。』


テメラさんの言葉に感極まった私は涙を流し泣いた。

そんな私を優しく抱きしめてくれるテメラさん。

私は、私は…………………………。

この時強く固く誓った。

この世界………そしてこの優しき人々の為にこの生命を捧げる事を。

お読みくださりありがとうございました。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ