シーン44決勝の合図。
決勝の呼びだしのアナウンス。
俺は会場へと赴いていく。
すると俺が登場した瞬間。
アナウンスが飛び交う。
『遂に登場!!ここへ人間代表で現れた選手は氷の魔神を従えし男!!!ユーロ選手!!ここへ満を持しての登場であります!!!!!』
そのアナウンスの声に観衆の前にでていく俺。
すると会場内が大歓声に包まれる。
俺もここまで観衆が起こるほどの戦いをしてきたのだろうか…そんな事は俺には関係の無い話だ。
やっとここまできた……それは俺の運命……そしてマリアの未来も輝かしいものへとする為に………俺はここに立っているんだ。
眩い光の先に見えたのは未来への舞台。
すると爆風が巻き起こり……俺の目の前に立つのは……対戦相手のバロンの選手……ヴェルデ。
ヴェルデは黒いマントを靡かせ……そして背後には炎を纏っている。
まさに炎と氷の戦いが今まさに始まろうとしていた。
するとバロンが口を開く。
『ようやくこの時が来たようだな………』
バロンの声は周囲にも響き渡る。
『ああ………この戦いで俺はマリアを解放する。』
『やれるものなら…………やってみるがいい。』
『貴様によって泣く者がいる………俺は。』
ダッと飛び出していく俺。
『さあああーーーーーーーーーーっ!?来ました!!???遂にこの大会のラストバトルです!!!』
『お前を倒す!!!!!』
俺の握る拳には氷のグローブが握られている。
俺の手からは冷気をはっしそれは俺を包み込む。
しゅーーーーーーーーーーーっと包まれる俺の全身…………それは目の前の敵に対する俺の怒りが込められている。
だが、この敵は魔族。
簡単に俺の攻撃が決まるとは思えなかった。
すると口を開くヴェルデ。
『クククッ………ここへ来てお前とまた会えるとはなあ………タイガ。』
『なにっ!?』
魔神であるヴェルデの声………それは明らかに俺の魔神タイガに向けられたものだった。
『…………………………………』
無言である俺の魔神タイガ。
だが攻撃は止まるものではない。
『俺たちは、ここへ話をする為に来たのではない!!………俺たちはお前達を仕留めにきたんだ!!!!!』
拳を振り上げていくタイガ……そして。
ガキーーーーーーーーーーーーーーーんっと激しい衝撃音が辺りに響き渡り俺たちは武具をねじり合う。
それは爆風となり周囲に影響を与えていく。
観客はその影響で視界を一時失ってしまう。
『うおおおおおーーーーーーーーーーっ!?』
俺の魔神タイガの氷はやがてヴェルデにピキピキと伝わっていく!!!
その時。
ジューーーーーーーーーーーーーっと水蒸気が立ち込めていく。
するとヴェルデが口を開く。
『クククッ…………こうなるよな。』
『なにっ!?』
『貴様の魔神タイガは元魔族よなあ………そう、この戦いは俺の魔神魔族どうしの戦いだ………だがな………ヴェルデの力は純粋な魔族として………貴様の魔神をも凌駕する…………これの意味が君に分かるかね!?』
『何を言っている……』
俺がそう言った瞬間。
ヴェルデの身体は爆炎を纏う!!!
それは炎の魔神が降臨した事を意味する。
俺達の前に炎を纏う魔神が揺らめき立っていた。
その表情は伝説の炎の魔神イフリートを思わせるそのもの。
だがしかし……俺の魔神タイガもまたその姿を変貌させていたんだ。
するとヴェルデはニヤリと笑みを浮かべる。
そしてタイガは。
『現在の状態は………魔神レベルツー…………魔神レベルツー…………。』
『よし!!タイガ………ここからレベルツーでやつをとらえていくぞ!!!???』
俺がそう告げるとタイガは巨大なアイスタイガーへと変化していたんだ。
すると次の瞬間。
タイガはダダっと四つ足で飛び出していく。
ヴェルデの口からは炎がごーーーーっと吐き出されていく爆炎!!!
そしてそれをそのしなやかな動きで躱していく魔神タイガ。
するとヴェルデは次々と炎を吐き出し、タイガをとらえようとする。
だが、俺のタイガは簡単には奴の攻撃をくらう事はないのだ。
そしてタイガがヴェルデに迫っていく。
『いいぞタイガ!!!そのまま奴をとらえ凍りつかせるぞ!!!』
俺はグローブを握りながら構えていく。
すると……冷気が更に増しタイガへと流れ込んでいく。
『いいか!?バロンよ………お前がマリアにしてきた事…………俺はお前を絶対許さん!!!!!』
そして魔神タイガの攻撃はヴェルデに届いていく!!!
『いくぞ!!!タイガ!!!???』
タイガが飛び上がりヴェルデに噛み付こうとしたその時!!!!!!
バロン…………………そしてヴェルデはニヤリと微笑んだんだ。
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