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マジェスト伝説~古代三大魔神の奇跡~  作者: 黒羽冥


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38/121

シーン38二回戦目の相手。

『一回戦目は、なんと!!ユーロ選手の勝利です!!!!!』


うおおおおーーーーーーーーーーっと大歓声が会場内にこだまする。


『ユーロ様っ!?』

『マリア…………………………。』


次の瞬間……俺の身体はふっと脱力していく。

マリアは決して大きくはないその身体で俺を支えてくれた。


『マリア………………………』

『ユーロ様…………………お見事でした………でも…………でも……………………………………』


涙目でそう訴えてくるマリア。


『ああ………すまない……………心配をかけた。』

『ぐすっ…………ぐすっ………………はい……お疲れ様でした。』

『ありがとう…………マリア。』


そして俺達は控え室へと戻っていくのだった。

俺達は控え室へと戻る。

するとそこにはジョセルノが待っていてくれた。


『ユーロ様…………お待ちしておりました…………こちらへどうぞ。』


ジョセルノは屋敷でずっと俺の父に仕えてきてくれた男だ…………そして今では俺以上に屋敷の事を知り尽くした男なのである………俺の全てを知った人物とでもいえよう。

そんなジョセルノは俺達を控え室へと招き入れる。

少々身体にダメージを残した俺だ……部屋の中は僅かでも回復をして欲しいといった様なようす。

さすがである。

俺はベットに横になる。


『ふぅ……………初戦からこれでは皆に迷惑をかけるな………二人ともすまないな。』

『いえ……………ユーロ様はこの地の為に尽力されている………気にするまでではございません。』

『ユーロ様…………その通りです!今の一回戦目の相手が悪かっただけです!お相手は前大会の優勝者なのです!!そんな敵を相手にされたのですから多少の負傷は問題ありません!』


強くそう言ってくれるマリア。


『ああ……二人ともありがとう……だが俺も油断していた部分もあったハズだ………もっと自分を戒め行動しなければな。』


俺がそういった次の瞬間。

突然部屋の前から聞こえたのは何かのモンスターの叫び声だった。


ギュアアアアーーーーーーーーーーース!!!


そんな叫び声が聞こえる。


『なっ!?なんですか今の!!???』


そういいながら辺りを見回すマリアだったがここは控え室の中だ。

だが姿は見えずともその恐るべき恐声はこの会場内に響き渡っただろう。

すると突然のアナウンスが聞こえる。


『皆さん!!突然の事ですみません!!第二回戦目の出場選手であります『エンティ』選手が相手を食い殺し……そしてこの会場内のどこかに逃亡したものと考えられます!!!!!至急!!捕獲班は『エンティ』選手を捕らえるよう!!よろしく申し上げます!!!!!』


『繰り返します…………………』


突然の恐るべきアナウンス俺達は顔を見合わせていたんだ。


『ユーロ様………これは…………………』

『ああ……このままでは関係ない者まで巻き込まれてしまう…………くっ!?』


俺は控え室を飛び出していた。


『ユーロ様!!???』


マリアの声を背に俺は先ほどの声の主の元へと走っていた。

するとまた一段と激しい声を上げる何者か!!???


ギュアアアアーーーーーーーーーーーース!!


そう聞こえ俺の目の前には闘技舞台のある外へと飛び出していた。

そこは会場観客席に出ていたんだ。

目の前には先ほどの声の持ち主でもあり二回戦目の勝者であり俺の次の対戦相手となった怪物が転び怯える女性を今にも襲うところに出くわしたんだ。


『やめろ…………。』


俺はそう呟く。

俺の声に気づいた怪物は俺の方に目を向けてくる。

それは見れば見る程恐るべき怪物。

これが先程対戦相手を食い殺したという俺の次の対戦相手だったんだ。


『ぐるるる………………………………………。』


そう震えた声を上げながら涎を垂らしこちらを見ている怪物は………どうやら興奮しているようだ。

するとそんな怪物の背後から声をかけてきた一人の男がいたんだ。


『エンティ………………大人しくしろ。』


その男はつかつかとこちらに向かって歩いてくる。

そしてその手には何か銃のようなものが握られていたんだ。


『悪いな、俺は魔獣使い『ラギット』一回戦で対戦相手を食い殺してしまったのは我が魔獣『エンティ』だ……そう、俺は君の能力の様な能力を持つ君を次で敗北させる男だよ。』


そう言い放ったこの男ラギット…………。

こいつが俺の次の対戦相手だったのだ。


『なぜ……お前は他人を傷つけてまでそいつを飼うのだ。』

『はあ!?飼うといったらお前の虎もそうじゃねえか?見てたぜ。』

『フン……一緒にするんじゃない。』

『俺は同じだと思うがな………』


『『次の試合でケリをつける。』』


俺達は睨み合うのだった。

お読みくださりありがとうございました。

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