シーン35闇の武闘大会。
俺達は武闘大会会場である旧コロッセオへと到着したのだ。
そして俺達は馬車を降り立つ。
するとそこにはどこから集まってきたのか沢山の選手、それは賑わいをみせていたんだ。
『うわああ…………こんなにも沢山の人達………凄いですね………ユーロ様!?』
『ああ………そうだなマリア………だが、ここがこんな闇の大会に使われるなんてな。』
『ここはかなり古そうですが………昔からあるのでしょうか??』
『ああ………ここはこのヨーロディアにおいても特別な場所でな…………コロッセオとは……本来生々しくとても誇れるものではない負の遺産……国王や……金持ちなどが自分達の欲求を満たす為のものだ……つまり、この俺が参加するこのイベントそのものだ。』
『そう………なのですね。』
マリアは不安気な表情を見せる。
俺はマリアの頭に手を乗せる。
『大丈夫だ…マリア…そんな顔をするな……俺が必ず……お前を守ってやる。』
『はい……………。』
俺達がそんな会話をしていると声をかけてきたものがいた。
『おい…………邪魔だ。』
そう言って現れたのは屈強な肉体をもった大男だった。
『邪魔だ…………………………………………………』
そう怒声を俺とマリアに浴びせる大男。
すると辺りからは見ていた者達の声が聞こえてくる。
『あの男は………………………』
『ああ………この闇の武闘大会で何度も優勝経験のある男………名前は確か……『メリウス』だったか。』
『そうだ!!確かそんな名だったな…………だがその力は本物だった……俺は一度試合を見た事があったが……あれは本当に酷かった…………相手を一撃で仕留めると……その後……倒れた相手に激しい暴力をおこない……結果………相手を殺してしまったという………。』
『なんだと…………そんな恐ろしい男だったのか。』
するとメリウスは口を開く。
『ほお!?この俺様の事を知っている奴らもいるとはなあ………そうだ……俺はこの武闘大会でも有名になりすぎたかも知れんな……………』
すると俺達に目を向けるメリウス。
『おお………よくみるとこの女………』
ニヤけるメリウスは続ける。
『お嬢ちゃん…………こんな所で何をしているんだい?』
『…………………………………ひっ』
その身体を震わすマリア。
ジロジロとマリアを見ているメリウス。
俺は。
『おい………そろそろやめるんだ。』
『はああああーーーーーーーー!?』
怒声を浴びせてくるメリウス。
俺の言葉によほどイラついたのだろう。
『なんだ!?』
『てめえ……その顔覚えておいてやる……名は!?』
『俺はユーロだ。』
『ユーロ…………どの道お前がここにいるという事は出るんだろ?大会。』
『ああ、もちろんだ。』
俺の言葉にニヤけるメリウス。
『クククッ……まあせいぜい一回戦でこの俺と対戦する事にならないといいな…………そうでなければ………お前の墓場はそこだからな……まあそうなったら……お嬢ちゃん…………俺の所で妻として、受け入れてやる…………クククッ…。楽しみにしているがいい。』
すると笑い声を上げ立ち去っていくメリウス。
『気持ち悪い……人ですね…………ユーロ様。』
『ああ……だけど、きっとあいつは強いんだろうな。』
俺にも感じる奴からのなにかの力。
それは確かに実力者のなにかだったんだ。
◇
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出場者が集うこのイベント。
これから開会式を行なうという。
するとマイクを持ったなにかの獣人が立っていたのだ。
それは立派なしっぽを見せ耳をピクピク動かした可愛げのある一人の獣人の女性だった。
彼女ばはマイクを握りしめる。
『皆さん!ようこそ……この決して表には出ない裏の闇の武闘会へようこそ……私はこの実況アナウンサーとして雇われました『来兎』といいます!!この大会のルールも私からご報告いたしますのでよろしくお願いいたします!』
そう明るく話す『らいと』。
彼女の説明は続く。
『今回出場者は各富豪様八名の推薦者八名となっております…………その中で優勝者を勝ち取っていただく事になります………怪我………そして死もいたし方ないこの大会………最後に経ち残る一人が優勝者という事になり全てを得る事ができるのです。』
その話にザワザワと声を上げる面々。
『果たして!?この大会で優勝……そして栄光を勝ち取るのはたった一人なのです!!どの選手が優勝するのか!?是非!!お楽しみくださいませ!!!!!』
『『うおおおおおおおおおおおーーーーーっ!?』』
会場中が歓声に沸き上がっていく。
『さあ………では抽選を開始いたしますので各出場者さまはこちらへいらしてください。』
こうして俺の大会ははじまったんだ。
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