シーン31ユーロの一歩。
ユーロ視点。
俺はケニージアから飛び立とうとしていた。
そこにはレギオン、アキニーも来てくれていた。
『二人とも………ここまで見送りとは……ありがとう。』
『いや、ユーロ……俺も何かあったらヨーロディアに駆けつけるぜ。』
『そうね……私だってユーロ、あなたは大切な仲間だもの……手を貸すわ!!』
『ああ……二人は俺がなんの気兼ねなく話せる貴重な仲間だ……何も無くても来てくれよ!その時は歓迎するさ。』
俺はそう話し手を挙げこたえる。
『じゃあな二人とも……頑張ろうな!!』
『ああ!!』
『またね!!ユーロ!』
こうして俺はアフリエイト……ケニージアを後にしたんだ。
アフリエイトからヨーロディアまでは長くても二十時間くらいで辿りつく。
俺は目的地まで目を閉じる事にする。
◇
◇
◇
レギオン……そしてアキニーとの出会い……俺はあの心からの出会いは俺のこれまでの人生の中でもとても貴重な時間を過ごしたと言っても過言ではなかった。
そんな夢を見て………俺は眠りについたんだ。
◇
◇
◇
気が付き目を開けるとそこは俺の故郷ヨーロディア『』の地。
『ふぅ……ようやくついたか。』
目の前に広がるのはヨーロディアの見慣れた風景。
俺は風を感じながらも一歩一歩踏み出していく。
すると聞き覚えのある声に俺は呼び止められる。
『ユーロ様!!!????』
俺の名を呼びあらわれたのはうちに先代から仕えてきた老紳士………その名を『ジョセルノ』
『ジョセルノ………久しいな……出迎えありがたい。』
『いえ………ユーロ様がお屋敷を出てから数ヶ月………この日を待ち望んでおりましたぞ。』
『ああ……本当に留守をありがとう。』
『いえ、それで……望む未来はその手に?』
俺は笑みを浮かべる。
『ああ……もちろんだ。』
◇
◇
◇
俺達は屋敷へと戻る。
俺は確かに強さを得た。
だがあの時。
聖獣様であろう俺の前に現れたのは俺の魔神具から現れるアイスタイガーである『タイガ』。
それは確かに語った。
『我が力を示し者よ………我が力を得るものはその身に我を受け入れよ………その覚悟はお主にあるか!?』
『ああ……俺はその為にここまできたんだ……何があろうと俺はお前の力をこの手にする。』
『ふっ………人間風情がよう言う……我は太古の昔………絶対凍土において神の力により生まれた………何も無い不毛の大地……その大地において我は一人生きてきた……凍土による食物のない飢えを感じ……全ての生物は息絶える……そんな地で我は孤独だった………だが孤独だからこそ我が辿り着いた事があった……その意味が貴様にわかるか?』
アイスタイガーは語る。
『俺は…………………。』
俺は目を閉じ考える。
するとその時俺は世界の中で時か停止する。
◇
◇
◇
俺はいつしか猛吹雪の氷の世界に立ち尽くしていた。
(これは……タイガに見せられた世界なのか。)
俺は呆然と立ち尽くす。
吹雪が顔に突き刺さりそして手足は冷風により氷とかしていく。
全身には痛みが走り身体の身動きをとるのも苦しい程だ。
気がつくと俺の身体は一歩一歩前進をはじめる。
だが身体が軋み悲鳴を上げる。
そんな激痛に耐えながら前進していく俺の身体。
(これがタイガが感じた世界だと言うのか……)
すると俺の声に反応し答えるタイガ。
(ああ……そうだ……お前が目指そうとしている道はこの様な世界……なにかのトップに立つという事はこういう事だ……世界の先に立つものは孤独に耐えながも民の痛みを理解出来なければならない……)
(タイガ…………………………お前は。)
(王たる資質を持つ者よ…………我が力を如何様に使うつもりだ。)
俺はその言葉にふと我に変える。
『俺は………この力を………民の笑顔の為に使う……その為にここまで来たんだ……何がなんでもお前の力を確実に自分の力へと変えてやる……その為なら………俺はこの生命を賭けてやる。』
『ぼお?他人の為の自己犠牲……その為に自身の生命を賭けるというのか。』
『ああ……それが民の上に立つ者だと…………』
俺は苦しいその状況にも関わらず……笑ってみせたのだ。
すると。
ごーーーーーーーーーーーーーっと激しく吹き 荒れる嵐。
すると一人の美しい氷の女性目の前に現れたんだ。
『君は!?』
『OK………BOSS……………………………ワタシハ『タイガ』アナタをBOSSと認めます。』
こうして俺は魔神の覚醒という力を手にしたんだ。
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