シーン26マサイア村へ。
俺達はキリマジャーロからまるで追い出されるかの様にこの入山地点まで転送させられたようだ。
『ここは!?』
俺の声に反応したのはユーロだった。
『ああ、どうやら俺達はあの聖獣様によってここまで飛ばされたようだ。』
俺が辺りを見回すがそこはやはり俺達三人がベースキャンプを貼り一夜を過ごした場所だったんだ。
『なあ……?』
俺はそう言葉にすると続ける。
『お前達もやはり聖獣様に会えたんだよな?』
俺の言葉に二人はキョトンとこちらを見ていた。
するとアキニーが返す。
『ええ……当然よ…………私も二人のおかげでこの力を得たの…………私はこれからこの国を変える為に頑張って見せるわ!!』
『ああ、そうだなアキニー!俺もこの力で国を支え、そしてゆくゆくは魔王に対しこの力を振るうんだ。』
ユーロの覚悟も決まったようだ。
『俺もな…………これから一つの組織を作ろうと思うんだ。』
『組織!?』
『一体なんの組織なの?危険じゃないの!?』
俺は二人の言葉に二人は驚きの声を上げる。
『ああ、俺は自国のアメリスアードでかつての友を二人も失いそして妻も……俺は魔族が関与したこの事件を許せる訳はない……そしてその背景にはとある闇の組織が動いている……俺はその組織の洗い出しから……殲滅……そしてその道は魔王まで繋がっているハズだ……俺は組織を立ち上げ敵の壊滅までの道をいく。』
『そんな事……危険だし、あなた一人では難しいと思うわ。』
アキニーの言葉。
『いや、将来的にはな……リオの事もある……俺はあいつが笑顔で暮らせる世の中……せめて自国のアメリスアードくらいは俺が治安を影から統括しようと思うんだ。』
俺の言葉に驚きの表情を浮かべる二人。
『ああ、そうだな……元々俺達三人の成すべき事は国をも動かす力となるんだ……お互い頑張ろうじゃないか。』
『そうね………私だってこのケニージアを何とかしたくて立ち上がったんだもの。』
『ああ、俺もこの旅にきて二人と出会えた事が一番の宝なのかもしれないな。』
俺達は笑いあった。
この大空の下、志は高くこのキリマジャーロの元で誓い合ったんだ。
するとその時。
俺達の前方に何かが見えたんだ。
『なんだあれは!?』
『えっ!?あれは!??ハンター達!!???いえ、騎兵隊!!???』
視覚がいいアキニーが叫ぶ!!
『どこへ行く気だ!?』
『あの方向にはマサイア族の村か!?』
『そうかもしれない!?急ぐぞ!!???』
『くっ!?リオ!!???』
俺達は先を急いだんだ。
◇
◇
◇
『うおおおおおーーーーーーーーーーっ!?いいかお前ら!!??俺達ハンター仲間が何者かにやられたんだ………俺達のこれからという事もある……仲間が消えて帰って来なかった事件を俺は調査する為にきた……するとその男はあのマサイア村から出てきたという情報を得たのだ……現地調査も含めあの村を調査する!!邪魔するヤツらは…………殺せ。』
この部隊の頭であろうその男の声に反応する仲間達。
『隊長!?あの村マサイア族は百獣の王ライオンをも恐れないとききます……本当に我々だけで大丈夫でしょうか?』
一人の男はそう問いかける。
すると隊長である男が怪訝そうに問う。
『はあ!?お前………………何言ってるんだ?』
『えっ!?いや、我々兵士が一つの人間の村を襲うだなんて。』
『おい…………………………………。』
隊長の顔が徐々に何かの毛に覆われそして隊長はとある動物へと変化していく。
それはなんといつしか巨大なハイエナへと変化していく。
『た、隊長!!???』
『もう一度…………俺の前で今言った言葉……。』
部下の前には巨大なハイエナが立ち尽くし…………そして兵士は震え涙を流す。
『た、隊長ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!???』
ぐしゃっという音と共に。
辺りには鮮血が飛びそしてそれは異臭を放つ。
巨大なハイエナは人をくらい。
そしてドサッとその場に崩れ落ちる先程まで息があった涙を流す兵士の骸。
兵士長は口を開く。
『クククッ………!!お前達…………俺様に逆らうとこうなる………………俺様はこの地ケニージアの地を守るケニージアの兵を束ねる兵士長『ファビオ』こうなりたくなければ……………大人しく我が声に耳を傾け……屈しろ。』
『『はいっ!!?????』』
兵士達の士気は一気に高まる。
そして彼らの魔の手が…………………………。
ケニージアの小さな部族マサイア村へと迫りつつあるのだったんだ。
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