シーン17一人の男。
俺を取り囲む獣人達。
すると……その時。
『ほお!?多勢に無勢か……』
俺の背後からそんな声が聞こえてくる。
『ん!?君は!?』
目の前に現れた一人の男に俺は問う。
すると奴らは叫ぶ。
『なんだお前は!?』
獣人達も叫び男を威圧する。
『ふふ……まずはそっちから名乗れよ。』
『なんだと!?『ジャル』さん!?俺がこいつに身の程ってもの分からせてやってもいいですかねえ!?』
『ああ……』
リーダーである『ジャル』がそう頷くと部下である獣人達はニヤリと笑みを浮かべ男に近づいていく。
『クククッ……一人でこんな所までやってきてわざわざ殺されにくるとはな。』
『確かにちげえねえ。』
二人の獣人は男に近づいていく。
『なんだよ………お前達は弱いくせに俺に喧嘩売ってくるのか!?』
すると……男は右手を上げる。
『さあ来い……………一人を数名がかりで襲うという頭の弱い奴らなんて……俺の敵じゃない。』
『『うるせえええーーーーーーーーっ!?』』
そう………男達数名が彼をあっという間に取り囲み襲いかかる!!!
『はああああーーーーーーーーーーーっ!?』
彼の周囲に白い何かが混ざりあった風が巻き起こっていく。
『あれは………吹雪………なのか!?魔法か。』
そして奴の周囲は冷気に晒されていく。
次第に取り囲んでいた獣人達は反応する。
『な!?なんだこの冷気は!?』
『気をつけろ!?この雪が!?うわっ!?』
そう叫んだ獣人達。
そしてみるみるうちに獣人達は足元から凍りついていく。
『くっ!?こんな!?』
『魔法………しかも結構コイツの魔法はかなり練られて………くっ!?俺の力が!?』
その時……。
男は駆け出していく。
『さあ……じゃあ、このまま…………………………。』
ダンっと地を蹴り飛び出した男。
そしてそのまま一人の獣人の頭上へ。
『なにっ!?早い!!???』
『くらえっ!!???』
ズガーーーーーーーーーーーーーーンと激しい奴のパンチは一人の獣人の脳天から奴を捉える!!
『ぐああああーーーーーーーーーーーっ!?』
一人の獣人は大地に突き刺さるように男の攻撃に倒される。
『くそっ!?無手だと!?貴様ぁぁっ!?』
片方の獣人は巨大な槍を手に構えるとそのまま攻撃に転じる。
『これならどうだ!!くらいがいい!?』
頭上で槍を振り回しそのまま男に槍の無数の突き攻撃を放つ!!!
獣人の攻撃は逃げ場のない男を捉えたかに見えたんだ。
『フン……上空に逃げたら動けないじゃないか?それこそ俺の技の餌食だろう。』
そういい拳を構える男。
そして集中。
先ほどよりも激しい冷気をより集中させていく男。
そして。
『我が冷気はいかなる者も凍りつかせる………そして俺の技は…………………。』
ダンっと飛び出す男。
『はああああーーーーーーーーーーーっ……』
『アイスインパクト!!!』
ずがががーーーーーーーーーーんと放たれた衝撃波!!!
それはやがて周囲にいた獣人達をも巻き込んでいく。
衝撃波に煌めく冷気も混ざり合い………そして。
『こんな……………………………馬鹿なーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?』
森族のBOSSの激しい叫び声。
そしてたまらず攻撃を展開していく獣人達のBOSS。
巨大なジャガーとなり攻撃を繰り出していく。
『がああああああーーーーーーーーーっ!?』
鋭い爪!!そして牙による攻撃は男を狙い襲いかかる。
すると男の背後に見えてきたのは巨大な白い虎だったんだ。
『その虎は……………君はいったい………………………』
俺の言葉に驚きの表情をする男。
『なにっ!?お前も俺の魔神が見えるのか!?』
『ああ………俺も実は…………………………』
『そうか…………ならば俺の『技』でここは決めよう……我が力を見るがいい。』
『うおおおおーーーーーーーーーーーっ!?』
『タイガーヘブンズウォー。』
ズガーーーーーーーーーーーーーーンっと放たれた激しい冷気。
それはここにいる獣人達に放たれていく。
その激しさはまたたく間に獣人達を凍りつかせていく。
そしてその攻撃はたちどころに獣人達を凍りつかせていく。
パキパキと凍りつき動きを止めていく獣人達。
するといつしかその背後に巨大な白い虎が獣人達を奴らの頭上から狙いを定めている。
『さあ………終わりだ……………………。』
すると巨大な虎は構え…………………飛び出す!!!
そして虎が通り過ぎると獣人達は更に凍りつくのを早めていく。
『うおおおおおおおーーーーーーーーーーーっ!?』
彼がそう叫ぶ。
そして獣人達は…………凍りつき、そしてパリーンっと氷とともに割れその身を崩れさせていったんだ。
◇
◇
◇
お読みくださりありがとうございました。




