シーン121リオからパパへ。
リオから。
パパ………パパが突然いなくなって。
そしてベルーガも大怪我したんだって。
でもね……それからすぐにヨーロディアのユーロ様と、そしてケニージアのアキニー様からお手紙が届いたの。
ユーロ様からは、パパと一緒にケニージアを旅した事、一生の宝だっていう事が書いてあったの………そしてアキニー様からも。
三人で旅して、そして私を連れて遊びに来てくれてありがとうというお手紙だったの。
そんな二人は私にこれからの心配はいらないから、いつでも自分の元に来ればいいと言ってくれた。
そんな私は………と言うと……………。
◇
◇
◇
『お!?リオお嬢様!!???こんな所まできて、なにをなさっておられるんですか?』
ベルーガが焦りながらそう声を上げる。
そう、私がいたのはなんとアステリオの事務所なのである。
『何ってベルーガ…………私はあのレギオンの娘よ………決まってるじゃない!?』
『な、何が決まってるんです?』
人一倍身体が丈夫なベルーガはあっという間に退院してきたと思えば事務所にいた私にそんな言葉を投げかける。
『これからは私がアステリオのBOSSをするの。』
『えっ!?』
『ええっ!?』
『『えええええーーーーーーーーーーーっ!?』』
ベルーガはじめ皆の驚く表情に私はつい不快な表情を浮かべる。
『なによ…………….。』
『いいですかリオお嬢様……なにをしようとしているのかは大体想像つきますがね…………それではこのベルーガ………消えていったレギオンになんと報告をすればよろしいのでしょうか!?』
『そうですよお嬢様!?俺たちのいる世界は、お嬢様が来ていい場所ではありません!』
そういったのはホークだった。
そして皆は口々に続ける。
『そうだ!!お嬢様を俺たちは守る為にいるんだ!!その的であるお嬢様まで動いたらどうすれば………………』
そう誰かがいった。
するとリオの頭に登っていくスクエル。
リオの手にはカードがキラリと光る。
『スクエル!!スペード……エース!!!』
パーッと光り輝くスクエルとカードは同化していく。
そして。
シューッと音を立てその先にあった的になった銃練習の為の的。
次の瞬間。
スパパパっと切断された的。
『『おおおーーーーーーーーっ!?』』
思わずその攻撃の見事さに皆が感嘆の声を上げる。
すると振り返りにこりと微笑むリオ。
『どお!?これでも私が役に立たないとでも?』
『お嬢様…………………………分かりました…………。』
ベルーガはそういうと続ける。
『皆………………亡き…BOSS……レギオンは……俺の大親友だった………そんなレギオンはこのアメリスアードの未来の為に戦い………そして死んでいった…………………だがその意思は娘であるリオお嬢様に引き継がれた……………………………………。』
すぅーっと息を大きく吸い込むベルーガ。
『俺たちはここからこのリオお嬢様をアステリオのBOSSとし……アステリオを存続させていこう!!!俺のこの考えに同意できるものだけが……ここに残ってくれ。』
『ベルーガ。』
私の事をこのメンバー内で一番分かってくれているベルーガはそう言い放つ。
『分かった………俺は今まで以上にリオお嬢様を上空からお守りする事にします。』
そう言ったのはホークだった。
すると皆が口々に賛同してくれる。
皆に目を向ける私。
一人一人が私に答えを返してくれる事に皆が同じ思いでいてくれる事に私は嬉しかった。
『その為にこれからリオお嬢様をBOSSにはするが謎のままにしておく……リオ様にはしっかり学業はしていただいておく……そして有事の際にはアステリオのBOSSとしての意見を求める………皆…………それでどうだろうか!?』
ベルーガの言葉を皆がしっかりと聞いていてくれた。
すると。
『おお!!それなら俺たちも納得できます!』
『ああ……それなら今までと何も変わらない………そして、俺たちはこのアステリオの象徴であるリオお嬢様をお守りするだけだ。』
『皆………ありがとう……私…父が消えてから色々考えたの……でも私はいつか………父の意思を継いでこのアメリスアードを平和な国にしたい。』
『ああ、お嬢様の意思は俺たちの意思でもあります!』
『ええ……その為に俺たちは貴女を支えていきます。』
『ベルーガ………皆………………ありがとう。』
するとベルーガはにこりと微笑む。
『お嬢様…………ですが……いつか……………いつかお嬢様に大切な人が出来たその時は…………ご自分の幸せを最優先させてくださいね………俺に……大親友レギオンの代わりに孫を抱かせてくださいね。』
そう言ってくれるベルーガ。
他のメンバー達も笑顔で口々にそう言ってくれる。
私はこれからこの仲間達と。
◇
パパ………今まで本当に私に愛情を沢山ありがとう。
私は………ママと………そしてパパの娘としてこの世に生まれてきて本当に幸せだよ。
すると私の前にすーっと透明なママと……そしてパパが見えた気がした。
二人は笑顔で私を見つめていた。
『ママ…………パパ……………………………私は。』
『あなた達が大好きだよ。』
◇
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最後までお読みくださりありがとうございました。




