シーン119ペリオット再来。
俺達は家に帰りそしてリオも休む。
深夜になり俺は先程の影が一度消えたのを確認してはいた。
『ふぅ…………そろそろ休もうか。』
俺は、そう呟くと………ふと………なにかの力がここに近づくのを感じ取る。
それは俺を追尾してるような視線をふと感じたんだ。
リオを巻き添えにする訳にはいかない。
そう考えた俺はこの場を離れる事にする。
その前に。
『リオ………パパはお出かけしてくる。』
俺はリオの寝顔にそう一言告げる。
すると……すぅーっとリオの傍で寝ていたスクエルの寝ている姿が見えてくる。
『スクエル……いつもこうしてリオを守ってくれてるんだな……ありがとう。』
俺はスクエルを撫でる。
スクエルは気持ち良さげにすぅーっと深い息を吐き出しまた寝入っていく。
『リオを頼むぞ……スクエル。』
俺はそう言い残し……リオの部屋を出る。
魔象牙杖を手にし家から出た俺。
するとそこへ立っていたのはなんとベルーガだった。
『ベルーガ!?』
『BOSS………いや…………レギオン…………。』
『どうしたんだベルーガ?』
俺の問いかけに顔をしかめたベルーガは口を開く。
『奴がまた現れました。』
『奴とは!?』
ベルーガの表情が暗く翳る。
『ああ………奴とは………あのエルザックとジェイクと同士討ちになったと言われてる………奴です。』
『なにっ!?』
俺はその言葉に衝撃を受ける。
そう………その奴とは。
あの事件以降……奴の情報はさらに調べていた。
奴の名は『爆弾魔………ペリオット』…………マジェストでありながら……………その魔神は異質………魔神の名は『魔神……ボムズラット』能力は魔神自体が爆弾と変わる恐るべき魔神。
その能力にてダブルガンとの戦いで大爆発を起こし………彼らと共に消えたと噂されていたハズだったのだ。
『奴が生きていたというのか?』
『はい…………我々があの時ダブルガンの生存確認を行なう為に向かった時は誰の気配もそこから感じれる事はなかったのですが…………最近になりちょっとした事件があったのです。』
『事件!?』
『はい………それが………いたる場所………それは学校関係に不審な男の影が見えるようになったとの情報が入ったのです。』
『学校…………とは…………まさか…………。』
『ええ………我々はリオお嬢様の周囲に目を向け………ずっと………はっていたのです………そしてつけていたところ……………BOSS達の行方を追うような形になり…………俺もここへと辿りついたという事です。』
ベルーガはそう語った……その時。
俺達の背後からゾクッと悪寒を感じる気配がする。
俺達は振り返る。
そこに立っていたのは細身の怪しいローブの男。
『貴様が………………………………………………』
『『ペリオット………………』』
ニヤリと笑みを浮かべる爆弾魔ペリオット。
そして奴は口を開く。
『クククッ……………どうやら、あの…アステリオの………幹部のお二人が俺の事を存じているようで………光栄の極み………ですなあ。』
『くっ………………貴様。』
ベルーガが拳を握りしめる。
『ふふん………まあまあ……そしてどうやら俺の足跡も辿っていたとはねえ………まあ……分かられたところで何も俺には問題はないがねえ。』
『ほざけ………ここにいるのが誰だと思っている………このアメリスアードを守る………アステリオだ。』
構えるベルーガ。
全身に体毛が生え揃っていき、そしてやがて全身が神々しい金色の体毛に覆われ立ち尽くす。
そして。
『はああああーーーーーーーーーーーっ!?』
金色の巨大なクマであるベルーガは勢いと共にペリオットに襲いかかっていく。
するとニヤリと微笑むペリオット。
奴がすぅーっと腕を上げていく。
その時………ベルーガの身体にしがみついていた何かが見える。
『クククッ………………そうら…………俺の魔神ボムズラットはもう既にお前を獲物として認識していたぞ。』
『なにっ!?貴様!!???』
ベルーガがそう叫んだ瞬間。
『死ねよ。』
ペリオットの表情は冷酷な目に変わっていた。
次の瞬間。
カチリと何かのスイッチが入った音だけが周囲に鳴り響く。
そして。
ドオオオーーーーーーーーーーーーーーンという激しい爆音を立てて爆発が起こる。
『うおおおおーーーーーーーーーーーっ!?』
それは激しい爆破により吹き飛ばされ地に転がるベルーガの声だったんだ。
『ベルーーーーーーガーーーーーーッ!?』
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