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マジェスト伝説~古代三大魔神の奇跡~  作者: 黒羽冥


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117/121

シーン117大切な時間。

俺はそれからヤシュア様への願いをし……マジェスト協会で働かせてもらうことに。

リオは変わらず学校に通ってもらう。

この日常が俺達にとってのかけがえのない時間となった。


『パパ!じゃあ私も行ってくるからパパも気をつけてね!』

『ああ、ありがとなリオ。』

『あ!それと、これ。』


リオが手を差し出すとそれは何かを包んだ箱だった。


『これは?』

『お弁当!今日からパパお仕事再開だもん!頑張ってお弁当作ってみたの!』

『リオ…………………………ありがとう。』


リオの気持ちに俺の心も熱くなる。

俺はこの子の為なら…………………………。

大切な一人娘……俺はこの子の幸せを見て生きていくんだ。


『うん!じゃあ私は学校こっちだから!』

『ああ……気をつけていくんだぞ。』

『うん!パパもね!』


そう笑顔を見せ手を振りリオは学校へと向かう。

俺は手を上げそれに応える。

そして俺はマジェスト教会へと向かうのだった。

『おお、きたか?』


マジェスト教会に着いた俺はヤシュア様の元へと向かった。

相変わらずヤシュア様は笑顔でその部屋の机に座っていたんだ。


『はい……ヤシュア様……今回は本当にありがとうございます!助かります!』

『いやいや、いいんじゃよ………リオも笑顔でいてくれるだろうで……あの子をこれからお前は泣かせてはいかんぞ?』

『はい……もちろんです。』


俺がそう返すと笑みを浮かべるヤシュア様。


『ああ……レギオン……この度は本当にお疲れ様だった……あの男……エクステリオのBOSSであったギーガ……あやつを倒してくれた事で今……我々はエクステリオ壊滅の為の動きをとれることになってな………我がマジェスト協会としてもこれで魔族の抑制へと力を入れることができるようになったのじゃ。』

『そういう事でしたか……それなら俺達としても役に立てて良かったです。』

『ああ……だからの……これからお前はリオを守ってやる事だけ考えれば良い……魔神具はあるか?』

『はい………魔象牙杖はここに。』


俺はヤシュア様に魔神具である魔象牙杖を取り出し見せる。


『どうじゃ?やはりあの戦いの影響か……力は感じられんか?』

『はい………魔神エレファモスもあれからまるで眠ったかのように動きがなく……………。』

『そうか……だがエクステリオが壊滅はしたといっても奴らは魔族だ………ギーガを倒した事で奴らの抑制は多少は出来ているが、今度はお前自身を付け狙う者も現れないとは限らん……我々もお前とリオには護衛をつけておくのでな。』


そう提案してくれるヤシュア様。


『ヤシュア様……ありがとうございます!』


俺はヤシュア様に礼を言うとその場を後にする。

その後は通常業務だ。

魔神の力のない俺はこのマジェスト協会でやれる事とすれば現地に飛ばず書類を手をする等、本当にこれくらいなのである。

これははじめにこのマジェスト協会で働かせてもらった時にしていた事………こんな業務くらいしかできないがそれでも仲間達も認めてくれる。

そして昼の時間となり俺は。

リオの作ってくれた弁当を開ける。


『おお……これは。』


それはリオの愛情が感じられるものだった。

何時に起きたのだろうか……綺麗に作ろうとする彼女の配慮がなされたその弁当には本当の愛情を感じる。

そういえば、リーナの弁当によく似ているな。


『あれ?レギオンさん、もしかしてそのお弁当ってリオちゃんが作ってくれたんですか?』


そう声をかけてくれたのはリオが幼い頃このマジェスト協会に預けていた時によく面倒を見ていてくれたサイファさんという女性だ。

サイファさんはリーナとも仲の良かった事もありリオを本当の娘のように接してくれていたのだ。

今も頻繁に会ったりもしてくれているらしい。


『はい………実はそうなんです!なんとあのリオが俺の為に。』

『あはは、それは良かったですね!これは内緒ですが実はお弁当の事どうしたらレギオンさんが喜んでくれるかって私に聞いてきたんです、でも私はリオちゃんにアドバイスはしなかったんです、リオちゃんが心を込めて作ればパパは喜んでくれるからと、それだけ言ったのです。』


サイファさんの言葉に俺はまた涙腺が崩壊しそうになる。

リオが俺の為に一生懸命考えて作ってくれた弁当だ。

俺はリオの弁当を心ゆくまで堪能したのだった。

そして帰りの時間………俺はリオと待ち合わせていた。

この時、俺はリオへの感謝を伝えたくてヤシュア様からとあるものを貰っていたのだ。

『パパ!!ただいま!』

『リオ……おかえり!いこうか?』

『うん!!』


こうして俺達は食事をして帰ることとなったのだ。

そしてこれが。

俺達二人だけの最後の晩餐になるとは、この時はまだ想像もつかなかったんだ。

お読みくださりありがとうございました。

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