シーン112覇王の行方。
魔神ティラノと同化していくギーガ。
それは魔族ならではの変貌を見せる。
俺達ヒューマン族でも滅多にできない魔神との融合。
それを奴は簡単にやってのけるのだ。
『クククッ…この姿になった俺は自分でも落ち着こうと思っても自身の暴力性が抑えきれなくなるという欠点はあるものの…その力は間違いない………』
そう言い放つギーガ……………それは恐るべき自信のあらわれだろう。
今目の前にはあの太古の捕食者ティラノサウルスが立ち構えている。
その口からは涎を垂らし今まさに襲いかかろうとしているのだ。
『ギーガ…………確かにお前は俺達同様の力を持っているのだろう………だが俺達は聖獣様に会うことで更なる魔神との繋がりを得ているのだ………貴様には負けん……………エレファモス。
』
ドンッと爆風を上げるエレファモス………そしてティラノスと対峙する。
『さあ………いくぞ………その姿いつまで残していられるのか………喰らい尽くしてくれる。』
俺はギーガの声にエレファモスへとその姿を同化させていく。
『いくぞ…………エレファモス同化……………』
次の瞬間………………………………………。
俺の視界はエレファモスの視線へと変わる。
視界にティラノス。
そして。
襲い来るティラノス。
俺は鼻を使い振り回していく。
ティラノスの身体を横から振り回した巨大鼻がとらえる!!!!!
『グッ!!クククッ…さすがの力か。』
『そのまま吹き飛べ。』
ギュアアアーーーーーーーーーーーーースっと叫ぶティラノス。
そのまま体勢をぐらりと崩し倒れゆくティラノスはそのまま倒れていく。
『おおっ!?さすがBOSS。』
『ああ、あの強力な鼻で吹っ飛ばされたらさすがに……なにっ!?』
ホーク達の声………すると倒れいったティラノスが体勢を立て直していく。
『ぐおおおおおおーーーーーーーーーっ!?』
叫んだギーガ……だが………その身体を変化させていく。
『なにっ!?』
『あれは…………』
ギーガのティラノスの身体が変化し、そして。
ギーガの姿はヒューマンの姿へと変化していく……だがそれは。
ズーンっと地に足をつけるギーガ。
そして。
それはギーガとティラノスが完全融合した姿だった。
『クククッ………どうやらあの姿では戦いづらい……しかも………………この方が……。』
ググッっと力を込めていくギーガ。
すると背後から突起していくティラノスの尾が飛び出る。
『この方が………全力をもってお前を潰せるのでな。』
ギーガのその声。
俺もまた…………………。
『エレファモス……………同化……………………。』
エレファモスが俺の身体に重なっていく。
意識の中にエレファモスの声。
(我が主………レギオンよ………一つだけ告げておこう……………………。)
(エレファモス?)
俺に突然語りかけてくるエレファモス。
エレファモスが続ける。
(我が身体との同化………本来魔神としての我が身体との同化は魔族ならなんの問題もないもの………あやつのように………だが…主はヒューマン…………これがどういう事か分かるか?)
(ああ……タダではすまない……のだろう?)
俺はエレファモスにそう答えを返していた。
するとエレファモスは告げる。
(分かっていたのですね…………。)
(ああ………だが……この戦いで………そう……この戦いで全て……俺のここまで来た全てが終わるんだ………後は……未来にこの地を残せばいいだけだ。)
俺はエレファモスに答える………すると。
エレファモスは俺に重なり告げる。
(ああ……この戦いが我との最後の戦いとなるだろう……全力を持って。)
そして俺はエレファモスと完全融合する。
すると口を開くギーガ。
『我がこの姿になったのは……………久しいのでな…………それは喜ばしい事であるぞ……………なあ………レギオンよ…………だが、良いか?そもそもお前が我々の力に屈さず、ここまで様々な妨害をしてきた………それがこの戦いの全ての発端なのだぞ?その為にまたこうしてお前は仲間達……そして自分の生命まで失いにきている………これが本当にくだらぬ事だとなぜまだ分からない?』
『俺は……確かに…これまでの悔いてきた事は沢山ある……こうしてお前とわざと敵対する組織をつくり……そしてお前達に興味を向かせる事にこうして成功し……ここまで辿り着いたんだ……』
そして俺は。
『今日でもうお前達は終わりだ………いくぞギーガ!!!!!』
俺は駆け出したんだ。
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