シーン108副官ベッカ。
俺達はギーガ率いるエクステリオのアジトを発見したとの情報からアメリスアード、カリーフォルノの埠頭に来ていた。
『ここがエクステリオのアジトの入口があると言われる場所か。』
『ええ……BOSS……ですがこんなに目立ちそうなハズなのですが……実はこれまで…発見されたことはなかったのですが……………実は……………………』
そう語ったのは鷹の獣人でアステリオの情報部の『ホーク』だった。
『自分が偵察中の事でした………エルザックとジェイク……あの二人が戦った大爆発は恐るべきものでした…………彼らの安否確認をしようと俺は偵察を続けました…………その時………なにかの影が動くのをこの目で確認しました…………そしてその影を追った俺は……………………』
『それでここを突き止めた…………という訳だったんだな。』
俺の言葉に頷くホーク。
『ですが………ここから感じるのはまるで結界のような不思議な空間があるような感覚を感じます………』
すると俺にも何かの気配を感じる。
コツコツという足音。
やがてそれは大きくなり……俺達は振り返る。
そこには一人の黒いスーツを身にまとった男が立っていた。
『お前は誰だ!?』
ホークの言葉にニヤリと微笑む男。
そして口を開く。
『これはこれは………アステリオの皆様………よくぞここまでおいでくださりありがとうございます。』
『お前は誰だと………聞いている。』
『私の名は…………エクステリオの副官である…『ベッカ』という……………覚えておくがいい………そしてこの私の能力は『幻覚』をみせる能力………我がアジトまでのこのこきたお前達は………このまま……………死ね。』
すると俺達に前にはいつの間にか………恐るべき魔物が現れる。
それはこんなところに何故!?と思わず言ってしまいそうな怪物。
多頭の頭を持つ怪物ヒュドラがそこに存在していたんだ。
ギュアアアーーーーーーーーーーーーーーッと叫ぶ巨大な怪物ヒュドラ。
その口からは炎を発している。
だがこれは幻覚といっていた。
たしかにいきなり目の前にこんな怪物が出現するなど幻覚でしかないのだろう………だが……その炎の熱をまざまざと感じてしまう。
『これは………この熱は…………幻覚ではないのか!!???』
『BOSS…………下がってください…ここは俺達が。…』
俺の言葉にそう返したホーク。
戦闘員としてはそこまでの能力ではなかったホーク。
そんなホークの言葉に続けたのは、あのエルザックの元相棒である『ヤーム』だった。
そしてそこへ現れたバロック。
『そうだぜBOSS…………ここに勢揃いした俺達アステリオはこのアメリスアードを影で支える存在だ………長年奴らはこのアメリスアードで幅を利かせてきたんだ………だがここからは俺達がここを守る………俺達のBOSSは俺達の代表なんだ………ここは俺達が食い止めます…………さあBOSS………あなたは向こうのBOSS………ギーガを。』
そういったバロック。
だが、それはバロックだけに限られなかった。
するといつの間にか奴らの仲間達も集まり敵味方合わせるとこの埠頭を埋め尽くす程の数。
それが今まさに大乱闘が始まる予感を感じさせていたんだ。
再び声を上げるバロック。
『さあ……………BOSS………行ってください………ここは俺達が。』
『ありがとうバロック。』
『よし!!レギオン…………行くぞーーーーーっ!!???』
突然……獣化し巨大なクマの姿になり立ち尽くしていたベルーガが叫ぶ。
俺達は進軍を開始したんだ。
◇
◇
◇
『うおおおおーーーーーーーーーーーっ!?』
大声に比例しながら目の前の敵を倒しながら進むベルーガ!!!
時には噛みつき時にはその巨大で鋭い爪で敵を破壊しながら猛突進するベルーガは流石である。
自らの肉体だけで戦うとするならばこの俺でもひとたまりもないだろう……そんな味方にしたら最も頼りになるのがこの男ベルーガなのだ。
そしてそれに呼応しながら仲間達もまた戦いに興じる。
ホーク……そしてヤームはもちろんの事、バロックもまた、持てる力を屈しながらエクステリオの者達を倒していく。
それは本当に頼もしかった。
すると目の前に現れたのは敵であるベッカだった。
『フン………ここで貴様を自ら始末してやる…………レギオン。』
すると、目の前のベルーガが叫ぶ。
『そうは……させん……………見るがいい………これがケニージア………マサイアの戦士…………………ベルーガの真の力だ!!!!!』
そう言い放ったベルーガ。
その瞬間。
ベルーガの身体に変化が起こる。
ゴワゴワとその筋肉が隆起し彼の身体はさらに巨大化し…………そして金色の毛色へと変わっていた。
『これが俺の真の力……黄金の力だ。』
そう言い放ったベルーガ。
それは本当の戦士に見えた瞬間だった。
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