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マジェスト伝説~古代三大魔神の奇跡~  作者: 黒羽冥


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101/121

シーン101アステリオ始動する。

俺はあれから組織『アステリオ』を本格的に始動させた。

主な活動内容は犯罪の抑制。

影で闇のルートへの接触を図りそしてそれを根本から叩くのだ。

そんな事を始めたのはやはり魔族への俺の報復なのだろうか。

だがこれをやって行かなければ、あのような悲劇がこのアメリスアード……やがては世界各国でそんな事件等がどんどん発生し、悲劇をうむだろう。

俺はそんな闇からこの地を守るんだ。

『BOSS!!こないだの薬物の取引の殲滅、これで十件を超えたぜ。』


そういいながら入ってきたのは第二班班長であるグレイだった。


『グレイ……お疲れ様、薬物案件にはやはりお前の能力はかなり有能で助かってるぞ。』

『はは……BOSS………まあ俺は元々がシェパード………犬の獣人だ……………これくらいは造作もない事だぜ。』


そう自慢げに話すグレイ。


『ああ、だが無理だけはするなよ…………その為にお前には右腕となる『バロン』をつけてるんだ。』

『ええ、わかっていますよ……………』


そこへ入ってきたのはその話の男バロンだった。


『いやあ……お前は本当に早いなグレイ…既にBOSSへの報告にきていたんだな。』

『いやいやバロンさんが遅いだけですってば。』


この二人が麻薬班を任せているコンビなのだ。

発見と追跡担当にグレイ………そしてバトルにはこのバロンが秀でている。

そんな二人だからこそこのアステリオにとっては稼ぎ頭ともなりつつあったのだ。

俺はそんな二人に労いの言葉を口にする。


『本当に二人ともありがとう、助かっているよ。』

『いやいや、やめてくださいよ……BOSS………まあでもこの俺の能力があれば麻薬班である俺達の第二班は安泰ですけどね。』


その言葉に普段から温厚なバロンも笑顔を見せている。


『本当にそうなんですよBOSS!グレイの鼻は本当に凄い、数キロ前辺りの匂いまで当ててましたね。』

『おお………それは確かにすごいな。』


俺がそう相づちを打つ。

するとそこへ来たのはベルーガだった。


『おお、二人とも戻っていたのか?』

『『ベルーガさんっ!!???』』


二人が声を揃えて名を呼ぶといつの間にかベルーガが部屋へときていた。


『はっはっは!!二人ともそうかしこまるな…………で、話は聞こえたが今回もお手柄だったそうじゃないか?』


ベルーガのその声に二人はさらに嬉しそうに返事を返す。

そう……獣人族にとって今や伝説級の憧れの対象になっているベルーガ。

そんなベルーガに憧れうちのアステリオに入ってくる者も多かったりするのだ。

つまりこの二人にとってもベルーガは英雄であり憧れの対象でもあるのだった。


『だが…………さっきまでの話が聞こえてきたが……グレイ………よく考えるのだぞ!?たしかにお前の能力は目を見張るほどの偵察能力だ……だが万が一の時の為のバロンもいるのだ……うちはツーマンセル……二人で一つなのだ………BOSSはそれを推奨し、そして互いの非を埋めるためにBOSS人選をしているのだ……決して自分の考えだけで判断行動をしないように……な。』

『『はいっ!!!!分かりました!!!』』


そう声を上げた二人。


『『じ、じゃあ失礼いたします!!!』』


そう言って部屋を出ていく二人。

するとベルーガが口を開く。


『ふぅ………BOSS………さすがあの二人は仕事できますが…どうにも危なっかしいですな。』

『ああ………いつかそんな事にならないようにとずっと願っていますが。』


そう言って沈黙するベルーガ。

だが俺達の予感はまさかこの後すぐに悪夢となり現実に起こるとは思いもしなかったんだ。

それから数日後の事だった。


『BOSS!!!???大変です!!!』


そう言って部屋に声を荒らげきたのは第五部隊の情報部の一人で鷹の目の能力を持つマジェストで鷹の獣人『ホーク』だった。


『どうしたホーク!?』


そして慌て入ってきたホークから俺は衝撃的な事実を聴くことになったんだ。


『だ………第二部隊………………バロンさんが…………殉死……………しました。』

『なにっ!!!???』


俺はその衝撃的な事実に時が止まるほどだった。

ホークの話ではバロンは何者かによって殺害され……………そして相棒であるハズのグレイはと言うと…………瀕死の重体で医療施設へと運ばれたという話だった。

俺は早速グレイの運ばれたという現場から一番近かったという医療施設へと足を運ぶ。

移動中………俺は祈る。

せめて………………せめてグレイだけでも………。

そんな事を考えながら医療施設へと向かう。

そして俺はグレイの元へ辿り着く。


『グレイ!!???』


俺が着いたと同時に手術室のドアが開く。

そして医師が出てくる。

緊張の張り詰める空気。あわ

それを破るかのように俺は部屋に入る。

だが医師は俺を止めなかった。

それで悟ってしまう俺。

思わず涙がこぼれ落ちる。

目の前には手術台で人工呼吸器をつけられたグレイが。


『ボ……………BOSS……………すみ……ま……せん………バ………バ……ロ…………ンさん。』

『わかった…………』


俺がそう返事を返しグレイの手を握る。

その瞬間。

グレイは、ほほえみ、その手からスっと力が抜け落ちる。

そして俺は声を押し殺した。

お読みくださりありがとうございました。



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