不器用な「君を愛することはない」
「安心して。俺が君を愛することはないから」
そう告げた旦那様……、ルイ・フランセル公爵の言葉には、有無を言わさぬ迫力があった。
その鬼気迫る表情と迫力は、普段ならば怖いと思うはずなのに……。
「……なぜ、『安心して』などと仰るのですか」
気が付けば、そんなことを口にしていた。
聞き返されるとは思っていなかったのだろう、旦那様は狼狽え、数度口を開閉した後、言葉を発した。
「君と俺は初対面で、挙式することもなく、この場で顔を合わせるのが初めて。そんな相手と同じ寝具を共にすることに、君は気が引けないの?」
旦那様の言うことはもっともで、私自身も確かに先ほどまで緊張していた。
だけどそれは、旦那様のお顔を拝見するまでのこと。
……などとはしたないことを言えないので黙りこんだ私を見て、旦那様は息を吐いた後言った。
「とにかく、今後一切君には一ミリたりとも触れないから安心して。寝室も別。君には形だけの妻となってもらう代わりに、ここで自由に暮らしてもらえれば良い。外出も、護衛を伴えば好きに出歩いてもらって構わない」
旦那様は私と視線を合わせることなく早口で捲し立てるように説明し終えてから、ようやく唖然としている私を見て、「詳細は後日改めて」と告げると、踵を返す。その背中に向かって声をかけた。
「あ、あの」
「……何?」
部屋を出て行こうとした旦那様は、こちらとは視線を合わさず中途半端に振り向く。
その背中に向かって、恐る恐る尋ねた。
「……つかぬことをお聞きしますが、どこかでお会いしたことがありますか?」
「!?」
中途半端だった身体の角度を私が尋ねた一言で、まるで効果音でもつかんばかりの勢いで振り向き、私の方を凝視する。
それに私もまた驚いて息を呑んでしまったけれど、旦那様はじっと私から視線を逸らさずに口を開いた。
「……それは……、どういう意味?」
「!」
質問に質問で返された私は、そこで初めて自分の言葉がまるで口説き文句のようだということに気が付き、頭を下げる。
「も、申し訳ございません、他意は全くありません。何となく、そう思っただけです」
「何となく……」
「はい」
気分を害してしまっただろうかと恐る恐る頷くと、旦那様は凝視し見開いていた目を伏せ、「そう」と口にしてから答えた。
「気のせいじゃない? 俺と君は、先ほども言った通り今日会ったばかりの初対面だよ」
「初対面」
「これで答えになった?」
「……はい」
「そう。それじゃあ、おやすみ」
「お、おやすみなさいませ……」
旦那様の背中は、開いた扉の向こうへ吸い込まれるように消え、静かに扉が閉じられる。
それと同時に、息を吐いた。ということはやはり、緊張していたらしい。
ギュッと、心許ない夜着の襟元を握り、先ほど初めてお会いした旦那様の姿を思い浮かべる。
---雲ひとつない空と同色の瞳と、その空が宵闇に染まった藍色の長い髪。
一つ年上だとは思えないほど、自分よりずっと大人びた男性。
特に、その瞳と視線が交わった時、私の心が打ち震えた。
訳も分からず、苦しいような、悲しいような、嬉しいような、将又懐かしいような……、色々な感情が心の内で一斉に騒ぎ出していた。
そうして、咄嗟に呼び止めて質問した内容が、口説き文句じみた言葉となってしまったのだ。
(だって、こんなことは初めてだもの)
自分がエディット・フォルタンとして……、辺境伯の令嬢として生きてきた20年という歳月の中で、一目見ただけで自分が自分でなくなるような感情にさせられたのは、記憶上では初めてだ。
「これが一目惚れ……、恋というものなのかしら」
だとしたら、とても不毛な恋だ。
だって、つい先ほど旦那様は言ったのだから。
『俺が君を、愛することはない』と―――
嫁いでから一週間ほどが経つ今日、私は屋敷の中でもお気に入りの場所である庭園を歩いているのだけれど……。
(……やはり)
「見られている」
「え?」
私の言葉に、数歩後ろを歩く侍女のアデールが首を傾げたのを見て、私は尋ねた。
「旦那様とお話させていただきたいのだけど……、ご迷惑かしら?」
「いえ、奥様からお話がある場合は、必ずお通しするようにと仰せつかっておりますので、ご案内いたします」
「ありがとう」
私が礼を述べると、アデールは笑みを浮かべ、旦那様がいらっしゃる執務室へと案内してくれる。
アデールの言葉通り、旦那様はすぐに執務室へ通してくれた。
ただし、御公務中のようで、机から顔を上げることはない。
そのため、先に断りを入れる。
「旦那様、お忙しい中申し訳ございません。お時間を作っていただきありがとうございます」
私が淑女の礼をしながらそう口にすれば、旦那様は相変わらず執務机から顔を上げずに尋ねた。
「要件は? 君が嫁いでから不自由はさせないよう配慮しているはずだけど、何か欲しいものがあったら言って。遠慮はいらない」
「!」
相変わらず話す時に視線は合わないけれど、言葉から読み取れる不器用な優しさが感じ取れるからか、嫌な感じはしなかった。
「おかげさまで快適に過ごさせていただいております。ありがとうございます」
「……そう。それは良かった」
旦那様のお言葉に、ほんの少しの安堵が滲んだのは、気のせいではないはず。そんなことを考えながらも、私は本題を切り出した。
「ですが、少しだけ不満があります」
「……何?」
初めて旦那様が顔を上げる。そこでようやく視線が交じり合ったことで、用意していた言葉を発した。
「よく視線を感じるのです。他でもない、旦那様からの」
「……っ」
「最初は私が何か悪いことをしてしまっているのかと思っておりましたが、お叱りになることもなく、毎日ふとした瞬間に視線を感じる。……私は、辺境伯家の出ですので、視力が良いのです。たとえば先ほども、旦那様はこのお部屋から私が庭園にいる姿をご覧になっていたことにも気付いておりました」
「…………」
旦那様は答えない。だけど、完全に動作が止まってしまっていることから、沈黙を肯定と捉えた私は、旦那様をじっと見つめて言う。
「単刀直入に申し上げますと、私はあまり観察されるのが好きではありません。ですので、旦那様が私の行動が気になるようでしたら、私と、共にする時間を増やしていただければと思います」
「共にする時間?」
「はい。どんな隙間時間でも構いません。旦那様がお忙しいことは分かっておりますので、朝食の時間でも昼食の時間でも。気が向いたら私と交流しませんか?」
「交流……」
旦那様はそう言ったきり押し黙る。困惑と葛藤が入り交じったような表情に、あぁ、と思い立ち言葉を付け足した。
「旦那様が私を『愛することはない』のは分かっておりますので、私が自惚れるようなことはありません。そのご心配はどうかなさらず」
旦那様が渋っている懸念事項はそこだと思ったのに、なぜか一層渋面されてしまい、私が戸惑う間もなく、旦那様は「分かった」と唸るように言った。
「君の言う“交流”をしよう。出来れば、食事を共にする形で」
「…………」
「……何? 俺がいると食事が不味くなる?」
「そ、そんなことは言っておりません!」
気が付けば、自分でも大きすぎると思うほどの声が部屋の中に響き渡っていた。驚き目を見開く旦那様の視線を受け、私は慌てて弁明する。
「食事をご一緒させていただけるとは思ってもみなかったので、驚いただけです」
「……自分から言い出しておいて何を言っているの?」
「ほ、本当ですよね。すみません」
「謝らなくて良い。……嫌だったら、お願いされても一緒に食事なんて摂らない」
「え……」
「ほら、もう用事は済んだでしょう? 早く行って」
旦那様の言葉に、慌てて淑女の礼をして部屋を出て行こうとした途端。
「ルイ」
「……え?」
自分の名を呼ぶ旦那様の声が耳に届いたため振り返ると、旦那様はふっきらぼうに口にした。
「ルイって呼んで。君から“旦那様”と呼ばれると落ち着かない」
「……ルイ、様?」
呼び捨てるのは気が引けて。様をつけて、ルイ様の名前を呼べば。
「……うん」
「……!」
満足そうに頷いたルイ様が、ほんの一瞬、嬉しそうに口角が上がったのを私は見過ごさず、同時に大きく鼓動が跳ねた。
そして、約束通り、その日の夜からルイ様と食事の時間を共にするようになった。
意外なことに、ルイ様はどんなに忙しい時でも、食事の時間は必ず顔を出してくれた。
『君を愛することはない』と初めての夜に開口一番告げられたことから、最初は嫌われていると思っていたけれど、ルイ様と共にいる時間を過ごすことで、ルイ様のことを知ることが出来るだけでなく、ルイ様に関連するもの全てがかけがえのないものになっていく。
ルイ様の好きなもの、嫌いなもの、苦手なもの。
特に、本人は隠しているつもりだけど、甘いものが好きで、特にケーキを目の前にした瞬間、少しだけ顔がほんの少し緩むということは、ルイ様が言わずとも発見した。
また、私がルイ様のことを知るのと比例するように、ルイ様自身も徐々に心を開いてくれているように感じる。
でも、一つだけ気になることがあった。
それは時折、ルイ様の表情が陰る時があること。
ほんの一瞬、私を見る目が辛そうに、苦しそうに、切なそうに見えるのは。
果たして、“気のせい”で終わらせて良いもの、なのだろうか。
「……ット、エディット」
「!」
名前を呼ばれ、手を振られたことで、視界が鮮明になった先にいたのはルイ様で。
そこで初めて、自分が食事をしている際に惚けてしまっていたことに気が付き、謝る。
「ご、ごめんなさい、食事中に考え事をするなんて」
「考え事?」
「……あっ」
つい口を吐いてしまった言葉を、ルイ様は聞き逃してはくれなかった。
「何か、悩んでいることでもあるの?」
「……っ」
ルイ様の声音はとても優しかった。心配そうな表情を見て、さらに心配させてしまいそうだと分かっていても、ルイ様の優しさに甘えが生じて……。
「……ルイ様、私に何か隠していることはありませんか」
「え……?」
ルイ様が驚き目を瞠る。大きな瞳が、これ以上ないほど大きく見開かれるのを見て、鼓動が速くなるのを感じながら言葉を紡ぐ。
「最近、夢を見るのです。見知らぬ地で、見知らぬ服を着て、ルイ様と過ごす夢。夢にしては遠くて、でも、幻想ではなく現実に限りなく近くて。……ルイ様はご存知かと思いますが、私は記憶喪失……、一部の記憶がないのです」
そう、私には、記憶の一部がない。
“一部”といえどどの記憶なのか、自分でさえも分からない。
思い出そうとすると頭痛を起こすことから、思い出そうとすること自体を家族から禁止されていたほどだ。
だから。
「もし、私の記憶について、ルイ様が何かご存知でしたら」
「知らない」
「!」
ゾッとするほど低い声。ルイ様の瞳も同様に、怖いほど何の色も湛えていない、鋭い眼差しがこちらに向けられていた。
その表情は、この屋敷で過ごしてきたルイ様とは別人のように見えて、言葉を失っている間にルイ様は言う。
「『君とは初対面』だと前にも言ったはず。その言葉を君は疑うと言うの?」
「…………そう、ですよね」
確かに、ルイ様の言う通りだ。ルイ様は嘘を吐かない。嘘を吐くはずも、必要もない。
(なのに、どうして。そんな顔をするの?)
尋ねたかった言葉は、声になることなく胸の内で燻り続けた。
あれから、一週間。
あの日を境に、ルイ様は食事の席に顔を出すことがなくなった。
私は思う。
(あぁ、ついに完全に嫌われてしまった)
『君を愛することはない』
そう告げた割に、遠くからまるで私を見守っているような視線が何なのか、その瞳の奥で何を考えているのかを知りたくて……、近付きたくて。
近付きすぎた結果、ルイ様を怒らせ、嫌われてしまった。
反対に、私は……。
「……完全に恋をしてしまった」
口に出したことで、じわり、と視界が涙で滲む。
もう後戻りは出来ない。ルイ様が望まない恋をしてしまった私に、ルイ様の側にいる資格はない。
だから私は、ルイ様に“本当の気持ち”を認めた手紙を置いて、真夜中、一人屋敷を後にした。
屋敷を出てから一時間ほど歩いたものの、屋敷の周りを囲む森からなかなか出られずにいた。
「道を間違えたかしら……」
どこを見渡しても木々に覆われた暗い闇の中で、恐怖心が募る。
木の影から、“何か”が出てくるのではないか……。
そんな当たってほしくない予感は的中してしまう。
ガサガサと大きく茂みを揺らしながら現れたのは、深くマントを被り、マスクで顔を覆った大柄な男達で。
その光景に既視感を覚え、頭がズキリと痛む。
(っ、こんなところで、記憶が……っ)
辺境伯家の者として心得ている護身術を使うため、ナイフを取り出し構えた私に、男達は嘲るように笑って言った。
「前回はお前の魔法にやられて仲間が散々な目に逢ったからな。こちらも手段を選ばずに、お前を攫うことにした」
(私の、魔法……?)
そう言うや否や、男達は一斉に手を翳す。その手から、あらゆる魔法の光が込められていくことにズキリと頭が痛み、身体が強張った、その時。男達の身体が一瞬にして伸びてきた蔓により拘束され、木に叩きつけられた。
それぞれ短く悲鳴を上げ、地面に倒れる姿を見て、呆然としていると。
「エディット」
「……!!」
月明かりに照らされ、幻想的にも見えるここにいるはずのない姿に、私は息を呑む。
その表情が、泣きそうに歪められたと思った刹那、私はルイ様の腕の中にいて……。
「君が無事で良かった。今度こそ、助けられた……」
「…………!!!」
吐息交じりに告げられた、声にならない声に、私の中で封じ込められていた“記憶”が今度こそ弾けた。
「……ルイ様」
「ッ!!!」
名前を呼んだ私に、ルイ様はハッと私の肩を掴み、顔を覗き込む。今までと同じ呼び方だけれど、その声音が今までとは違うことに気が付いたのだろう。
そして、ルイ様は口を数度開閉してから、様子を伺うように尋ねた。
「……もしかして、記憶が……?」
「はい。全部、思い出しました。五年前、ルイ様と初めて学園で出会った時のことも、両想いになったことも、自分の魔法が“特別”であることも、そのせいで記憶を失っていたことも」
「……っ」
ルイ様の苦しげな表情に、そんな顔をさせてしまっているのはやはり私のせいだったのだと理解する。
「ごめんなさい。沢山心配をかけて」
「っ、そんなこと」
「何から話せば良いか分からないけれど。もう少しだけ、待っていてくださいますか……?」
膨大な量の記憶を思い出した今、脳の許容量を超えてしまったようで、意識が朦朧とし、酷く瞼が重たい。
そんな私を、ルイ様は力強い腕で支えてくれながら言った。
「もちろん。君のためなら、いくらでも」
(あぁ、どうして)
今の今まで忘れてしまっていたのだろう。
かけがえのない、大切な婚約者だったルイ様のことを―――
次に目を覚ましたのは、ルイ様の屋敷の部屋のベッドの上だった。
ずっと一緒にいてくれていたのだろう、ルイ様は私が目を覚ますと、開口一番に深く頭を下げて謝った。
「ごめん……!」
その声と肩が震えていることから、ルイ様に今までどれほどの責任を負わせてしまっていたかを感じて。
それに対して言葉を発した私の声も、震えてしまった。
「なぜ、ルイ様が謝るのですか? 謝らなければいけないのは、私の方です」
「違う! 俺があの日、学園から君を一人で返したのが悪かった! ……君は“特別”な魔法を扱えることから、他国からも狙われるような存在であったことを忘れたばかりに……っ」
ルイ様が指している“あの日”とは、記憶をなくすきっかけとなった日のこと。
ルイ様と共に通っていた魔法学園から一人馬車で帰っていた私は、賊に襲われてしまい……。
「……咄嗟に使おうとした“記憶操作”魔法が暴発して、自身の記憶をも魔法で封印してしまった」
「…………」
私が思い出すように口にしたのに対し、ルイ様は何も言わない。そこまで追い詰めてしまったのは間違いなく、私のせいだった。
「ごめんなさい、ルイ様。私のせいで沢山、傷つけてしまって。記憶のない私に、『愛することはない』と言ったのも、全部、私のためですよね」
「違う! 俺は……、君を守ることが出来なかった俺には、君を愛する資格も、君に愛される資格もない……っ」
そんなルイ様の言葉で腑に落ちた。記憶がない私に、ルイ様がなぜあんな言動をしていたのか。
私を今度こそ守るために選んだ、ルイ様なりの“優しい嘘”だったんだと。
そうして導き出された答えは。
「……ルイ様。私、自惚れても良いですか」
「え……?」
私の言葉に、ルイ様が顔を上げる。今度こそ、ルイ様が下を向かないよう、その頬に手を添えて、笑みを浮かべて言った。
「『君を愛することはない』から始まったルイ様が吐いた嘘は全て私のためで、それは今でも私を愛してくれているからこそのものだったんだって。それから、記憶がなくてももう一度貴方に恋をした私は、正真正銘ルイ様と両想いなんだって……、自惚れても、良いですか?」
「! ……記憶がない君に嫌われるための行動しか取っていなかった俺を好きになるなんて。そのくせ、他の誰にも取られたくない、今度こそ君を守りたいと、周囲の反対を押し切って君を囲い込むような、こんな面倒な男のどこが良いの?」
「全部です!」
即答した私に、ルイ様は顔を真っ赤にさせ、狼狽えてから……。
「本当、君には一生敵わない」
エディ。そう、私の愛称を呼んだルイ様の、酷く優しい口付けが、私の唇に落とされた。
その後、ルイ様は時間をかけて、ありとあらゆる言葉を尽くして教えてくれた。
『君を愛することはない』と言ったのは、自分自身に言い聞かせ、私を守りきれなかった自分を戒めるためだったこと。
私の記憶が戻ってショックを受けるのではないかと、屋敷の中で一切魔法を使わず、記憶に触れる言動も極力控えるようにして、あえて関わりを持たないようにしていたこと。
それを聞いて思った。
「ルイ様、優しさが不器用すぎます……」
「…………知っているでしょう? 俺は、君が記憶を失う前から、君のことに関しては面倒な男だって」
そう開き直ったルイ様の言動も、不謹慎かもしれないけれど、嬉しくて、愛おしくて。
だから、夜、私はルイ様の元を訪ねて確認した。
「私達は初対面ではない上、元は婚約者だったということですよね……?」
私の意図に気付いたルイ様が一瞬にして赤面し、狼狽えた姿を見て、声を上げて笑ってしまった私を、ルイ様がそのまま一晩中離さなかったのは、別のお話。
それから、私が記憶を失うきっかけとなった犯人が、私の魔法により記憶喪失状態で囚われているという話を聞き、私とルイ様が協力して、魔法で死んだほうがマシレベルの制裁を加えることになるのも、また別のお話。




