83話 スレイヤーのお仕事②
抱き止めたパティのプリケツをどさくさにまぎれて触ってやろうかと思ったが身長差がありすぎて断念した。
残念。
「おはよ。今日もかわいいな。」
眼を見開いて真っ赤になっていくパティ。
「タ···タイガだけだよ、そんなこと言うの。」
「そうなのか?他の男は見る眼がないのか、恥ずかしがってるだけじゃないのか?」
「う···タイガは恥ずかしくないの?」
「なんで?自分の気持ちを素直に口に出してるだけだぞ。」
耳まで真っ赤にしたパティは下をむいてしまった。
「パティはこのあと予定があるのか?」
「えっ!?予定?」
「うん。」
「それって···デー···。」
ん?
語尾が小さくて聞こえないぞ。
「一緒に巡回に行ってくれたら助かるんだが?」
「へっ?巡回?···あ···そうだね。うん、行く!」
元気なようでなによりだ。
「朝食は食べた?」
「うん、食べた。」
「そっか··俺はまだなんだ。巡回に行く前に食べに行っても良いかな?」
「うん、良いよ。」
巡回に行く前にあまり時間を取るわけにもいかない。ギルドに戻りカフェでサンドイッチを食べる。パティはショートケーキを頬張っている。
「巡回先には何で移動をするんだ?」
以前はフェリの精霊魔法による馬車を利用したが、今日は学校に行っているから使えない。
「ギルド専用の馬がいるからそれを使う。」
そんなものがあるんだな。
「一番近い巡回先だとどのくらいの時間がかかるんだ?」
「1時間半くらいかな。」
乗用馬は最速で時速36キロメートルくらいのスピードだ。地形や起伏も考慮するとだいたい30キロメートル前後の距離ということか。
ギルドの受付で巡回と馬の借用申請をした。
万一のことを考えて任務や巡回に出る時はギルドに申請をすることが必須となっている。
行方不明になった場合に捜索をしたり、魔物や魔族出現の可能性に対処するためだ。
「ギルマス補佐が巡回に出られるのであれば他のパーティーと帯同していただけませんか?新人2人が巡回を希望しているのですが実力的に不安がありますので。」
職員からの申し出があった。
ギルマス補佐としての仕事と考えるべきだろう。
「うん、良いよ。」
あっさりと引き受けた。
パティが少し不満そうな顔をして
「2人でデートだと思ったのに···。」
とつぶやいていたが、俺には聞こえていなかった。




