表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結&1115万PV突破!】エージェントは異世界で躍動する!  作者: 琥珀 大和
エージェント、異世界へ行く!?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

303/1622

302話 依頼者ソウリュウ④

やり取りの後に、黒髪の男は素手で良いと言い出し、背中の剣帯から剣を外して、マリアとシェリルに手渡した。


「二本共、大事な剣だから君達に預ける。」


「···なぜ私達に?」


「直感だ···一番信用ができそうだから。」


近くでみると、やはり背が高い。

それに、思ったよりもイケメンだった。


「わかった。預かる。」


マリアは即答した。


「その大きい方は私が持つよ。」


意外なことに、シェリルも自分から剣を受け取りに行った。




「どういう風の吹きまわし?」


マリアは、黒髪の男が離れて行った後に、シェリルに尋ねた。


「私の故郷では、身を守るための武具を預けると言うことは、その相手に尊厳を持ったのと同じことなの。彼がどういったつもりかはわからないけれど、敵ではないのなら、誠意で答えるべきだと思ったのよ。」


理屈を並べるシェリルの頬は、かすかに紅潮している。


「ふ~ん、それだけ?」


いつも冷静で、あまり表情を変えないシェリルにしては、わかりやすい変化だった。


「少し···瞳が似ているから。兄に···。」


前に聞いたことがあった。

今はもういない、大好きだった兄のことを。


「そっかぁ。じゃあ、たぶん悪い奴じゃないよね。」


「うん。」


シェリルの兄は、かつてランクS冒険者だった。とあるレイドで、多くの仲間の命を救った英雄でもある。そこで自らの命を失うが、彼の功績は今だに語られるほど大きい。


曇りのない、まっすぐな瞳だった。


でも、ああいう瞳の人は長生きできない···。


シェリルは胸の内が少し痛かった。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ