165話 スレイヤーギルドの改革②
「でも、大公閣下は公私混同はしないんじゃないのか?」
いちおう抵抗をしてみた。
「公私混同じゃないだろ?魔族の脅威は国にとっても重要な課題だ。大公閣下の信望が厚いお前なら適任だ。」
「··················。」
リルに助けを求めてみたが、苦笑いをされた。
やだよ。
チェンバレン親子は何か企んでて怖いんだよ。
「じゃあ、その件は大丈夫だな。次の議題にいこう。」
おい···何が大丈夫なんだ。
意味がわかんないんですけどぉ。
「次に各スレイヤーのレベルアップをどうするかについてだ。タイガが魔族を単独で討伐することは周知の事実だが、今日は別の者が討伐に成功しているよな。俺は見ることができなかったが···テスに状況を説明してもらいたい。」
「あ···はい。タイガさんにアドバイスをされた通りに魔法を放っただけです。どちらかと言うと、ケイガンさんの方が状況を詳しく理解されているかと···。」
ケイガンはテスに丸ぶりをされて目を丸くした。
「いや···実は自分も何がどうなったのか理解はできていないのですが···。」
と言って俺に目を向けた。
やめようよ。
みんなでキラーパスを送るのは。
「ああ、やっぱりあれもタイガか。説明をしてもらっても良いか?」
何だろう。
すごく悪いことをして尋問をされているような気分なんだが···。
「簡単なことだ。火に酸素を送れば高い燃焼効果が得られる。」
「·················。」
「··················。」
なんだ?
みんなフリーズしてるぞ。
「······それだけか?」
「·······それだけだ。」
「·······酸素ってなんだ?」
そこからかぃぃ。
あ···そうか。
この世界の科学は一部でしか研究がされていないんだった。




