115話 大切な居場所⑦
受付に行き、職員に話をした。
「さっきのバーネット·レイクルの件だけど、ちょっと良いかな?」
「あ、ギルマス補佐。ややこしいことを押しつけてしまってすいません。どうなりました?」
職員は申し訳そうな顔をしている。
本心なら人を巻き込むのはやめろよ。まぁ、今回は偶然にも適任だったから良いが。
「あの子は俺のパーティー要員として引き取ろうと思う。規約的に何か問題はあるかな?」
「規約では他のギルドで資格剥奪をされたものは受け入れないことになっています。問題を起こす可能性がありますので。」
まあ、組織としてはそうだわな。
「詳しい事情を聞いてみたが、冒険者ギルドにも非がない訳じゃない。対外的に問題があるなら俺が対処するけど。」
「対外的な問題は正直言ってありません。でも、スレイヤーギルド内で問題を起こされると困るので···。」
正論だな。
「何かもめ事を起こすようなら俺が対処するぞ。」
「えっ···あのフルボッコとか力ずくと言うのは···。」
「···しないよ。」
「あ···すいません。怒らないでください。死にたくないです。」
こいつらは俺のことを何だと思っているんだ···。
「今後のために聞いておきたいんだけど、俺ってそんなに威圧的かな?」
「···いえ···そう言う訳では···。」
「ん?じゃあ、どう言う訳か教えてくれないかな?」
怖がらせないようにできるだけ優しく聞いてみた。
「その···ギルマスからあなたを怒らせると···ギルドを壊滅させられるかもしれないから···気をつけろと···。あと、チェンバレン大公も肩入れしているから···と笑いながら言われたので···。」
あの野郎···しかもなんでチェンバレン大公が出てくる。
「大丈夫だ。そんなことはしないよ。アッシュには俺から話しておくから。」
めっちゃ笑顔で答えてやった。
「ひっ···よ、よろしくお願いします。バーネット·レイクルさんのことはお任せしま···す。」
「うん、わかった。ありがとう。」
「いえ···あの···ギルマスをフルボッコにするんですか?」
しねーよっ!
「おまたせ。ちょっとギルマスのところに行こうか。」
カフェに戻った俺はバーネットに声をかけた。
「ど···どうする気?」
なぜかバーネットの表情が固い。
「ん、どうかしたか?」
「周りの人が···タイガは危険だから関わると人間を辞めることになるよって···。」
周囲を見るとみんなが目を反らしやがった。
「···誤解だ。」
本当にギルドを潰してやろうかと思った。
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