112話 大切な居場所④
俺はアッシュに話した内容をみんなにも伝えた。
「それじゃあ、タイガはずっとここにいるのね!」
ずっとかどうかはわからないが···
「まあ、そうかな。でも俺の闘い方が魔族の気を引いてしまったみたいだから、みんなには迷惑をかけるかもしれない。」
「何言ってるんだよ。学院でも巡回でもタイガがいなかったら私達はここにいなかったんだから。」
フェリとパティの言葉にシスやテスも頷いてくれている。
「それで、タイガは誰とパーティーを組むつもり?」
あ···それを忘れていた。
パーティーを組むって言っても知り合いがあんまりいないんだよな···。
「その様子なら決まっていないのね。だったらここにいるメンバーで良いんじゃない?」
「良いのか?アッシュとのパーティーはどうするんだ?」
「タイガと出会った時のメンバーは正式にパーティーを組んでいる訳ではないの。私とフェリは普段は学院に通う必要があるし、ラルフは···ね。」
「ね」って。
まぁわかるけど
闇にひどいなリル。
「私達も足手まといかもしれませんが、タイガさんやパティとご一緒したいです。」
「そうね。シスとテスは私達がフォローをしてレベルアップをしてもらうわ。あとは、平日にも稼働できる回復役か前衛がもう一人いると万全ね。」
「誰か思い当たるスレイヤーはいるのか?」
悪いがラルフは嫌だぞ。
「···週末だけになるけど、前衛なら1人希望者がいるわ。」
フェリが気が進まないと言う感じで提案をしてきた。
「誰かな?」
「テレジア·チェンバレンよ。」
「良いのか?大公家のお嬢様だぞ。」
「大公閣下に許可をもらったらしいわ。」
あのおっさんは···。
「良いんじゃない。彼女なら実力的に問題はないわ。」
メンバーのパワーバランスを整理するとこんな感じだ。
【タイガ】
スレイヤーランク / S
ジョブ / 刀剣士
ポジション / 前衛
【リル】
スレイヤーランク / A
ジョブ / 風属性魔法士
ポジション / 後衛
【パティ】
スレイヤーランク / A
ジョブ / 支援魔法剣士
ポジション / 前衛(後衛可)
【フェリ】
スレイヤーランク / B
※実力はほぼA
ジョブ / 精霊魔法士
ポジション / 後衛
【テレジア】
スレイヤーランク / 未登録
※実力はフェリと同格
ジョブ / 火属性魔法剣士
ポジション / 前衛
【シス】
スレイヤーランク / D
ジョブ / 水属性魔法剣士
ポジション / 前衛
【テス】
スレイヤーランク / D
ジョブ / 火属性魔法士
ポジション / 後衛
前衛と後衛のバランスとしては悪くはない。ただし、フルメンバーの場合はだ。
「平日の後衛が必要だな。」
「そうね。パティが支援に特化するなら前衛でも構わないと思うわ。」
シスとテスの修練は他のみんなにお願いをして、残り1名のメンバーを俺がスカウトしてくることになった。ニーナのところにも行きたかったので、自由にさせてもらえるのはありがたい。
「まだ体調が万全じゃないから、あまり無理をしてはダメよ。あと、タイガはすぐに余計なことに巻き込まれるから自重してね。」
別れ際にリルからしっかりと釘をさされた。




