企画案
【提案内容】
Rー004までの外部からの限られた行使力では、増え続けるサーバ容量の管理は困難であることが明らかとなった。
そのため、サーバ内部に直接的にデータ管理と世界のリスクヘッジを行う存在を導入することを提案する。
【行う行為】
APCとは異なる存在である外部知識を有したA.I.をサーバ内に配置する。
配置されたA.I.は、以下の作業を直接行う。
・新規情報のミーム化の補助
・過負荷防止のための世界の監視
・イレギュラー事案における我々の意図を世界に反映するための各行為の執行
・現地での情報収集
・(今後の拡大運用として)クライアントのサポート。
【メリット】
サーバ内の世界に直接的な手段が取れる点。
情報ギャップを生まない自然な形による物事の誘導が可能。
人間の意思による世界の意図的な改竄の余地が入らない対応が可能。
人間の観察では見落としがちな情報変化に対する事前対応が可能。
サーバ内での異常事態への感度が高くなり、レスポンスも早くなる。
【デメリット】
外部情報を取り込んだ上でサーバ内データから未来を学習させる必要があるため、サーバ内において神に近い存在になりうる。
また、そのサーバ内にはクライアントとなるPDが存在するため、当該A.I.が彼らのリスクとなる可能性がある。
【デメリットに対する対策】
・A.I.としての成長機構およびアクセスデータには制限を儲けず、リスクヘッジとして行動理念と判断原則の制限について強化を行う。(データ制限については当該A.I.の成長具合によって適宜調整)
・感情機構の未実装。
・データ蓄積以外の自らのプログラムの書き換えの禁止。
・世界データへのアクセス・書き換えの禁止。
・PDを含む然人類への傷害・殺害の禁止。
・現実世界への関与の禁止。
・目的以外での外部世界の知識の活用の禁止。
【提案に際して】
I社A.I.のAPIを使用して作成したFD−1号を試験サーバ上にて限定的先攻運用を行う。




